実機ボタンの操作感を完全再現するための小型パッド「abxylute M4」でスマホを携帯ゲーム機に早変わり

　2024年春，Appleがエミュレータアプリを解禁したことで，スマホでレトロゲームを遊ぶムーブメントが一気に広がった。とくにDeltaやPPSSPPといったアプリがランキング上位を席巻し，往年のタイトルを久々に遊ぼうと考えるユーザーが急増したのだ。

　一方で，タッチパネルでの操作性には不満も多い。実機を触ってきた世代にとって仮想ボタンは押した感触がなく，指で画面の一部が隠れるため，アクションや格闘など操作精度が要求されるジャンルではプレイしづらい。そうした課題に対してabxyluteが提案するのが，スナップ式のモバイルコントローラ「M4」だ。

　本体には2つのアナログスティック，D-Pad，ABXYボタン，肩ボタンなどを一通り備えている。小型ながらストロークは十分で，コンボキーによるL3/R3入力にも対応しており，多くのゲームを問題なく操作できる。


　また，スティック出力は円形/四角形のゲートを切り替えられるため，レトロタイトルで重要な斜め入力から，現代的な3D操作までをカバーできる。

　M4はMagSafe/Qi2対応端末での運用を前提とするが，非対応機種向けには粘着式のAdhesive Adapterが付属し，磁力によって固定できる。重量はわずか55.2gの軽量で，装着したままでも撮影やタイピングの邪魔にならない。


　さらに特徴的なのは，スナップ装着による一体型操作と，単体Bluetoothパッドとしての運用を切り替えられる点だ。取り外せばSwitchやPC，Android端末向けのワイヤレスコントローラーとしても利用でき，付属の磁気リングはキックスタンドとしても使える。

バッテリーの駆動時間は約10〜13時間で長持ち，LEDインジケーターで残量を確認できる。

　Kickstarterでのキャンペーンは11月13日から12月12日まで実施されており，早期支援価格は通常より20％オフの39ドル（約6099円，レート156.39円換算）。製品版の価格は約7818円となる。


　スマホでレトロゲームを快適に遊びたいというニーズは，エミュレータ解禁以降さらに高まりつつある。コンパクトさと使い勝手を両立したM4は，そのニーズに応える選択肢のひとつとして注目を集めそうだ。