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・移動関係
移動は,行きたいところでマウスを左クリックするだけの,お約束かつ分かりやすいインタフェースだ。マップ表示のTabキー,持ち物表示のIキーなどと相まって,たいていのゲーマーならマニュアルレスで操作できることだろう。マウスホイールでビューがズームイン/アウトするのも心地よい。
一見なんの問題もなさそうなこの移動システムだが,一つだけ気になった点がある。マウス押しっぱなしが効かないのだ。クリックしたところにすぐ移動して,その瞬間次の移動ポイントに向かいたいようなときは(それが普通だと思うが),その都度マウスクリックをしなくてはならない。最初「なんでじゃい」と思っていたのだが,パーティ編成時に(RTSのように)マウスのドラッグでキャラクターを選択する必要があるからだ,と気づくのに,さほど時間はかからなかった。なるほど,確かに仕方ないけれど,なにかうまい方法はないものか……。
ところで,いわゆる「全体マップ画面」でプレイできるのは結構便利だ。当然マップ画面でもズームイン/アウトが効くので,このままプレイする人も多そうな気がする。
・戦闘
戦闘は,常々言われているようにオートコンバットだ。一度クリックすれば,基本的にはどちらかが死ぬまで攻撃し合うことになる。マウスをカチカチカチカチと連打しなくてもよいのは非常にラク,いやラクすぎるかもしれない。
ところで「一度クリックすれば」と書いたが,設定次第ではそれさえなくなってしまうのも,DSの大きな特徴だ。
DSの画面右下には「NPCへのコマンドパネル」なるものが表示されているのだが,そこでナニが設定できるかというと……。
●移動コマンド(三択)
移動:敵をどこまでも追跡
交戦:自分の周辺で敵を追跡
停止:動かないが,敵から攻撃されると反撃
●攻撃コマンド(三択)
攻撃:どのような敵とも交戦
防御:自らは攻撃せず,敵から攻撃されると反撃
戦闘停止:敵から攻撃されても戦わない
●ターゲットコマンド(三択)
最も近い敵を攻撃:視界にいる最も近い敵を攻撃
最も強い敵を攻撃:視界にいる最も強い敵を攻撃
最も弱い敵を攻撃;視界にいる最も弱い敵を攻撃
というわけ。もうお分かりかと思うが,これらを組み合わせて,
「自分からは決して攻撃しないけど(防御),ひとたび攻撃されたら自分の周辺に限って追跡攻撃も行って(交戦),敵が複数いる場合はとりあえず弱い奴から倒していこう(最も弱い敵を攻撃)」
というNPCの思考ルーチン(というより"志向"ルーチン?)が簡易的に作れるわけだ。
むろん,
「どんな相手でもガンガン攻撃するし(攻撃),オマケにどこまでもどこまでも追跡しちゃうし(移動),最も強い手ごたえのある奴から倒すぜ!(最も強い敵を攻撃)」
という猪突猛進な困ったチャンNPCエンジンにもできるわけだが。このあたりは,自分のプレイスタイルに合った"負担にならないNPC"を作れそうで,とても興味深い。
ちなみに,物理攻撃を重ねれば接近戦闘レベルが上がり,魔法攻撃を重ねれば魔法攻撃レベルが上がる。古い人限定の話で申し訳ないが「ザナドゥ」的なシステムを想像しておけばいいのではないだろうか。ちなみにレベルUpするステータスとして目に見えているのは,
接近戦闘,遠隔戦闘,自然魔法,戦闘魔法(以上は"スキル"扱い)
強靭性,敏捷性,知性(以上は"ステータス"扱い)
の7種。シンプル イズ ベスト。
調子に乗って書いていると仕事もせずに(いや,仕事だが)遊び呆けることになりそうなので,サクサクと進めてしまおう。
アイテム類に関しては,いわゆるDiabloタイプを想像してくれればOKだ。画面を見れば分かるが,
・左側の装備パネル
・右側の所持品パネル
に大きく分かれており,装備可能箇所は
・接近戦闘用武器,遠隔戦闘用武器,鎧,ヘルメット,ブーツ,ガントレット(こて)
・アミュレット,盾,リング4か所
の9か所(正しく言うと12か所)となっている。RPGにおいては切っても切れない要素である「アイテム」だが,これぐらい種類があれば不満のない――そして苦痛でもない――レベルだろう。マジックアイテムに関してもDiablo同様「接頭語」「接尾語」のつくアイテム構成だが,それはもう少しやり込んでから触れることにしよう。
ちなみに使っただけ減るポーションとか,慣れないと戸惑うけど面白い試みかも。残量把握が肝,か。
さて,気になるマルチプレイだが,まずは画面を見てみてほしい。マルチプレイのホスト設定画面だ。
・プレイヤー数の上限:
2〜8人
・難易度:
イージー/ノーマル/ハード
・制限時間:
なし/15分/30分/45分/1時間/1時間30分/2時間/3時間/5時間(!)
・死んだときに手放すもの:
なし/所持品のみ/装備品のみ/すべて
・新しいキャラクターのみ許可
・ゲーム中のポーズを許可
などが見え,いままで当サイトのインタビュー記事で出てきたような
・そんなにキャラクターをイジれるゲームでマルチプレイどうするのだろう
・マルチプレイで死んだときってアイテムなくなっちゃうの?
・どこでもポーズかけれる仕様は,マルチのときにどうなるのだろう
という問題が,噂どおりここですべて解消されているように見える。Taylor氏の言う「ホストに大きな権限があるんだ」というのは,無事証明されたわけだ。
そんなこんなで早速マルチでプレイを試してみた。まだZoneマッチングができずにLAN対戦だけ試してみたのだが……軽い。かなり軽い。LAN内なので当たり前といえば当たり前だが,マシン間のラグもほとんど存在せず(マルチプレイ部分のコードがイマイチだと,隣り合った2台のマシンでもライムラグを生じたりするし),かなり期待できそうな感じだ。追って大人数でもテストしようと思っているので,そちらの結果もお待ちあれ。
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……についてをツラツラと書きたかったのだが,さすがにまだCD-ROM内には入っていなかった。なので,これはまだまだおあずけ。でも先日Forumに書いてあったことで,一つだけ。確か魔法もエディタで新しいものが作れるはずだ(Chrisからそう聞いた気がする)。そこは期待していいのではないだろうか。
とりあえず,今回はここまで。
いまのところ「うおぉぉぉ」という"圧倒的なナニか"を持っていないように思えるが,オリジナル作品の丁寧な作り,マイクロソフトのローカライズ,慣れ親しんだゲームシステム,美しいグラフィックス,盛り上げてくれるストーリーなど,"秀作"と読んでもまったく問題のない雰囲気を漂わせている。現段階でさえこのレベルなのだから,製品版ではさらにファインチューンされていることに期待しよう。2002年春の発売が待ち遠しい。
余談だが……日本語β版では「エッブ王国」と表記してある。Chris Taylor氏は確かに「アーブ」と発音していたのだが……些細なことではあるが,ちょっと気になってみたり。
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