2004/10/12 15:27 |
2004年10月12日,NVIDIAは普及価格帯の「GeForce 6200」を発表した。この製品はローエンド市場に対応したもので,これまでにあったFX5200系列に代わるものとなる。 GeForce 6200はメモリバンド幅が128ビットであること,ピクセルパイプラインが4基などとなっているほかは,ほかのGeForce6シリーズと基本的に同じアーキテクチャを持っている。とくにプログラマブルなハードウェアビデオデコード,エンコード機能を継続して保持している。当然のことながら,PixelShader 3.0での描画も可能だ。ローエンドのメインストリーム向けながら,基本性能は,FillRateで12億Texel/sec,頂点演算で2億2500万頂点/secの処理性能を持っている。
今回発売されるのはPCI Express版で,AGP版については,ブリッジを使うことで対応は可能としながらも,具体的な発売予定は挙がっていない。なお,NVIDIAのPCI ExpressはPCI協議会で唯一100%Certifyされており,どのマザーボードと組み合わせても動作することが保証されている。 また,SLIについては,現状では予定にないとのこと(チップ上にはコントローラを載せていそうな気はするのだが)。
Feature | GeForce 6800 | GeForce 6600 | GeForce 6200
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DirectXR 9.0 | SM 3.0 | SM 3.0 | SM 3.0
| Graphics Bus Technology | AGP 8X/PCI Express | PCI Express | PCI Express
| NVIDIAR Intellisample Technology | 3.0 | 3.0 | 3.0
| 64ビット Texture Filtering and Blending | ○ | ○ | n/a
| NVIDIAR SLI Multi-GPU Technology | ○ | ○ | n/a
| メモリインタフェース | 256ビット | 128ビット | 128ビット
| メモリ | GDDR3 and DDR | GDDR3 and DDR | DDR
| プロセス | 0.13ミクロン | 0.11ミクロン | 0.11ミクロン
| RAMDAC | 400MHz | 400MHz | 400MHz |
推奨製品価格は未定だが,GeForce 6600GTが199ドル,GeForce6600が149ドルだったことからして,99ドル程度と予想される。 現在,マイクロソフトを中心にDirectX 9.0cを標準的なビジュアルプラットフォームにしようとする動きがある。ShaderModel 3.0は開発者からの引き合いも多いようだ(とくに日本国内)。しかし,これまでのGeForce 6800シリーズは供給不足気味で,十分な普及をしていない。それがこのGeForce 6200で一気に解消され,DirectX 9.0cの裾野が広がっていくことが期待される。 (aueki)
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