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「RO」7月上旬アップデート情報後編。新職業,新ホムンクルス
2006/05/22 17:43
 今回のアップデートでは地域的な拡張は最小限に留まるが,その一方で新職業と新しいホムンクルスが追加される。目玉となるのが新職業「テコンキッド」だ。
 これは韓国の有名な武道テコンドーを駆使する格闘家的な職業で回し蹴り,跳び蹴り,かかと落としなど脚を武器にして戦うため,武器は装備できない。また,身に着けられる防具は基本的に,ノービス用が中心となる。戦闘以外でも,塀などマップ上の障害物をジャンプで越えられるといった特技を持つ点も新しい。



 テコンキッドの二次職は「拳聖」もしくは「ソウルリンカー」で,拳聖は本に秘められたエネルギーを脚の攻撃力に変換して使えるのが特徴だ。また,あらかじめ登録した場所や日によって使えるスキルが変化したり,特殊効果がキャラクターに付与されたりする。例えば,攻撃属性を持つバリアを張りながらダッシュすると,弱い敵であれば瞬く間に片付けていけるようだ。
 そして,もう一方の選択肢ソウルリンカーでは,対象が持つスキルの威力を数倍まで引き上げるなど,強力な支援職としての能力を発揮できるようになる。ソウルリンカーは自身も強力な攻撃スキルを持っており,それを遺憾なく発揮させるには,戦士系の上位職で高度なスキルを重視する場合と同じく,INTを伸ばしておく必要があるとのこと。

 カンファレンスではテコンキッドに続いて,これも新職業である「ガンスリンガー」と「忍者」のスクリーンショットのみがプレビュー的に示されたが,これらは「次の次のアップデートで導入される」との話だった。なお,ガンスリンガーと忍者については,当サイトの記事[韓国ゲーム事情#496]に,韓国テストサーバーであるサクライサーバーへ導入されたときのレポートがあるので,気になる人はぜひ読んでみてほしい。今後のROでは地域に続いてキャラクターも,国際色豊かになっていくようだ。

それぞれ,上段が拳聖,下段がソウルリンカーのキャラクターモーションとスクリーンショット


 新職業と並んで重要なのが,ホムンクルスの進化システムと,新ホムンクルス4種だ。ホムンクルスの進化には条件があり,それは召喚者との関係が「きわめて親しい」まで行っていることと,「賢者の石」(ジェミニS58などの敵が稀にドロップする)を手に入れて使うことだ。
 進化したホムンクルスはHP/SPの最大値が伸び,各種ステータス値も上昇して,奥義スキルが習得可能になる。そして,グラフィックスもより豪華に,強そうな雰囲気になる。
 新ホムンクルス4種について,カンファレンスでは名前も特徴も明かされなかったのだが,スライドと資料で示された範囲では,既存の妖精型「リーフ」の亜種,同じく動物型「アミストル」の亜種,鳥型「フィーリル」の亜種と,バイオクリーチャー型(?)「バニルミルト」の亜種といったラインナップになっているようだ。

上段にリーフとアミストルの亜種,下段にフィーリルとバニルミルトの亜種を,進化後の形態で示した。進化前の姿は,段落右上に示したスライド資料で確認してほしい


 このほか,新しいクエストも追加される。コモドアップデート,ジュノーアップデートと順次実装が継続されながら,続きの実装がしばらくなされなかった「魔剣クエスト」(コモドクエスト,ミョルニルクエストとも)もついに導入され,そのほかアサシンギルドから各職業団体に,真相究明に向けた協力依頼が来る「モロクの子供失踪事件クエスト」,ステータス上昇効果付きの「料理」が作れるようになる「料理クエスト」に加えて,二次職向けの追加スキルが習得できるクエストも,ついに導入される。
 料理の出来いかんでは,10ものステータス値上昇が期待できるとのことなので,通常の戦闘のみならず,ギルド vs. ギルド戦でも注目すべきファクターになり得るとか。

 前編冒頭でも触れているように,これらアップデートの導入時期は,7月上旬。カンファレンス終了後にあらためて確認したところでは,それは一部アップデートの開始時期という意味ではなく,全要素とも7月上旬の実装を目指しているという。


上段が魔剣クエストの,下段が料理クエストの登場アイテム


 さて,カンファレンス本編(?)終了後,壇上では急きょ,このタイミングでROの累計アカウント数が150万人を突破したことが発表された。それを記念して,経験値1.5倍キャンペーンや,クエストアイデアの募集といった記念イベント/キャンペーンが実施されるとのことだ。
 また,ROのイメージソングが7月に発売されることも,この場で明かされた。担当するアーティストは「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」のテーマソング「BLOOD on FIRE」で知られる,ダンスミュージシャングループのAAA(トリプル・エー。 ATTACK ALL AROUND)である。会場では簡単なビデオメッセージも披露された。

 ROが今後も着実に進展していくことを,印象づける今回のカンファレンス。分けてもアップデートに関しては,ホムンクルスを含むリヒタルゼンアップデートからさほど間がないこともあって,進捗が気がかりなところである。続報を心待ちにしつつ,順調な実装を切に祈りたい。(Guevarista)


ラグナロクオンライン
■開発元:Gravity
■発売元:ガンホー・オンライン・エンターテイメント
■発売日:2002/12/01
■価格:プレイ料金:1500円/月(税込)
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http://www.4gamer.net/news/history/2006.05/20060522174353detail.html