紹介記事
2022年にMMORPG4作品が20周年。20年前がこのジャンルにとって重要な年だったと思う理由を挙げつつ,4作品の紹介記事をお届けしよう
アニメ調のキャラが三つ巴のファンタジー世界でPKするギャップが魅力の「GODIUS」
韓国のEast Entertainmentが開発し,2002年2月にサクセスが正式サービスをスタートした「GODIUS」。本作は,アニメ調のキャラクターが特徴となる作品で,対立する2国に悪魔の勢力を加えた,三つ巴の戦争状態にある世界で冒険を繰り広げるMMORPGだ。2007年にはVecterへ運営が移管され,その後2019年にライオンズフィルムへと移管されて現在に至る。
GODIUSをプレイするには無料で登録できるLIONGAMEの会員登録が必要となる。サービス形態は月額課金+アイテム課金だが,最初の接続から14日間は無料でプレイ可能だ。
プレイ環境は,ノートPCでもプレイできることがアピールされていたくらいなので,現状でも必要動作環境のハードルはかなり低い。今となっては,動作環境ギリギリのPCでプレイする方が難しいぐらいだ。
項目 | 必要動作環境 | 推奨動作環境 |
OS | Microsoft Windows 8.1 / 10 日本語版 | |
CPU | Intel Pentium 200MHz 以上 | Intel Pentium III 500MHz 以上 |
メインメモリ | 64MB 以上 | 128MB 以上 |
グラフィックスカード | VRAM 8MB 以上 | VRAM 16MB 以上 |
HDD空き容量 | 500MB 以上の空き容量 | |
DirectX | DirectX 7.0 以上 | |
解像度 | 800×600 以上 | |
通信環境 | ISDN 64Kbps 以上 | ADSL 1.5Mbps 以上 |
「GODIUS」動作環境(公式サイト)
主となる職業と副業の組み合わせで自分らしい冒険を楽しもう。その組み合わせは30通り!
本作の特徴として,主となる職業と副業の組み合わせによる自由なキャラメイクが挙げられる。主となる職業には「戦士」「剣闘士」「盗賊」「聖職者」「魔法使い」の5種類があり,主にキャラクターの戦闘におけるメインとなる職業だ。
もう1つの副業は「戦士」「盗賊」「聖職者」「錬金術士」「裁縫師」「鍛冶屋」「バード」の7種類があり,こちらはサポート的な役割となる。
例えば主職業が戦士,副業が聖職者なら,HPを回復できて聖魔法が使える戦士,主職業が聖職者で副業が魔法使いなら,魔法特化のキャラといったハイブリッドなキャラが作れるというわけだ。
錬金術士は消費アイテムの製作,裁縫師と鍛冶屋はそれぞれ服と武器の修理,製作が行えるクラフトタイプの職業なので,戦闘と生産の両立というMMORPGらしいプレイを楽しみたいならこちらも良さそうだ。
その他のキャラメイク要素としては,キャラクターの性別(男女)と髪型,髪の色を自由に組み合わせられる。そしてボーナスポイントを消費してパラメータの設定が可能。初期パラメータの数値によってステータスが変化するのだが,序盤に大きく影響するので,組み合わせた職業に合わせて調整するといい。最後に所属する国家を設定してキャラメイクが完了する。
PKしてもペナルティなし!? 敵対する2国と悪魔の三つ巴の修羅な世界観
遙か古代に神と悪魔の戦いがあり,神が悪魔を打ち破った。戦いに疲れた神はその場に倒れ,深い眠りにつく。そして神は大地となり,いつしか「神と神の背にできた大陸」ガディウスと呼ばれるようになる。
その後,海を越えてやってきた人々と,ガディウスに住んでいた人々との間で1000年にも及ぶ戦争が繰り広げられた。この長きにわたる戦争は,神々の慈悲により終結を迎え,民は神ガディウスを祝福する。やがて海を越えてやってきた民は大陸の西にタペリという国家を設立。昔から大陸に住んでいた民の国はベルクと呼ばれるようになる。
しかし,再び両国の間に憎悪の嵐が吹き荒れ,その憎悪を糧に,神に破れた悪魔が再び大陸に甦る。タペリとベルクは互いに聖戦の名の下に争い始め,そこに悪魔を加えた三つ巴の戦いが始まるのだった……。
というのがガディウスのバックストーリーだ。ここにあるように,キャラメイク時に決める所属国,タペリとベルクの2国は戦争状態にある。そういう設定であるためか,敵対国所属プレイヤーへのPK(本作ではENEMY KILLER,略してEKと呼ぶ)へのペナルティはないどころか,EKを推奨しているほどなのだ。自国のプレイヤーへの攻撃,殺害も可能で,その場合はもちろん明確なPKとなり,ペナルティがある。EKはある意味でPKへの免罪符として機能し,当時はPKに惹かれた多くのプレイヤーが集ったようだ。
どんな冒険をするのかはプレイヤー次第! 自由なプレイを楽しもう
さて,本作のゲーム進行だが,実はゲーム開始直後は選んだ国家の首都から出ることができない。最低限のゲーム内マネーを持っているだけなので,武器を購入し,街の中にある訓練所でレベル6まで上げる必要がある。実質それまでがチュートリアルのようなものだ。
キャラクターの操作は,進みたい方向のフィールドを右クリックするか,その方向のカーソルキーで移動,攻撃は敵の方向を向いて左クリックまたはスペースキーで行える。
武器を手に入れたら訓練所でレベル6になるまで戦い続けよう。ただし,HPを回復するポーションのようなものはないので無理は禁物だ。何度かやられて墓場送りになるとデスペナルティで経験値が数%減ってしまうが,すぐに取り戻せる量なので,少なくとも序盤はあまり気にせず訓練所で再トライだ。
レベル6以上になると街から外に出られるようになり,ここから先はフィールドや初心者向けのダンジョンでレベル上げをすることになる。本作には一般的なMMORPGの「クエスト」のようなものはなく,街の外に出た時点で自由だ。戦闘を繰り返してレベルを上げても,未知のままフィールドを彷徨って冒険してもよく,プレイヤーの思うがままにプレイを楽しめるのだ。
レベルアップがキャラクターを強くする一番の近道だが,それ以外にも育成の方法が多岐にわたっているのもGODIUSの特徴と言えるかもしれない。
街には主職業と同じ職業ギルドがあり,ここではレベルアップ時にもらえる「力の玉」というアイテムを消費してパラメータをアップさせたり,スキルの取得,強化が行える。
さらに一定以上のレベルに到達して条件を満たすと,キャラクターを転生させてパワーアップできる。レベルは1になるが,転生の恩恵でスキルとパラメータの最大値が上昇。最大で14次転生まで行えるので,転生を繰り返すことでどんどんキャラクターを強化することが可能だ。キャラクターの主職業が戦士ならナイト,クルセイダー,パラディンと転生するごとに職業名が変わっていくので,パラメータなどの数値以上に強くなった実感が得られるかもしれない。
現在のMMORPGは,ゲームスタートにチュートリアルや,それらを兼ねたストーリークエストが発生し,そのままストーリードリブンで進んでいくものが多い。もちろんそこを外れて自由にプレイできるものもあるが,GODIUSは街を出られるようになった瞬間,ゲーム内に放り出されるという印象だ。その投げっぷりは,今のプレイヤーからすれば不親切に見えるだろう。
しかし,当時のMMORPGは手探りで情報を集めて(ときには秘匿して)プレイを進めることが当たり前だった。その意味でGODIUSは,黎明期のMMORPGの醍醐味を今なお味わえる貴重なMMORPGだと言えるだろう。
「GODIUS」公式サイト
・各作品の紹介記事(正式サービス開始順)
●「リネージュ」紹介記事へ移動(2月12日リリース)
●「ファイナルファンタジーXI」紹介記事へ移動(5月16日リリース)
●「ラグナロクオンライン」紹介記事へ移動(12月1日リリース)
- 関連タイトル:
ファイナルファンタジーXI
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リネージュ
- 関連タイトル:
ラグナロクオンライン
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GODIUS
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