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印刷2015/08/01 12:00

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【PR】インディーズゲームの小部屋:Room#ex.「ハンゲームの『ダウンロードストア』って何だ?」

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 今をさかのぼること3か月半ほど前の2015年4月15日,NHN PlayArtが運営するゲームポータルサイト「ハンゲーム」に,「ダウンロードストア」がオープンした。
 これは,「ハンゲームといえば,基本プレイ無料のオンラインゲームやブラウザゲーム」という,これまでのイメージとは正反対ともいえるPCゲームの売り切り型サービスで,本日(2015年8月1日)現在,インディーズゲームを中心に83タイトル(サウンドトラックを除く)がラインナップされている。

 ご存じのとおり,現在ではValveが運営する「Steam」を筆頭に,数多くのPCゲームダウンロード販売サイトが存在し,国内だけを見ても複数のサイトが,それぞれ独自のラインナップやサービスでしのぎを削っている。
 そんな激戦区になぜ,“オンラインゲームポータルの雄”であるハンゲームが参入したのか。その理由や,今後どういったサービスを展開していくのかについて,NHN PlayArt ハンゲーム事業部アライアンスビジネスチーム マネージャー 熊田直也氏に話を聞いてみた。

 また,記事の後半では,ダウンロードストアで販売中のタイトルの中からオススメの作品をピックアップして紹介するので,合わせて目を通していただければ幸いだ。


「ハンゲーム ダウンロードストア」




「まだまだ面白いゲームがある」ことを伝えたい


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4Gamer:
 まず,「ダウンロードストア」を立ち上げた経緯について教えてください。

熊田直也氏(以下,熊田氏):
 私は,ハンゲームで各社様のタイトルをお預かりするチャネリングを担当しており,2014年には,国内から海外,さらにブラウザゲームからクライアント型のものまで,合わせて21タイトルのサービスを提供してきました。
 ただ,その中でも一部のタイトルが内容的に似通ったものだったこともあり,お客様からも「また,この手のゲームか」という声をいただくことになってしまいました。

4Gamer:
 もっと違うものを遊びたい,と。

熊田氏:
 ええ。ジャンルとしても,ゲーム性に関しても,そういうリクエストが増えていたんです。それに加えて,昨今のインディーズゲームの隆盛を視野に入れたときに,ハンゲームのお客様に「まだまだ面白いゲームがある」というところをお見せできるのでは? と考えたのが,ダウンロードストアを立ち上げた大きな理由です。

4Gamer:
 前者の理由はよく分かりますが,もう一つの要素としてインディーズゲームに着目したのはなぜなんでしょうか。

熊田氏:
 ハンゲームはもともと,コミュニティやポータルに特化したサービスとして始まっていますので,ゲームに対するアンテナの高い人が多くいらっしゃいます。そんな人達に刺さる,新しいゲームを提案できるのではないか,というのが狙いです。

4Gamer:
 ハンゲームで提供されているゲームのほとんどは基本プレイ無料のものですが,ダウンロードストアでは売り切りがメインですよね。既存ユーザーにとって,そのあたりはどのように受け取られているのでしょう。

熊田氏:
 決済については,ハンコインをそのまま使えるようになっていますので,購入のハードルはそこまで高くないと考えています。また,インディーズゲームの場合は800円程度から購入できるものが多く,その点でも普段からオンラインゲームで遊ばれている人にとっては,違和感がない価格だと受け止めていただけているようです。

4Gamer:
 ダウンロードストアの立ち上げ時,どのようなタイトルを集めていくかといった方針はありましたか?

熊田氏:
 まず,オンラインゲームではノベル形式のアドベンチャーゲームはなかなか見当たりません。また,シューティングゲームも数が少なかったので,その二つを集めてみようというのがありました。逆にRPGはオンラインゲームにも多くありますので,最初のラインナップでは数を絞っています。

4Gamer:
 ノベルゲームとシューティングは,いわゆる同人ゲームの中でも大きなジャンルを形成しており,その二つに絞ったとしてもタイトル数は膨大になると思います。その中から,どうやってタイトルを選定していったのでしょうか。

熊田氏:
 それについては,チームメンバーでできる限りたくさんのゲームをプレイしてみました。そのうえで,「これはハンゲームのお客様にもぜひ遊んでもらいたい」という作品に絞って,お声掛けさせていただいています。その際,ゲームボリュームと価格のバランスも重視しています。

4Gamer:
 現在,ダウンロードストアで販売されているタイトルは数年前のものが多いようですが,これには何か理由があるのでしょうか。

熊田氏:
 今回の立ち上げにあたって,まったくの手さぐりで情報を集めるところからスタートしたので,いきなり新作を集められなかったというのがあります。また,旧作であっても,ハンゲームのお客様にとって「名前は知っているけれど,遊んだことはない」というタイトルであれば,新鮮に感じていただけるのではないかと考えたのも理由の一つです。

4Gamer:
 そういうことだったんですね。
 最近では,「ストロングホールド クルセイダー 2 スペシャルエディション 日本語版」や「セインツロウ ザ・サード フルパッケージ 日本語版」といったタイトルがダウンロードストアに登場していますが,今後はインディーズゲームだけでなく,大手デベロッパの作品もラインナップに加わっていくのですか?

熊田氏:
 基本的には,その方向で考えています。まだ具体的なことはお話できませんが,今後は海外の作品をローカライズしたり,国内の作品を海外向けにパブリッシングしたりといったことも計画中です。

4Gamer:
 実際にサービスを開始して,ハンゲームユーザーからの反響はいかがですか。

熊田氏:
 お客様からは,タイトル数/タイトル鮮度が高いものを増やしてほしい,値下げ/セールをやってほしい,メジャータイトルが欲しい,といった要望をいただいています。

4Gamer:
 それらの要望に対して,今後はどのような施策を打っていくのでしょうか。

熊田氏:
 タイトル数,タイトル鮮度については地道に努力していくしかないと考えています。すでにご契約いただいているサークル様とは小まめに連絡を取り合って,新作の出るタイミングで順次追加していければと思います。また,今後はシーズンごとのセールも行っていく予定です。

4Gamer:
 セールが行われると,それを機会に利用してみようという人が増えるかもしれませんね。
 セール以外に,数ある競合サービスの中からハンゲームのダウンロードストアを利用するメリットは何かありますか?

熊田氏:
 これまでハンゲームを利用してきた方なら,お手持ちのハンコインで,そのまま決済できるという点がまず挙げられます。また,ハンゲームのコミュニティ機能を使って,同じゲームを遊んでいる仲間と交流できるのが,ほかのダウンロード販売サイトとの大きな差です。
 販売する側にとっては,ハンゲームのユーザープールを活用できるというメリットがあります。イベントでの販売などではこれまでリーチできなかった人達に,ゲームを知ってもらうきっかけになるのではないでしょうか。

4Gamer:
 ダウンロード販売サイトとしては最後発になりますので,個人的にはもっとハンゲームならではのメリットが欲しいところですが……。

熊田氏:
 もちろん,それについても現在企画中です。人気のあるタイトルとコラボして,ハンゲームのアバターアイテムにするといったことも考えていますので,今後の発表を楽しみにしていてください。

4Gamer:
 それはハンゲームらしい特色になりそうですね。

熊田氏:
 ありがとうございます。もちろん,それらの施策と並行して,ダウンロードストア自体の機能強化も進めていきますよ。

4Gamer:
 では,今後はどのくらいのペースでタイトルが追加されていくのでしょうか。

熊田氏:
 ただやみくもに数を増やすだけでは全体のクオリティが低下し,サービスの信頼度も下がりかねません。そこで,ニコニコ動画のハンゲーム公式チャンネルで第2/第4木曜日に配信している「HangameLive」に合わせて,月2回,数タイトルずつ厳選して追加しつつ,番組内でも紹介していく予定です。

4Gamer:
 では,最後にメッセージをお願いします。

熊田氏:
 ダウンロード販売サイトとしては後発ですが,ハンゲームとして自信を持って皆様にお届けできるラインナップを充実させつつ,今後は“ハンゲーム発のゲーム”もどんどん増やしていきますので,ぜひご期待ください。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。


 さて,ここからは,ダウンロードストアで販売されているタイトルのうち,「アクション」「シューティング」「パズル・頭脳」「シミュレーション」「アドベンチャー」の各ジャンルから1タイトルずつ,筆者のオススメを紹介しよう。まず,どれから遊ぼうか迷っている人は,参考にしてほしい。


アクション「巫剣神威控」


 ミニスカ女子高生の壬佐(みさ)を操作して,円形のステージに出現する敵をバッサバッサと切り倒していくシンプルなアクションゲーム。
 斬撃,格闘,奥義(溜め攻撃)という3種類の攻撃方法を使い分け,華麗に敵を蹴散らしていこう。攻撃を加えて“出血状態”にした敵にまとめてダメージを与える特殊アクション“斬心”が特徴で,これを使って一気に敵に止めを刺したときの爽快感は抜群。ひらひらするスカートの裾からも,目が離せない。
 詳しくは,「インディーズゲームの小部屋」の第294回を合わせてどうぞ。ちなみに,タイトルの巫剣神威控は“みつるぎかむいひかえ”と読みます。


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ダウンロードストア「巫剣神威控」



シューティング「NEO AQUARIUM -甲殻王-」


 “NEO AQUARIUM”と呼ばれる特殊な水槽で,イセエビとズワイガニが雌雄を決するために大激突!
 急激な進化を遂げたことによって,レーザーやらミサイルやらを撃てるようになった海洋生物が戦いを繰り広げるという,ぶっ飛んだ設定がこのゲームの大きな魅力。ゲーム開始時に選べる生物は,上記の2種類に,アサヒガニ,イシダタミヤドカリ,そしてフジツボを加えた全5種類。思わせぶりなストーリーと共に登場する海洋生物を倒していく「STORY MODE」のほか,最大4人での対戦プレイにも対応している。
 詳しくは,「インディーズゲームの小部屋」の第176回をチェックしてね!


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ダウンロードストア「NEO AQUARIUM -甲殻王-」



パズル・頭脳「マジでだいやるんば!」

 
 ひたすら右に進んでいくおてんば少女,るんばがモンスターにぶつからないよう,足場となるブロックのラインを上下にずらして,彼女を安全なルートへと導くパズルゲーム。
 モンスターのいるブロックを上下させて,ほかのモンスターと横並びにするとダイヤに変えられるという,3マッチパズルのような要素もあり,ダイヤを集めてパワーを溜めることで,お助けキャラのお姉ちゃんを呼び出せる。一見するとカジュアルなゲームだが,るんばがモンスターにぶつかったり,画面の左端に見切れてしまったりするとゲームオーバーになるので,安全なルートを考える思考力と,素早く道を作る指先の器用さが求められる。時間を忘れて熱中してしまう中毒性がある作品だ。


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ダウンロードストア「マジでだいやるんば!」



シミュレーション「ワールド・ネバーランド2 〜プルト共和国物語〜」


 プルト共和国に移住してきた住民となり,自由気ままな生活を送るシミュレーションゲーム。
 仕事を見つけてお金を稼ぎ,友人や恋人を見つけて充実したライフを満喫するもよし,武術を極めて武術大会に出場したり,自分のお店を持ったり,ギャンブラーになったりするもよしだ。このように,本作には決まった目的は存在せず,やりたいことは自分で見つけていくことになる。できることがとにかく多いので,プルト共和国に移住した際は,ゲーム内の生活マニュアルに目を通しておこう。
 とりあえず,筆者の目標は今年こそ結婚することだ(ゲーム内で)。


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ダウンロードストア「ワールド・ネバーランド2 〜プルト共和国物語〜」



アドベンチャー「マジカルアイズ -Red is for anguish-」


 普段は高校生として過ごしながら,その陰で「マツロワヌモノタチ」という集団に属して異形と戦っている主人公,天河 勇となって,街で起こる怪奇事件の謎を追うというアドベンチャーゲーム。
 登場人物達との会話によってキーワードを集め,それを使って「推理モード」での設問に回答していくというシステムが大きな特徴だ。正解率に応じて,追加シナリオが開放されたり,おまけコンテンツが追加されたりするので,きっちり正解を選んでいこう。ヒロインの緒川千春との進展しそうで進展しない恋愛模様にも要注目。
 詳しくは,「インディーズゲームの小部屋」の第338回をご確認ください。


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