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印刷2006/02/20 00:18

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[台北ゲームショウ#9]台湾MMORPG市場も転換期? 「Ran Online」がヒットするわけ

中央の人物が,XtraVision Entertainment社Dept of Product Marketing Deputy Manageの杜 彦霖(Steven Tu)氏
 XtraVision Entertainmentが運営する「Ran Online」。制服姿の高校生キャラクターが,異常事態から学園を守るために木刀だの金属バットで戦うというこのタイトル,開発元の韓国はもちろん,日本でも正式サービスは始まっているので,ご存じの読者も多いことだろう。エキサイトが運営する「アルティメット学園『乱』」の名前で知られるMMORPGだ。
 そんな既存タイトルでありながらわざわざ記事にするのは,あまりにもブースが目を引いたこと。何といってもその盛況ぶりが凄くて,試遊台には常に人が群がって順番待ちという状態だ。韓国・日本での同タイトルは,失礼ながらそれほどまでに盛り上がっているとは言えないんじゃないかと思っているのだが,台湾では登録者累計が120万人,同時接続者数なんと5万人,長期休暇の時期には6万人をも超える。

 同社Dept of Product Marketing Deputy Manageの杜 彦霖(Steven Tu)氏に人気の理由を問うてみたところ,「台湾でもMMORPGのスタンダードといえば,リネージュIIのような,神話やファンタジー世界をモチーフとした美しいグラフィックスの作品になりがち。逆にこの“現代の学園モノ”という設定が人気の秘密でしょう」とのこと。主なユーザー層も,実際に学生である15歳〜20歳とかなり若いのが特徴だ。課金システムは日本と同じく,アイテム課金制度を採用。全ユーザー数の20%が何らかのアイテムを購入し,月平均で250〜300NTドル(900〜1100円前後)使うという。

 Tu氏が言うように,このゲームショウ期間中に訪れた各メーカーで頻繁に聞かれたのは,「リネージュIIのような」という単語。壮大な背景ストーリー,エルフやドラゴンといった生物,広大なマップ……というのが台湾市場における(というより世界の市場における)MMORPGの今現在のスタンダードならば,より身近な学園が舞台のRan Onlineは,もしかしたら次に来ると予想される“カジュアルゲーム ブーム”の入り口になっているのかもしれない。(ライター:麻生ちはや)

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