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  • 発表日:2003/10/23
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NVIDIA Appの新機能に対応する「GeForce 581.08 Driver」リリース
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印刷2025/08/21 17:42

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NVIDIA Appの新機能に対応する「GeForce 581.08 Driver」リリース

画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / NVIDIA Appの新機能に対応する「GeForce 581.08 Driver」リリース
 米国時間2025年8月20日,NVIDIAは,公式最新版グラフィックスドライバ「GeForce 581.08 Driver」をリリースした。WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)通過版となる本バージョンは,GeForceユーザー向け設定アプリ「NVIDIA App」(NVIDIAアプリ)のβ版(version 11.0.5.238)に搭載された新機能に対応するドライバだ。

 ただし,あくまでもβ版なので,新機能を利用できるのは,いまのところ「早期アクセス」を有効にしているGeForceユーザーだけだ。新機能を試したい人は,NVIDIA Appの「設定」→「説明」タブにある「早期アクセス」にチェックを入れておこう。
 GeForce 581.08 Driverと組み合わせることで有効になる新機能は,次のとおりである。


グローバル設定に「DLSSオーバーライド」が新設


 フレーム生成や超解像などに対応していないゲームでも,それらを利用できるようにする「DLSSオーバーライド」は,これまでゲーム別の「プログラム設定」で設定する必要があった。
 それが,NVIDIA Appのβ版では,「グローバル設定」でも行えるようになっている。個別に設定していなくても,グローバルで設定されていれば,DLSSオーバーライドが有効になるのだ。

グローバル設定で,DLSSオーバーライドが可能に
画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / NVIDIA Appの新機能に対応する「GeForce 581.08 Driver」リリース

 グローバルで設定できる項目は,従来どおり「モデルプリセット」「フレーム生成モード」「Super Resolutionモード」の3種類だ。ただ,フレーム生成モードが設定できるのは,GeForce RTX 50シリーズのユーザーのみ。GeForce RTX 40やそれ以前のGeForceでは,グレーアウトになって設定できない。
 相変わらず翻訳の一部が変で,モデルプリセットのLatest(最新)が「最新ニュース」になっていたりするのが御愛嬌だが,いちいち個別設定せずに済むようになったのは大きいだろう。

 なお,グローバルに設定したからといって,DLSSオーバーライド非対応タイトルで利用できるようになるわけではない。グローバル設定のDLSSオーバーライドは,ゲーム別に設定する面倒がなくなることがメリットで,それ以上の機能はないのだ。
 ゲーム側のアップデートにより,DLSSオーバーライドに対応可能なタイトルは増えている。グローバル設定でDLSSオーバーライドを有効にしておけば,ゲーム側が対応次第,すぐに使えるのが,大きなメリットと言えるだろう。

たとえば,DLSSオーバーライド非対応の「VALORANT」では,グレーアウトしたままだ
画像ギャラリー No.003のサムネイル画像 / NVIDIA Appの新機能に対応する「GeForce 581.08 Driver」リリース

 さらにNVIDIA Appのβ版では,DLSSオーバーレイの作動状況を,統計情報やオーバーレイで表示できるようになった。グローバルにDLSSオーバーレイを設定しておけば,ゲーム起動後に実際に機能しているのか,DLSSのコアAIモデルは最新か,といった状況をプレイ中に把握できる。グローバル設定と合わせて活用すると便利そうだ。

オーバーレイでDLSSオーバーライドの作動状況を表示した状態。ゲームはDLSSフレーム生成に対応する「Cyberpunk 2077」
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Smooth MotionがGeForce RTX 40シリーズでも利用可能に


 フレーム生成に対応していないゲームで,フレーム生成を行って見かけのフレームレートを増やす「Smooth Motion」は,GeForce RTX 50シリーズ向けの機能として登場した。それが,NVIDIA Appのβ版で,GeForce RTX 40シリーズでも利用可能になっている。

 Smooth Motionの設定は,グローバルとゲーム別にそれぞれある。グローバル設定でSmooth Motionを有効にしておけば,特別な事情がない限り,すべてのゲームで利用できる仕様だ。多くのタイトルで,フレーム生成による高フレームレート表示が可能になるので,GeForce RTX 40シリーズユーザーにとっては嬉しい機能強化だろう。

GeForce RTX 40シリーズでもSmooth Motionが利用できるようになった
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レガシー設定やNVIDIA SurroundがNVIDIA Appで設定可能に


 NVIDIAコントロールパネルに残されていた,「NVIDIA Surround」や3D設定の一部が,NVIDIA Appに実装された。

 NVIDIA Surroundとは,複数のディスプレイを並べて,広大な1枚のディスプレイとしてゲームを表示する機能だ。NVIDIA Appのβ版では,「システム」→「ディスプレイ」タブに,Surround設定が新設されている。

NVIDIA AppにおけるSurround設定
画像ギャラリー No.006のサムネイル画像 / NVIDIA Appの新機能に対応する「GeForce 581.08 Driver」リリース

 また,NVIDIAコントロールパネルの「3D設定の管理」に残っていた「異方向性フィルタリング」や「アンチエイリアシング」「テクスチャフィルタリング」といった設定が,NVIDIA Appのグローバルおよびゲーム別の設定に,「レガシー設定」という形で追加された。

NVIDIA Appに加わった異方向性フィルタリングなどの設定
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 NVIDIAによると,これらの設定は,今どきのゲームでは意味がないものの,クラシックゲームのファンからの要望があったため,NVIDIA Appにも設定を追加したそうだ。


Project G-AssistのアップデートやAdvanced Optimusの改良など


 そのほかにもNVIDIA Appには,Advanced Optimus対応ノートPCにおいて,同機能のGPU切り替えを妨げているアプリケーションの詳細を表示する機能が追加されているそうだ。
 CPU内蔵型GPUとGeForce GPUの自動切り替えは,NVIDIAのAdvanced Optimusと,PCメーカー側の設定アプリ,あるいはWindows標準のGPU切り替え機能が衝突して,厄介なことになるケースがよくある。新機能によりAdvanced Optimus関連のトラブルが解決しやすくなるかもしれない。

 また,NVIDIAのAIアシスタント「Project G-Assist」(以下,G-Assist)が,予告どおりアップデートされて,GeForce RTX 20シリーズを含むすべてのGeForce RTX GPUで利用できるようになっている。ただし音声コマンド機能を利用できるのは,GeForce RTX 30シリーズ以降のみだ。
 G-Assistのメモリ使用量も40%減って,従来より軽量になっているそうだ。

日本語の質問にも答えられるが,正しく解釈できているかは?
画像ギャラリー No.008のサムネイル画像 / NVIDIA Appの新機能に対応する「GeForce 581.08 Driver」リリース
 G-Assistは,限られた質問にしか答えられない単機能なAIアシスタントだが,プラグイン(関連リンク)を追加することで,たとえばGoogleのAIチャット機能「Gemini」と統合することで,より高機能なアシストが可能になるという。

 ただ,残念ながら日本語での利用は考慮されていないようだ。G-Assistが答えられる質問になら,日本語でも答えてくれるようだが,日本語を正しく解釈できているかは,微妙な印象だ。そもそも,日本語IMEによる入力が正常に行えないこともある。
 現時点のG-Assistは,日本のゲーマーが積極的に使いたくなるものでもないが,試してみてもいいだろう。

G-Assistが答えられる質問の一覧


 NVIDIA Appの新機能を利用するには,冒頭で述べたNVIDIA Appのβ版への切り替えと,GeForce 581.08 Driverのインストールが必要だ。GeForce Driverを入手したい人は,以下に示したリンクか,NVIDIA Appアップデート機能を利用してほしい。

→Windows 11,64bit版Windows 10用GeForce 581.08 Driver(895.26 MB)
https://www.nvidia.com/ja-jp/drivers/details/252940/
→ノートPC向けのWindows 11,64bit版Windows 10用GeForce 581.08 Driver(895.26 MB)
https://www.nvidia.com/ja-jp/drivers/details/252972/

##以下,NVIDIAによる公式紹介記事および英文リリースノート(リンク先はPDF)まとめ##

●GeForce 581.08 Driverの対応製品
○デスクトップPC向けGPU
  • GeForce RTX 50シリーズ
  • GeForce RTX 40シリーズ
  • GeForce RTX 30シリーズ
  • GeForce RTX 20シリーズ
  • GeForce GTX 16シリーズ
  • GeForce GTX 10シリーズ
  • NVIDIA TITAN RTX
  • NVIDIA TITAN V
  • NVIDIA TITAN Xp
  • NVIDIA TITAN Xシリーズ
  • GeForce GTX TITAN X
  • GeForce GTX 900〜700シリーズ
○ノートPC向けGPU
  • GeForce RTX 40シリーズ
  • GeForce RTX 30シリーズ
  • GeForce RTX 20シリーズ
  • GeForce GTX 16シリーズ
  • GeForce GTX 10シリーズ
  • GeForce 900M〜800Mシリーズ
  • GeForce MX 500シリーズ
  • GeForce MX 400シリーズ
  • GeForce MX 300シリーズ
  • GeForce MX 200〜100シリーズ

●GeForce 581.08 Driverが統合するソフト(※比較対象はGeForce 580.97 Driver)
  • HD Audio Driver:1.4.5.0
  • PhysX System Software:9.23.1019
  • CUDA:13.0
  • NVIDIA Control Panel(DCH):8.1.968.0(←8.1.967.0)

●GeForce 581.08 Driverの新要素
  • NVIDIA App β版(Version 11.0.5.238)での新機能に対応

●GeForce 581.08 Driverで解決した問題
  • 「Cyberpunk 2077」で,パストレーシングを有効にしてフォトモードでスクリーンショットを撮影すると,ゲームがクラッシュすることのあった問題
  • GeForce 580.88 Driverを使用すると,「Marvel Rivals」の描画性能が低下することのあった問題
  • 「Forza Motorsport」において,NVIDIA Appの統計情報をオーバーレイ表示すると,ゲームがクラッシュすることのあった問題
  • 「Gray Zone Warfare」「ARK: Survival Ascended」が不安定だった問題
  • ハードウェアエンコーダ「NVENC」に,潜在的なメモリリークが存在した問題
  • NVIDIA Appがインストールされている状態でディスプレイの電源を入れ直すと,表示がちらつくことのあった問題
  • ドライバアップデート後に生じていた,NVIDIA Appのゲームフィルタに関する問題

●GeForce 581.08 Driverにおける既知の不具合
  • 「Counter-Strike 2」において,ゲームの解像度がディスプレイのネイティブ解像度より低いときに,文字が歪んで表示されることがある
  • 一部のシステム構成において,「Adobe Premiere Pro」でハードウェアエンコードを有効にして動画をエクスポートすると,フリーズすることがある
  • 一部のシステム構成で,ドライバアップデート後に「龍が如く8」の光源がちらつくことがある

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