Razer，ゲーマー向けPCケース監修プログラムを開始。第1弾はNZXT製のミドルタワーPCケース「H440 - Designed by Razer」

　北米時間2014年6月10日，Razerは，同社がデザイン監修したPCケースをPCケースメーカーにライセンスする「PC Case Design Licensing Program」の開始を発表した。第1弾の製品となるのは，米NZXTのゲーマー向けミドルタワーPCケース「H440 - Designed by Razer」（以下，Razer版H440）で，2014年7月に北米市場において149.99ドルドルで販売開始予定だ。オリジナルのNZXT製PCケース「H440」だと119.99ドルなので，デザイン監修分のプレミアム（価格の上乗せ）は30ドルということになる。

NZXT H440。緑色に光るRazerロゴを除けば，見た目はシンプルなPCケースだ。左側面パネルは内部が見えるように一部が透明アクリルパネルとなっている

　NZXTのH440は，5インチベイを廃して，ケース前面を平らなデザインにするという，非常に思い切ったデザインが特徴のATXケースだ。NZXTのラインナップでは，光沢感のある白モデルのほか，マット調の黒と光沢感のある赤や橙，青，緑を組み合わせた4モデルの計5製品展開だが，Razer版H440では，マット調の黒を全面的に採用しつつ，前面パネルの中央にRazerロゴを入れ，また，本体底面に緑色のLEDイルミネーションを埋め込んであるのが外観上の大きな特徴となっている。
　また，USB 3.0ポートが青色ではなく緑色になっていたり，Razerロゴ入りの電源カバーが用意されていたりと，細かな部分までRazerらしいこだわりが見えるのも印象的だ。

本体前面だけでなく，電源ユニットを囲むケース（左）にもRazerのロゴマークがある。電源ボタンは周囲が緑色に光るほか，USB 3.0ポートも緑色だ（右）

　筐体サイズは220（W）×475（D）×510（H）mmで，重量は9.75kg。前段で5インチベイが用意されないという話をしたが，3.5インチシャドウベイは6基，2.5インチシャドウベイは2基用意されている。奥行きのスペックがH440より2mm弱長いものの，基本的なスペックは共通と見ていいだろう。

左側面（左）および右側面（右）のパネルを開けた内部。ちょっと分かりにくいが，前面パネルの内側には防塵フィルターが標準で用意されている。120mm角ファン3基も搭載可能だ

　細かい部分までRazerのイメージで統一されているのは，Razer製品のファンには魅力的に映るかもしれない。日本で販売されるかどうかは不明だが，「キーボードやマウスだけでなく，PCケースもRazerカラーで統一したい」という人向けのファングッズとしては，悪くない製品ではなかろうか。

H440 - Designed by Razer 製品情報（英語）

Designed by Razer 情報ページ（英語）