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薄型キーの10キーレスワイヤレスキーボード「G915 X LIGHTSPEED TKL」。正当進化を遂げたロープロファイル勢のアイドルだ
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印刷2025/02/25 17:00

レビュー

薄型キーの10キーレスワイヤレスキーボード「G915 X LIGHTSPEED TKL」。正当進化を遂げたロープロファイル勢のアイドルだ

 2024年末のことになるが,筆者は,ロープロファイルのゲーマー向け10キーレスキーボードである「G915 X LIGHTSPEED TKL Wireless Gaming Keyboard」(以下,G915 X LIGHTSPEED TKL)を購入した。

G915 X LIGHTSPEED TKL Wireless Gaming Keyboard
メーカー:ロジクール
税込直販価格:3万4870円
画像集 No.002のサムネイル画像 / 薄型キーの10キーレスワイヤレスキーボード「G915 X LIGHTSPEED TKL」。正当進化を遂げたロープロファイル勢のアイドルだ

 普段の筆者は,どちらかといえばPCでもゲームパッドでゲームをプレイすることが多い。キーボードは,チャットや作業が主で,これまではロジクールのワイヤレスキーボード「MX MECHANICAL Mini」(リニアタイプ)を愛用していた。ゲームに近い操作をするアプリと言えば,「Adobe Photoshop」が思い浮かぶ。同アプリにあまり触れたことのない読者向けに説明すると,キーボードショートカットをバシバシ入力しながら高速でポインティングをするので,実はFPSの操作に近いのだ。写真上のゴミ取りは,もはやFPSと言っても過言ではない。
 ともあれ,そんな環境だったのだが,MX MECHANICAL Miniが突然故障してしまったので,キーボードをG915 X LIGHTSPEED TKLに更新したわけだ。前置きはこれくらいにして,実機を紹介していこう。


なぜG915 X LIGHTSPEED TKLを選んだのか


 ゲーマー向けの10キーレスワイヤレスキーボードは,日本市場で人気のジャンルであり,多数の製品が存在する。その中からG915 X LIGHTSPEED TKLを選定した理由は,いくつかある。

  • ロープロファイルであること
  • 専用USBワイヤレスアダプタ接続とBluetooth接続の切り替えがスムーズであること
  • 10キーレスもしくは65%であること
  • スイッチは赤軸系か茶軸系(※アクチュエーションポイント1.3〜1.5mm)

 ロープロファイルタイプのゲーマー向けキーボードは,増えてはきたものの選択肢が多いとは言えない。そのうえ,USBワイヤレスアダプタ接続とBluetooth接続の切り替えがキーボードショートカット,もしくはキーボード表面の物理ボタンで行えるとなると,選択肢はさらに減る。ロジクール製品くらいになってしまうのが実情だ。

MX MECHANICAL Mini
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 筆者が愛用していたMX MECHANICAL Miniは,上記条件を満たしており,もっぱらビジネス向けとアピールしてはいるものの,スペック的にはゲーマー向けにも耐える製品だ……もちろん「ラピッドトリガー必須!」と言う人には向かないが。ちなみに,MX MECHANICAL Mini(リニアタイプ)とG915 X LIGHTSPEED TKL(リニアタイプ)のキースイッチは,見比べるとほぼ同じもののようだ。ただ,使っていると押下圧(約43g,MX MECHANICAL Miniは未公開)や軸ブレには違いがあった。

 キーボード選びに話を戻すと,当初は「同じ製品を買うのもつまらない」というマインドで,同じロジクールの「G515 LIGHTSPEED TKL」を眺めていたのが,G915 X LIGHTSPEED TKLに着地した。ちなみに,店頭で軸の違いをチェックしたのだが,購入した大手量販店の展示機は,相当酷使されたものばかりだった。読者が店頭で打ち心地を確認するときは,あまり押下されていないキー,たとえば[Pause/Break]キー(※本機では[P/B]と表記)あたりを選ぶといいだろう。


G915 X LIGHTSPEED TKLの外観をチェック


G915 X LIGHTSPEED TKLの製品ボックス。色は無難なブラックを選んだ
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 今回取り上げるG915 X LIGHTSPEED TKLは,2020年に登場した「G913テンキーレスワイヤレスRGBゲーミングキーボード」(以下,G913 TKL)の後継機である。見た目に大きな変更はないというか,並べてみるとほぼ分からないレベルで,キーボード奥側に並ぶワイヤレス接続の切り替えボタンやマルチメディアボタン,右奥で目立つ音量調整ダイヤルといった部分に違いはない。

G915 X LIGHTSPEED TKLの天面。奥側に接続切り替えボタンやマルチメディアボタン,音量調整ダイヤルがある派手めの見た目だ。実測サイズは22.6mm×368mm×150mmで,重量約860gだ
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奥側の側面には,電源スイッチとUSB Type-Cポートがある。本製品はワイヤード接続でも使用可能だ
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各キーにはカラーキーボードLEDを搭載する。キーの刻印部分が光るほか,周囲に光りが漏れる
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音量調整ダイヤル。ゲームプレイを妨げず,ちょっと音量を下げたいといったときに便利なので,これで決める人もいるだろう
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 G913 TKLからの変更点のひとつに,アルミニウム合金製の天板が,1.3mm厚から1.5mm厚に厚くなって,打鍵時の安定感が増したことがある。また,キーキャップの刻印がデュアルショットPBTキーキャップに変更されて,酷使してもはげにくくなっている点も分かりやすい違いだ。
 また,キー押下時における軸ブレがかなり抑制されて,キーを左右に振ってもカチャカチャと鳴らない点を,もっとも大きな改善点と感じる人もいるだろう。

キーキャップを外したところ。写真のように光源はひとつ
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デュアルショットPBTキーキャップ(左)。表面処理はマット調だ。キーキャップの裏側(右)を見ると,LED光が透けて通る仕組みだと分かる
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G915 X LIGHTSPEED TKLのホワイトモデルは,タクタイルのみだ
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 G915 X LIGHTSPEED TKLのキースイッチは,本体のカラーバリエーションで異なる。筆者が購入したブラックの場合,スムーズで静かな打鍵感のリニア(押下圧約43g)と,押下時にクリック感のあるタクタイル(押下圧約45g)の2種類がある。一方,ホワイトの場合は,タクタイルのみとなっている。キーストロークは約3.2mm,アクチュエーションポイントが約1.3mmといったあたりは共通の仕様だ。
 キースイッチの種類が本体カラーで異なる点は,いささか理解に苦しむところ。購入時の量販店スタッフ曰く,「タクタイルが人気」とのことだったので,販売する地域の市場特性を配慮したものという可能性もある。何かとホワイトは人気であるし。

 次の写真にあるとおり,左[Shift」キーと[Enter]キー,[Space]キーの3つは,押下時の打鍵感を均一化するために,補助が追加されていた。利用頻度の高いキーであるので,妥当な選択といえるだろう。

キーキャップを外した左Shiftキー,Enterキー,Spaceキー。ちなみに押下感は他のキーと変わりない
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 G915 X LIGHTSPEED TKLの底面を見ていこう。滑り止めのゴム脚は4つあるのだが,スタンドを立てた場合,スタンド先端にあるゴムの面積が狭いためか,意外とキーボードが滑る。もちろん,通常の打鍵時に滑ることはないが,激しく操作する癖がある場合は,微妙に位置がずれる可能性があるため,別途ゴム脚の追加を検討するといいだろう。おすすめの追加ポイントは裏面中央やや下付近だ。

底面。USBワイヤレスアダプタの収納スロットもある
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 底面にある2つのスタンドは,閉じた状態と4度,8度の3段階で調整できる。高さや角度が好みに合うかどうかは,店頭で確認してみるといいだろう。

左からスタンドを立てていない状態,4度,8度
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真横からスタンドによる角度の違いを示した写真。上から順にスタンドを立てない状態,4度立てた状態,8度立てた状態だ
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付属のLIGHTSPEED USBレシーバーを取り付けたUSB Type-A to Type-C変換アダプタと,付属のUSB Type-C to Type-Aケーブル(ケーブル長約1.8m)
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 付属のUSBワイヤレスアダプタである「LIGHTSPEED USBレシーバー」を使用する場合,LIGHTSPEED USBレシーバーとG915 X LIGHTSPEED TKLの間には,電波を遮る障害物をなるべくおかないようにしたい。たとえば,筆者のPC環境は,下図のようになっているが,PC本体にLIGHTSPEED USBレシーバーをセットすると,ワイヤレス接続が安定しないのだ。

筆者宅のPC周辺レイアウト
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 これは,極力遅延を減らすため対策による弊害だと思えるが,G915 X LIGHTSPEED TKLに限った話ではない。他メーカーのUSBワイヤレスアダプタでも,同様の現象が発生する。もし,読者の環境で似たような現象が発生したなら,付属するUSBケーブルと変換コネクタを利用して,都合のいい場所にLIGHTSPEED USBレシーバーを設置するといいだろう。
 余談だが,同じロジクールの「Logi Bolt」のUSBワイヤレスアダプタの場合は上図でもなんら問題ナシだ。Logi Bolt動作モードがほしいところである。

 LIGHTSPEED USBレシーバーとBluetooth接続の切り替えは,先述した奥側のボタンで行い,押した時点で即切り替わる。キーボードのLED発光色を接続別に設定している場合は,切り換えにはやや遅れて変更が反映されるといった具合だ。接続先変更の速さは,メインPCとノートPCでキーボードをシェアする場合に,とてもありがたい。

左からLIGHTSPEEDボタン,Bluetoothボタン,Windowsキーなどのキーを無効化する「ゲームモード」ボタン,キーボードバックライトの輝度変更ボタンである
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 バッテリー駆動時間は,公称で42〜1000時間以上と幅広い。キーボードLEDを使用すると,やはりバッテリーの減りは激しいようで,LEDをオフにした場合は1000時間以上とのことだ。おおよそのバッテリー駆動時間は,ロジクール製品ではお馴染みの統合設定ソフト「G HUB」で確認できる。
 ちなみに,G HUBでキーボードLEDをオンにしたまま,キーボード奥側の輝度変更ボタンで消灯しても,G HUBアプリ上では満充電状態で「250時間」ほどと表示される。つまり,輝度変更で見た目が消灯状態になっても,キーボードLEDはオンの扱いで,待機電力が生じているようだ。この点については,早急にアップデートで修正してほしいところである。

輝度ボタンでは,キーボードLEDの明るさを5段階で調整できる。写真は左から100%,75%,50%,25%,0%の状態だ。照明を点灯させた部屋でも,25%で視認できた
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G HUBでG915 X LIGHTSPEED TKLの設定を変更。ただしとっつきにくさは否定できない


G915 X LIGHTSPEED TKLを接続した状態での「G HUB」のスタート画面
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 統合設定ソフトG HUBで,G915 X LIGHTSPEED TKLにとって重要な項目を見ていこう。
 G HUBでは,キーボードの機能割り当て変更(キーマッピング)や,特定のキー入力をトリガーにして,押下している間だけキーマッピングを変更できる「Gシフト」,ゲームモードで無効化するキーを選択するといった機能がある。

 あるのだが……まともな使い方ガイドがないので,使い方を理解するまでに時間がかかるのだ。初心者にとって,このとっつきの悪さは深刻であり,控え目にいって,呪詛が漏れた。よく分からない人は,キーボードLEDの色だけ変更して放置してもいいだろう。

LIGHTSYNCの設定。選択したキーに対してパターンやアニメーションを選ぶだけとなっている。なお,Windows 11の「動的ライティング」にも対応している
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割り当て(キーマッピング)は,ベースと[FN]キー押下時,Gシフトの擬似的な3レイヤー構成で設定できる。画像は,Gシフト時にテンキー的な入力ができるように設定したところ
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 ちなみに,Gシフト用キーは「ベース」タブでトリガーになるキーを設定したうえで,「カスタム割り当て」を有効化する必要がある。しかし,Gシフトの設定がベース側にも反映されてしまうこともあって,謎が多い。

キーマッピングで設定できる項目
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 キーマッピングでは,キーの内容を他のキーと入れ替える以外にも,特定のアプリケーション向けのプリセットをまとめた「アクション」や,キーボードショートカット類がある「コマンド」,PCを操作する「システム」の割り当てや,任意の入力を組み合わせた「マクロ」の作成ができる。

 ゲームモードの設定では,デフォルトで[Windows]キーとメニューキー,ワイヤレス接続の切り替え用ボタンなどが無効化される。さらに,ユーザーが無効化したいキーを追加できるようになっており,追加したものは,G HUB上では水色で表示する仕組みだ。特定ゲーム向けのプリセットも配布されている。

ゲームモードの設定例。右上の[Print Screen]キー(※PRNT)や[Insert]キー(※INS)などを無効化している
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 左下の歯車アイコンから遷移する「デバイス設定」では,オンボードメモリへのプロファイル割り当ても決められる。デフォルトではM1スロットが「プロファイル1」になっているため,作成したプロファイルに変更しておかないと,「何度やっても設定が反映されぬのだが?」となりがちだ。

「デバイス設定」画面では,オンボードメモリへのプロファイル割り当てを行える。LIGHTSYNCのオン/オフ設定がここにもある
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設定からは「カスタム割り当てガイド」にアクセスできるが,無理に簡略化した結果,分かるようで分からない感じのナレッジになっている。UX設計の失敗ではないか
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 冒頭でも触れたが,設定から「カスタム割り当てガイド」にアクセスできるが,無理に簡略化した結果,分かるようで分からない感じの説明書になっている。UX設計の失敗ではないか。もっとも,ゲーマー向け製品の統合設定ソフトが使いにくい問題は,G HUBに限った話ではなく,どのソフトでもガイドの不足に悩まされることが多い。各社ともなんとかしてくれ……。


価格は高いが,長く使えるロープロファイル派向けキーボード


 ゲーマー向けマウスやゲーマー向けキーボードは,通常のマウスやキーボードと同じように,更新サイクルは長めに設計されている。新製品の登場サイクルも長い。ひとつのマウスやキーボードをどれくらい使っていたか運用期間を思い返してみると,「4〜6年くらいかな?」と浮かんだ読者もいるだろう。G915 X LIGHTSPEED TKLの実勢価格は,3万3000円前後と相応に高価な製品ではあるが,5年前後は使う長期運用前提と考えれば,ターゲットにできる価格ではあるだろう。
 ロープロファイルのゲーマー向け10キーレスキーボードとしては数少ない選択肢のひとつでもあり,キーや天板の耐久性も向上している。「そろそろキーボードも更新時期かな」と検討しているのであれば,G915 X LIGHTSPEED TKLをチェックするといいだろう。

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ロジクールのG915 X LIGHTSPEED TKL製品情報ページ


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