［G★2006＃76］三国志の次は西遊記の時代!?　UNIANAのMMORPG「西遊記外傅」（仮題）の情報をお届け

　UNIANAの「西遊記外傅」（仮題）は，「西遊記」をモチーフにしたMMORPGだ。三蔵法師が孫悟空，猪八戒，沙悟浄を従え，天竺へ経を取りに行くという西遊記の物語は，テレビドラマやアニメなどで繰り返し題材にされてきたので，知らないという読者は，ほとんどいないのではないだろうか。また本作は，2005年のG★レポートでもお伝えしているので，覚えている人もいるかもしれない。

　UNIANAは，韓国でアーケードゲームを中心に開発している企業で，韓国国内でコナミの販売代理店を務めるパブリッシャでもある。2年半くらい前からオンラインゲームの開発に参入しており，自社サービスとして「GAMORI」というポータルサービスを提供している。日本ではまだあまり知られていない会社だが，今回話を聞いたY.C. Lee氏をはじめ，PCパッケージゲーム全盛の時代からゲーム開発に携わっているベテランクリエイターを揃えているという。
　今回のG★会場では，ムービー展示すらされていなかった最新MMORPGの西遊記外傅について，いろいろと話を聞いてきた。

（写真左）Online Div. General ManagerのY.C. Lee氏
（写真右）Online Div. Team LeaderのD.Y. Choi氏

　西遊記は三蔵法師が孫悟空らと共に天竺に向かう物語だが，本作では三蔵法師一行になるわけではない。プレイヤーは妖怪/人間界のいずれかに属し，三蔵法師らが天竺に向かうのを邪魔/手助けするということになる。
　外伝ということで，西遊記のメインストーリーを軸としながらも，中には時空を超えた物語も用意される模様だ。元々の西遊記が一本道のストーリーなだけに，MMORPGとして成立させるには，このあたりの工夫が求められてくるだろう。



　プレイヤーが選べる種族は，妖怪/人間界でそれぞれ4種類ずつ用意される模様で，例えば人間界には，獣人や龍人といった亜人種もあるという。さらに戦闘/生産クラスをそれぞれ選べるなど，その組み合わせはバリエーションに富んだものになりそうだ。
　MMORPGでよく見られる，狩り/ハウジング/RvR・攻城戦などの要素は，一通り用意されるとのこと。なお，攻城戦に関しては，建物の中から外にいるキャラクターを攻撃できるなど，よりリアルな形のシステムを目指すという話が聞けた。
　そのほかの特徴としては，あくまでもプランではあるが，リアルの国別対抗戦を実現するということを挙げていた。具体的には，例えば韓国と日本でサービスが提供されている場合，韓国サーバー，日本サーバーとは別に“グローバルサーバー”が用意され，そこで，韓国対日本でのRvRを楽しめるとのこと。

　UNIANAによれば，西遊記外傅のシステムはほぼできあがっており，社内でゴーサインが出れば，2007年の上半期頃には公開される見通しだという。西遊記は日本でもよく知られている物語だけに，うまく仕上げれば，日本でも人気タイトルになる可能性を秘めている。今後の展開が楽しみな作品である。（oNo）