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「AION」編ではタハバタ様も大暴れ! 「エヌ・シー・ジャパンが行く! 2009年ユーザー感謝祭」2日目の模様
ところが,来場客数が会場キャパシティを大幅に超えるというトラブルがいきなり発生。今回の会場である“品川 THE GRAND HALL”は,メイン会場には約400名が入ることができるのだが,イベント開始時刻の正午時点で,800名近くもの人が訪れていたのだ。
すべての人を会場内に入れることはできないため,並んでいた人にはアカウント名を記帳してもらい,後日なんらかの形で補填する形を取ることに。これに関しては当日の午後8時5分,公式サイトを通じて補填内容が発表された。また,第1部の終了後に,ステージイベントの第2部を開催することが急遽決定された。
いきなりトラブルが発生してしまったが,まずはステージイベントの模様を振り返っていきたい。
国勢調査で振り返るAIONの2009年
これらの大半は一般プレイヤーではうかがいしれない情報で,かなり興味深かったのではないだろうか。本稿ではすべてのスライド内容を掲載するので,じっくりと見てもらいたい。
これらのデータからは,今年7月のサービス当初に懸念されていた問題のうち,いくつかがクリアされていることが読み取れる。
一つは,天族と魔族の人数バランス。そしてもう一つは,アカウントハック問題だ。前者に関しては,時間が経つことでプレイヤーの魔族に対する偏見が薄れていったことが,理由としては大きいのではないだろうか。天族の作成制限も,現在ではほとんど見かけない。その結果,AIONのメインコンセプトの一つである天族と魔族の対立構造も,適正なバランスへと向かっているようである。
続いてのアカウントハック問題に関しては,各種セキュリティホールの穴埋めやゲーム内システムの対応,そしてKeyCryptやセキュリティカードの導入が絶大な効果を上げているという。現在AIONをプレイしている人の多くは,以前ほどアカウントハックを脅威に感じていないのではないだろうか。
とはいえ,セキュリティとは個人が常日頃から気をつけるべきものであり,たとえアカウントハックの脅威が薄れたからといって,100%安心しきってはならない。ウイルス対策ソフトの導入や,定期的なパスワードの変更などといった点はしっかり押さえておきたい。
今回の国勢調査では,利用規約違反者への対応が着実に進んでいることも分かる。プレイヤー視点でも,以前のようにそこらじゅうでBOT(とおぼしきキャラクター)がいて,まるで狩りにならないケースが減っていることに同意する人は多いだろう。
ただ,利用規約違反者が“いるorいない”で見ると現在もいるわけで,無料サービス期間の復活に伴い今後増える可能性もある。まぁ,サービスが続く限り100%消えることもありえないとは思うが,今のところ対策は順調に進んでいるようなので,これからも継続して頑張ってほしいところだ。
2回のユーザーイベントでは予想を上回る阿鼻叫喚の展開が
参加者は天族と魔族のフォース(=24名)にそれぞれ所属。エリア内には“守護塔”が10本ずつ設置されており,先に敵対勢力の塔を破壊しきった側の勝利となる。
所詮ノフサナだし,ということで気楽に構えていた参加者は,着席した瞬間「何かが違う」と気付かされる。用意されたキャラクターのレベルが全員50で,フルディヴァーニオンをはじめとしたハイエンド装備に身を包んでいたのだ。
この時点で薄々察したかもしれないが,エリア内で待ち受けるモンスターもぶっちぎりのハイエンド系。例えばあの“守護神長”が普通に配置されていたりする。それにしても,こんなエリアに“ノフサナ”と名付けてしまうセンスには思わず脱帽。
いざゲームが始まると,天魔のフォースは果敢に塔を探そうとする……ものの,この狭いエリア内ではすぐに敵対種族に見つかってしまう。そうして小競り合いをしていると,敵味方がわらわらと集まってきて,すぐにフォース対フォースの大規模PvPへと発展してしまう。また,どうにかしてPvPを回避しながら塔を発見しても,今度はどこからともなく守護神長が乱入するなど,大半の参加者のモニタ上で阿鼻叫喚の光景が繰り広げられていた。
最後の最後で,実は守護神長は2体いたという素敵なオチも用意されていたが,結果としては魔族側が10本の塔を破壊。見事に勝利を収めた。
このイベントに関しては本文でどうこういうより,会場内の様子を丸ごとムービーで紹介しよう。あの“タハバタ”様が存分に暴れるさま,とくとご覧あれ。
もう一つ印象的だったのは,メインホールの外に,ワールドごとに目印のプレートが用意されていたこと。これを目印に同じワールドの来場客を見つけて,ステージイベント終了後1時間近くが経過しても談笑している姿も多く見受けられた。こういった光景もオフラインイベントならではだろう。
急遽,第2部が開催に。課題も残る内容
午後5時半からはユーザー感謝祭の第2部が行われ,100名弱の来場客が会場へとあらためて足を運んだ。第2部では二つの参加型イベントこそなかったものの,それ以外のトークセッション,プレゼント抽選会,来場者特典,開発/運営スタッフとの懇談会などは,第1部と同等のボリュームで行われた。よい意味で予想外だったのは,ステージ上の3名(とくに田邉氏)のトークがアドリブたっぷりなことで,つい先ほど第1部を見た筆者ですら楽しめる内容であった。
50名近くものスタッフを動員したこれだけの大規模なイベントで,第2部を急遽開催した決断力の高さと手際の良さは見事というほかはなく,事後対応としては最善に近い形だったと思える。
だが,このような事態が起こらないのが一番なのはいうまでもない。また,第2部に参加することなく帰った人も大勢いた。イベントそのものが満足できる内容であっただけに,会場へ足を運んだ人の全員が楽しむことができなかったのはとても残念である。
正式サービスの前からAIONを追い続けてきて,現在もっとも強く思うのは,このタイトルを従来のMMORPGの常識に当てはめて考えたらダメだということだ。オフラインイベントの来場客数にせよ,4Gamer掲載記事のPVにせよ,BOTの数にせよ,反響(期待,と言い換えてもいい)の大きさがまるで違う。そもそも近年に国内サービスを開始したMMORPGで,九つのワールド数を記録したタイトルが,ほかにいったい何本あるのか。
では,どのような対策をすべきなのかというと,これがなかなか難しい問題なのも確かだ。例えばチケットを事前予約制にすると,今度はキャンセルやチケット転売などの別問題が生じてくる。実際,過去に行った事前予約制のイベントでは,キャンセル率が無視できない数値だったとのこと。しかし,ここをなんとかしない限り,今後のオフラインイベントでも同じ事態が起こる可能性は高い。
AIONは来年以降も,積極的にオフラインイベントを展開する予定だという。今回のイベントに参加できた人の多くは,次回の機会があれば再び参加したいと感じたのではないだろうか。なので次回はイベントの内容のみならず,来場客にとっての環境面にもベストを尽くしてくれることを心から願いたい。
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The Tower of AION
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