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  • 発表日:2006/07/27
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インテル,定例ミーティングで「超薄型ノートPC」への注力を確認。夏恒例の秋葉原イベント概要も発表に
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印刷2009/06/23 16:08

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インテル,定例ミーティングで「超薄型ノートPC」への注力を確認。夏恒例の秋葉原イベント概要も発表に

 Intelの日本法人であるインテルは,四半期ごとにスケジュールされている報道関係者向け説明会「IAプレス・ミーティング」を,2009年6月23日に都内で開催した。

画像集#002のサムネイル/インテル,定例ミーティングで「超薄型ノートPC」への注力を確認。夏恒例の秋葉原イベント概要も発表に
吉田和正氏(インテル 代表取締役社長)
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超薄型ノートPCは「新たなノートブックPC」と位置づけられる
 イベントでは,インテルの吉田和正代表取締役社長が,「日本のコンシューマー(PC)市場は,大変興味深い展開になっている」と切り出した。Netbookの躍進などもあって,未曾有の不況化においても,国内の一般向けPC市場におけるPC出荷台数はほとんど減少していないのだそうだ。
 かつてのノートPCは「デスクトップPCのリプレースメントだった。13インチ,15インチといったあたりが主流で,『それを持って行く』という,モバイルコンピューティングを実現できているわけではなかった」(吉田氏)が,Netbookの気軽さが,そのイメージを変えたという。

 ただし,モバイルWiMAXなどの広帯域ネットワークを活用する形で,高解像度のビデオをはじめとしたリッチなコンテンツを利用するには,Netbookの性能だと苦しい。そこで重要になるのが,Netbookと,デスクトップPC置き換え用ノートPCの“間”を埋める,「超薄型ノートブックPC」であると,吉田氏は位置づけた。

土岐英秋氏(インテル インテル技術本部 技術部長)
画像集#004のサムネイル/インテル,定例ミーティングで「超薄型ノートPC」への注力を確認。夏恒例の秋葉原イベント概要も発表に
 インテルのインテル技術本部 技術部長を務める土岐英秋氏は,その「超薄型ノートブックPC」を実現する小型フォームファクタのチップ群を紹介。通常電圧版のPenryn(≒Core 2)に,Cantiga-GM(※「Mobile Intel GM45 Express」のことだと思われる),ICH9-Mを組み合わせた,一般的なノートPC用BGAパッケージ群の総面積が3342平方mmなのに対し,新たに採用されるULV(Ultra Low Voltage,超低電圧)版Penrynに,Cantiga-GS(※おそらく「Mobile Intel GS40 Express」と思われる),ICH9-M SFFでは同1415平方mmで,半分以下になっているとした。パッケージの厚みも減っており,そのため,従来よりも小型で,薄いCore 2ベースのノートPCを実現できるようになっているというわけだ。

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一般的なノートPC向けとなるCPU&チップセットと,「超薄型ノートブックPC」向けのそれで,総面積を比較したスライド

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江田麻季子氏(インテル マーケティング本部 本部長)
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PCが1人1台の時代を迎えるに当たって重要とされる二つのポイント
 また,インテルの江田麻季子マーケティング本部 本部長は,PCを中心とした生活が完全に一般化し,PCが1人1台の時代を迎えるなかで重要なことは,「Unmet needs」(満たされていないニーズ)と,「Unaware needs」(普及価格帯の製品では実現できなかったニーズ)に応えていく点にあるとし,フルPCのパフォーマンスを,薄く,軽いフォームファクタで実現することが重要と位置づけた。
 世界市場はともかく,日本では以前から,モビリティ――重量や大きさ,バッテリー持続時間の観点から総合的に見た「持ち運びやすさ」――を重視したノートPCが存在し,一定の市場を形成してきている。しかし江田氏によると,「Netbookによって,(一部の先進的なユーザー以外の間で)PCを持ち運ぶ土壌が育ってきた」ことと,「今回は,普及価格帯で展開される」ことが,これまでとは大きく異なるのだという。

「超薄型ノートブックPC」が,Netbookと,13.3インチ以上の液晶ディスプレイを搭載したノートPCとの間を埋めるという。ディスプレイのサイズは,10.3〜13.3インチが想定されている
画像集#008のサムネイル/インテル,定例ミーティングで「超薄型ノートPC」への注力を確認。夏恒例の秋葉原イベント概要も発表に 画像集#009のサムネイル/インテル,定例ミーティングで「超薄型ノートPC」への注力を確認。夏恒例の秋葉原イベント概要も発表に

 今回,説明会場に具体例となるようなノートPCは展示されていなかったが,組み合わされるチップセットがIntel製のグラフィックス機能統合型である点からして,ゲーム用途での大きな期待は禁物だ。ただ,サブの情報収集用端末として見たときに,“できること”がNetbookよりも増えるというのは,素直に喜ばしい。
 PCゲームや据え置き型ゲーム機をメインにプレイしている人が,電車などでの移動中に,3GネットワークやモバイルWiMAXなどで情報収集をしたいといった場合に,インテルのいう「超薄型ノートブックPC」は,相応に面白い存在となってくれそうな気配はあるだろう。その意気込みからして,PCメーカー各社から続々と登場すると思われるだけに,ラインナップの拡充を楽しみに待ちたいところだ。

土岐氏は,COMPUTEX TAIPEI 2009で行われたIntelの発表についても簡単に振り返った。左は,「Core 2 Quad Q9650/3GHz」と比べて,「Lynnfield」(※クロック不明)がどれだけパフォーマンスで優れるかをアピールするスライド。右は,32nmプロセス技術を採用して製造されるCPUコアと,45nm世代のGMCHを組み合わせた次世代ノートPC向けプロセッサ,「Clarkdale」の概要だ
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夏の「Intel in Akiba」は7月11〜12日に開催


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 なおインテルは,毎年夏の恒例行事となっている秋葉原のエンドユーザー向けイベントを,今年は7月11〜12日に「Intel in Akiba 2009 Summer」として開催すると発表した。
 今回の会場は,中央通りに面した多目的ビルの1F,ベルサール秋葉原。旧日本通運ビルの跡地に建設中で,まもなくオープン予定のあそこだといえば,ピンと来る人は多いように思う。

 イベントの詳細は明らかになっていないが,少なくとも,「Intel P55 Express」チップセット搭載マザーボードの展示や,PCショップによる即売コーナー,ステージイベントなどは予定されているようなので,7月中旬のスケジュールに余裕がある人は,記憶に留めておくといいかもしれない。

Intel in Akiba 2009 Summer告知ページ
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