ルーセントハート連載 / 第0回：アカディア世界プチ観光案内

　8月14日から，いよいよオープンβテストが始まる，ガマニアデジタルエンターテインメントの新作MMORPG「ルーセントハート」。4Gamerではルーセントハートの前身である「星辰online」から最新ニュースをお届けしてきたわけだが，1000種類を超えるダンジョンに挑戦できる「ラビリンス」や，星友と1日に3度も巡り会い可能な「キューピッドシステム」など，特徴的なシステムを備えるルーセントハートの魅力を連載でお伝えしていこう。
　クローズドβテストのプレイレポートにもある通り，ルーセントハートは，非常にオーソドックスなインタフェースを採用しており，MMORPG経験者なら直感だけで，ほぼ迷うことなくプレイ可能だ。今回は連載第0回ということで，オープンβ開始前に残念ながら先日のクローズドβテストに外れてしまった読者へ向けて，より詳しい操作方法やプレイの基本システム，ちょっとしたポイントなどを改めて解説しておこう。

キャラクター作成に成功すると，ようやく恥ずかしい下着姿から解放され，初期装備セットを身に着けた状態でスタートする

　まずはプレイヤーの分身たるキャラクター作成から。これから長い付き合いになるのだから，愛着の湧くキャラに仕上げたい。
　カスタマイズできるのはフェイスパターン，ヘアカラー，髪型の3種類しかないが，日本の運営チームからの要望で台湾版にはないバリエーションを追加。フェイスパターンだけでも全14種類が用意されている。
　とくに女の子の髪型は，いまどきのヘアカタログ雑誌にでてきそうな可愛いものが多くて迷ってしまう。一つアドバイスをすると，背中にかかるようなさらさらロングヘアの場合，衣装によっては襟まわりのグラフィックスが髪の毛を突き抜けて見えてしまう……。アバター衣装にこだわりたい，お気に入りの衣装を着たスクリーンショットを，自分のブログで紹介しようなどと考えているならば，ショートヘアかアップにまとめたヘアスタイルがおすすめだ。

運勢指数は最大星五つで評価され，ゲーム内での行動に影響を与える。とはいえ，指数はあくまでその日の占いによるもので，生年月日や星座で有利不利があるわけではない

　外見が決まったら，次はキャラクター名と生年月日，血液型を入力するだけだ。生年月日は1日1回変わる「運勢指数」に影響。恋愛・戦闘・仕事・金銭・回避の指数＝星の数は，それぞれ生産スキルの成功率や攻撃時のクリティカルヒット発生率などに補正をかけてくれる。また，星座は今後成長させていく過程で習得できる，固有スキルに関係してくるのだが，最初はあまりこだわらなくてもよいだろう。自分の誕生日を素直に入れてもいいし，気になるあのコの誕生日を入れるも，お好きなように。なぜかルーセントハートでは生まれ年を選ぶドロップメニューに，2025年まで用意されている。なお，血液型は，今のところ能力には影響しないとのことだ。
　キャラクタースロットは一見余裕があるように思えるが，実は新規で作成できるのは二人までで，それ以上はどうやら有料サービスになっているようだ。また，一度作ったキャラクターは削除ボタンを押しても3日間は保持されるので，注意してほしい。

　すべてのプレイヤーは「ビギナー」として「星界」と呼ばれるエリアで目覚める。星界は，ルーセントハートの冒険の舞台「アカディア」とは別の世界で，チュートリアルエリアとなっている。ここでいくつかクエストをこなして基本操作を覚えよう。

　ルーセントハートでは，とくに序盤はクエストによる経験値が大きく，クエストをこなすことでレベリングしていくことになる。
　まず，頭上に黄色い「！」があるのは，現在遂行可能なクエストを持っているNPCで，終了済みのクエストを報告するNPCには「？」印が表示される。「！」と「？」のマークはよくある方式なのだが，クエスト開始NPCとクエストNPCが同一人物で，もう一度目の前の人に話しかければ完了するクエストもあるので，無駄に探し回らないように記号の変化に注意しよう。
　また，Mキーでエリアマップを開けば同様に，クエストに関連したNPC位置を表示してくれる親切設計だ。とりあえずは目の前のNPC，「星界の医者」をダブルクリックして話かけ，最初のクエストをもらおう。
　NPCはクエストを通じて簡単な操作方法を教えてくれるが，覚えておくべき基本的な操作やインタフェースについて説明しておく。

• キャラクターの移動：マウスカーソルで地面を左クリック
• NPCとの会話：NPCをダブルクリック
• モンスターをターゲット：左クリック，またはTabキー
• 攻撃：モンスターをダブルクリック，またはターゲットを合わせた状態でスキル発動
• アイテムの使用：アイテムを右クリック
• 装備アイテムの着脱：アイテムを装備スロットにドラッグ＆ドロップまたはダブルクリック

クエスト内容とは別に，クエストヒントの部分にショートカットキーなど簡単な操作方法が解説されている。「離れる」を選ぶとクエストを受けずにキャンセルできる

　星界はさほど広くない場所だが，似た名前のNPCが多いのでクエストNPCの名前を間違えそうなこともある。新しいクエストを受けると体から淡い銀色の光が伸びるのに気が付くだろう。これは「導きの光」と呼ばれるもので，クエストの対象NPCまで続いている。3Dグラフィックスに慣れないユーザーだと，カメラ視点をぐるぐる回しているうちに3D酔いを起こして方向感覚が……という人もたまにいるが（筆者を含む），導きの光についていけばどんな方向音痴でも安心なのだ。
　クエストの中には，モンスターを倒してアイテムを収集するものもある。目的のモンスターがどこにいるのか分からないときは，クエストログを開き「クエスト目標」の部分にある「DROPモンスター」ボタンを押すと，「導きの光」が目標のモンスターがいる位置まで続いていくので，ぜひとも活用したい。
　クエストに関連したアイテムを入手すると，画面上部に黄色いシステムメッセージで，

　　獲得したアイテム：●●●（1/10）

のように表示されるので，規定の数に達したら，あとはNPCに報告するだけだ。星界以外では導きの光が自動で出ることはないのだが，クエストログで「報告NPC」ボタンを押すと，導きの光がクエストの対象NPCまで案内してくれるのでご安心を。

　星界では，最後にゾーンキーパーに話しかけ，アカディア世界へのポータルをくぐるところでチュートリアルは終了となる。ここから先は本格的な冒険が始まるため，次回以降のお楽しみ……なのだが，ちょっとだけ中央都市トリーアを案内しておこう。
　下のエリアマップを見てもらうと分かるように，トリーアは「平和の塔」を中心に火・水・地・風の広場が配置され，出口は「ヘラクレスの丘」につながる南北の門と，西の「風の草原」へつながる3か所だ。マップで見るよりも町の中は意外に広く，南門から火の広場まで歩こうと思うと，けっこうな時間がかかってしまう。そんなときに利用したいのが，四つの広場に立っているNPC「製図士協会　ゲートキーパー」だ。彼女達は各広場をつないでキャラクターの転送を無料で行ってくれる，ありがたい存在だ。

序盤の長い時間をすごす拠点，中央都市トリーアのマップ。赤い「！」は，キャラクターのレベルが足りないため，まだ受けられないクエストを持っているNPCの印だ

4つの広場にいるゲートキーパーは，真っ赤な衣装に身を包んでいるのですぐ見つけられる。正直，彼女達なしには，トリーアの町は広すぎて移動がちょっとしんどい

　トリーアに到着する頃には，おそらくレベル3〜4に成長しているので，ミニマップを開くと遂行可能なクエストを持つNPCがたくさんいるはずだ。しかし，なによりも先に済ませておくべきなのは，復活ポイントの設定だったりする。平和の塔のさらに奥に控えている騎士団団長に話しかけ，トリーアを復活ポイントに設定。これを忘れるとフィールドで戦闘不能になったときに星界まで戻されてしまうのだ。

　アイテムの売買は街中にある武器店，防具店，雑貨店，魔法店で行える。最初はちょっと分かりにくいのだが，手持ちのアイテムを売却したいときには，店のNPCに話かけて「店に並べてある商品を見る」を選択。販売アイテムリストの上に小さく「購入」と「売却」のタブがあるので，タブを切り替え，所持アイテムから売りたいものを売却ウィンドウにドラッグ＆ドロップ（またはダブルクリック）すればよい。クローズドβテストでは，このタブに気が付かなかったり，商品を見る＝購入だと思い込んで，アイテムの売り方をたずねるユーザーも多かったようだ。

　最後に，チュートリアルでもまったく解説されない，特殊なスキルの説明をしておこう。画面左上のキャラクター情報に，HP/MP/経験値とは別に，四つの顔アイコンが並んでいるのが分かるだろう。
　左から「ハピネット」「アングリム」「グリーフ」「アラム」という名前で，すべてのプレイヤーが最初から習得しているスキルだ。それぞれ敵に攻撃を与える，敵のクリティカルヒットを回避といった条件を満たすことでポイントが溜まり，満タンになると独特のスキルが使えるようになる。ハピネットやグリーフは瞬時にHPやMPの一部を回復してくれ，アングリムはクリティカル発生率アップ，アラムは移動速度を飛躍的にアップするといった効果がある。回復アイテムの多くにディレイが設定されているルーセントハートでは，このスキルがとっさのときに命を救う場面も多いので，覚えておくとよいだろう。

　アカディア世界で生きるために最低限必要な知識を解説する，連載第0回はこれにて終了。オープンβテスト開始後の本編では，転職や生産，星友探しなど，ルーセントハートならではのシステムを紹介していくのでお楽しみに。