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インディーズゲームの小部屋:Room#08「Acceleration of SUGURI」
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印刷2007/08/24 12:35

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インディーズゲームの小部屋:Room#08「Acceleration of SUGURI」



 個人/サークル単位で制作されたオリジナルゲームを紹介する「インディーズゲームの小部屋」。その第8回は,ゲーム制作サークル橙汁の「Acceleration of SUGURI」を紹介する。本作は,過去に同サークルが制作した横スクロールシューティング「スグリ」のキャラクターを用いた対戦型シューティング。
 対戦型シューティングというと,「東方花映塚」や「旋光の輪舞」を思い浮かべる人もいるだろうが,本作では後者に近い,一対一で直接弾を撃ち合うタイプのゲームシステムが採用されている。

 既述のように,本作はスグリのキャラクターを用いたゲームだが,前作たるスグリをプレイしたことがない人でも,純粋な対戦型シューティングとして十分に楽しめる。ただし,本作のゲーム中では,登場人物や背景については一切語られていないので,より深くキャラクターや設定を知りたいと思った人は,前作をプレイしてみるのがいいだろう。また,本作に関しては新キャラクターやストーリーモードが追加されるアペンドディスク「Acceleration of SUGURI X-Edition」が発売されている。本作は最初から通信対戦に対応しているのだが,通信対戦の主流は現在こちらの拡張版に移っているので,これからプレイを始めようという人は,セットで用意するのがオススメだ。



 「X-Edition」で新たに追加されたストーリーモードを除くと,ストーリー性はほぼ皆無といっていい本作では,使用キャラクターを選んだあとはひたすら一対一のCPU戦や対人戦をこなしていくことになる。対人戦は,一台のPCでのローカル対戦と,インターネットを介した通信対戦の双方に対応している。基本ルールは単純明快で,円形のフィールド内を高速で飛び回りつつ,敵の攻撃をかわし,ミサイルやビームを叩き込んで相手のアーマーゲージ(体力)をゼロにすれば勝ちとなる。攻防が目まぐるしく入れ替わる高速戦闘が一番の見どころだ。

 戦闘の基本要素は,キャラクターごとに異なるさまざま武器での攻撃と,通常移動とダッシュの使い分けによる敵弾の回避の二つに分けられる。それぞれのキャラクターは基本的に,ビームと実弾の2種類の通常攻撃と,「ハイパーゲージ」を消費して強力な攻撃を行う「ハイパーウェポン」を持っており,特殊キーを押しながら攻撃を行うことで,弾道や威力の異なる多彩な攻撃を繰り出せる。さらに,ダッシュ中の攻撃や,キーの長押し/同時押しによっても攻撃方法が変わるなど,攻撃の選択肢は非常に多い。



 これに対して防御側は,ビーム属性の攻撃をダッシュ移動ですり抜けられるというのがポイントだ(一部の強力な攻撃を除く)。また,実弾による攻撃は,ビーム/実弾の攻撃をぶつけて撃ち落とすことで相殺できる。となると,常にダッシュ移動しながら,ビーム攻撃だけを行えばいいのでは? と思うかもしれないが,そうは問屋が卸さない。こちらのビーム攻撃は,当然相手もダッシュで回避できるうえ,ダッシュ移動中は「ヒートゲージ」が上昇していく。ヒートゲージは最大300%まで上昇し,ゲージが上昇するほど,受けるダメージが大きくなってしまうのだ。

 敵の攻撃は,ハイパーゲージを消費することで展開する「シールド」を張ることでも無効化できる。しかし,ハイパーゲージは強力なハイパーウェポン攻撃でも必要となるので,使いどころが肝心だ。ごく簡単に言ってしまうと,ハイパーゲージは敵の攻撃をダッシュでかわすことで大きく上昇するのだが,その際にはヒートゲージの上昇率に注意する必要がある。敵弾(と自弾)が飛び交う中を高速で移動しつつ,個々の行動のリスクとリターンを常に意識しながら次の一手を打つというのが,本作の戦闘における醍醐味だ。

 本作のスピード感溢れる戦闘は文章だけではなかなか伝わりにくいが,橙汁の公式サイトからは,プレイシーンを収めたデモムービーと,体験版がダウンロードできるので,興味を持った人はぜひ確認してみてほしい。体験版では,「スグリ」「サキ」「イル」の3キャラクターのみが使用可能で,製品版との通信対戦はできない(体験版同士は可能)。また製品版は,本編である「Acceleration of SUGURI」が1575円,アペンドディスク「Acceleration of SUGURI X-Edition」が840円(共に税込み)で発売中。「X-Edition」を含めると,製品版では最終的に12キャラを使用できるようになるので,体験版じゃ物足りない! と思った人は購入を検討してみてはいかがだろうか。(ginger)

■橙汁公式サイト
http://daidai.moo.jp/



(C) 2006 橙汁

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