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Intel,Nehalemベースとなる初のサーバー&ワークステーション向けCPU「Xeon 5500」番台を発表
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印刷2009/03/31 11:00

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Intel,Nehalemベースとなる初のサーバー&ワークステーション向けCPU「Xeon 5500」番台を発表

 日本時間2009年3月31日11:00,Intelは,サーバー/ワークステーション向けCPUとして初めてNehalemアーキテクチャを採用するCPUで,開発コードネーム「Nehalem-EP」として知られていた製品を,「Xeon 5500番台」として発表した。
 その位置付け的に,PCゲーマーと直接関係するわけではないが,ハイエンド志向の人だと,気になる人もいるだろう。ひょっとすると,オンラインゲームサーバーの性能向上に関係してくるかもしれない新製品の概要を簡単にまとめてみたい。

 Xeon 5500番台のラインナップは下のにまとめたとおり。ざっくりまとめるなら,デュアルソケット(2-way)をサポートする,ローエンド〜ミドルクラスのサーバー製品が主なターゲットだ。
 ちなみに,開発コードネームの最後に付いている「EP」は「Efficient Performance」の略で,Xeon 5500番台は,「電力当たりの性能の高さを重視するプラットフォームに向けた製品」として訴求されるという。

※Hyper-ThreadingおよびTurbo Boostの両テクノロジーをサポートしない
画像集#001のサムネイル/Intel,Nehalemベースとなる初のサーバー&ワークステーション向けCPU「Xeon 5500」番台を発表

 ご覧のとおり,ラインナップは実に多彩だ。
 プロセッサ・ナンバーの下二桁が20以上のモデルは,Core i7プロセッサと同じく,「Intel Hyper-Threading Technology」(以下,HT)「Intel Turbo Boost Technology」(以下,Turbo Boost)をサポートする。HTはともかく,Turbo Boostは,信頼性が重視されるXeonでは採用されない可能性もあると筆者は考えていたのだが,上位モデルが軒並み対応してきたことからして,Intelはこの技術に,相当な自信があるということなのだろう。
 なお,最下位モデルとなる「Xeon E5502/1.86GHz」は,Nehalemアーキテクチャ初のデュアルコアCPUとなる。

 ところで,Core i7との大きな違いは,デュアルソケット構成のため,プロセッサ間を接続するQPI(Quick Path Interconnect)を持つという点。Core i7と同じく,IOH(I/O Hub)と接続するためのQPIも用意されているので,CPU 1基当たり,QPIは2chになるわけだ。

 一方,Core i7と同じくトリプルチャネルDDR3 SDRAMサポートとなるメモリコントローラだが,柔軟とも,制限が多いともいえる仕様になっている。
 まず,Xeon 5500番台では,サーバー向けで定番のRegistered DIMMだけではなく,一般PC用のUnbuffered DIMMもサポート。ただし,もちろん混在は不可だ。また,DIMMは1プロセッサ当たり最大で9本を接続できるが,「搭載するDIMMの本数に応じて,クロックは下がる」(インテル)とのこと。Intelは,発表時点でその仕様のすべてを明らかにしているわけではないのだが,仮に9DIMM構成をとる場合,メモリの動作クロックは800MHzとなり,また,Registered DIMMが必須になるという。

 CPUパッケージはLGA1366。対応するチップセット(=IOH)として,開発コードネーム「Tylersburg-36D」のリリースは予定されているが,原稿執筆時点で詳細は明らかになっていない。

 というわけで,発表時点ではいろいろ分からない部分があるのだが,インテルは4月6日にXeon 5500番台の新製品発表会を予定しているので,詳細はこのタイミングで明らかになるものと思われる。ハイエンド好きの読者で,Xeonがちょっと気になるという人は,続報をお楽しみに。
  • 関連タイトル:

    Core i7(LGA1366,クアッドコア)

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