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印刷2011/02/08 00:00

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「Blue Mars」のiPhone/iPad版アプリ登場,CryEngine 2を駆使したアバターキャラクターがiPhone上で動き回る

画像集#003のサムネイル/「Blue Mars」のiPhone/iPad版アプリ登場,CryEngine 2を駆使したアバターキャラクターがiPhone上で動き回る
画像集#004のサムネイル/「Blue Mars」のiPhone/iPad版アプリ登場,CryEngine 2を駆使したアバターキャラクターがiPhone上で動き回る
 Avatar Realityがサービスしているバーチャルワールド「Blue Mars」でiPhone/iPad用のアプリ「Blue Mars Mobile」が登場した。現在,AppStoreにて無料で公開されている。
 このアプリの母体となるBlue Marsは,「Second Life」の改良版といった趣のバーチャルワールドで,遥かな未来に人類の居住に適した環境にテラフォーミングされた「青い火星」を舞台にしたものとなっている。ゲームエンジンCryEngine 2上で動いていることもあって,この手のものの中では最高のグラフィックスを誇っている。
 このアプリは,iPhone/iPad用Blue Marsアプリの第1弾となるものであり,Blue MarsのアバターキャラクターをiPhoneなどの端末で表示できるものになっている。アプリの使用に際しては,とくにBlue Marsアカウントなどは必要なく,誰でも使用可能だ。現状でできることはさほど多くないが,一応,表示されたキャラクターをタップするたびに,モーションが切り替わり,一覧や検索からキャラクターの切り替え,表示されたアバターに対して投票を行うアバターコンテストのようなことのできるツールに仕上がっている。
 さて,アバターが見られるとはいっても,Blue MarsのキャラといえばCryEngine 2を駆使したリッチな内容であり,iPhoneのハードウェアで再現するのも,そう簡単とは思えない。ところが,実際に動かしてみたところ,かなりの再現度で表示されているようだ。今後,スマートフォンを使ったBlue Marsの展開に期待の持てるデキである。
 ただ,現状についていえば,サーバーとのやり取りがかなり重いようで,起動直後に黒画面のままだったり,キャラクターの切り替え操作で通信エラーが起きることが多い。リリースされた直後ということからか,ちょっとサーバーが込みすぎになっているようだ。起動して長時間反応がないと焦る人も多いと思うので,このあたりは改善を望みたいところだ。

 今回は第1弾ということで,キャラの表示ができるだけのものだが,来月登場予定のバージョンでは,iPhoneからBlue Marsに登録し,アバターの作成&カスタマイズなども行えるものになる予定だという。今後はBlue Marsのメンバーとチャットをしたりメッセージを送ったりといったこともできるツールになる模様。今後の展開とサーバー強化に期待したい。

画像集#002のサムネイル/「Blue Mars」のiPhone/iPad版アプリ登場,CryEngine 2を駆使したアバターキャラクターがiPhone上で動き回る 画像集#005のサムネイル/「Blue Mars」のiPhone/iPad版アプリ登場,CryEngine 2を駆使したアバターキャラクターがiPhone上で動き回る

 話はまったく変わって,本体となるPC版のBlue MarsでDirectX 11対応の実験を見せていただいたのでちょっと紹介しておきたい。
 鳴り物入りで登場したDirectX 11のテッセレーション機能。残念ながら,まだまだゲームで活用されているとはいいがたい状況なのは,皆さんもご存じのとおり。効果的に使われているのは「ロスト プラネット 2」くらいではないだろうか。
 個人的な感想では,マイクロソフト推奨のCatmull Clarkによる分割では,重すぎてまだ実用にならないと思っている。実際のベンチを見ても,オフラインで作成したハイポリゴンモデルを表示するほうが,同等な形状をテッセレーションで描画するのより軽かったりするのだ。いわゆるLoD(Level of Detail)でポリゴンモデルを切り替えていくほうが,現時点では実用的だろう。
 昨年,Avatar Realityの橋本氏とお会いしたときにそういったことを話したのだが,氏は,テッセレーションには大いに期待しているようだった。現状のテッセレーションというよりも,次世代レンダリングシステムとして,ポイントレンダリング(ポリゴンを1ピクセル以下にまで分割していく描画法)あたりを本命視している感じだ。そんな話の中で見せてもらったのが,同社で実験中という以下の画像だ。

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 上が通常時の画像とそのワイヤーフレーム画像,下がテッセレーションしたところと,そのワイヤーフレーム画像だ。「これワイヤーフレーム?」と思うような分割ぶりが凄まじい。CryEngine 2はもちろんDirectX 11には対応していないので,Avatar Realityの独自拡張となっている。
 分割後に変形を加えたのが以下の画像である。

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 確かに,これくらいやっても破綻しないようなら,アバターの衣装に大胆な変形を加えることもできる。橋本氏は,テッセレーションによる表現力の向上にかなり期待しているようだった。
 十分に高速なGPUが普及してくれればよいのだが,描画負荷は非常に高い。上記の例を見ても,実際には分割しなくてもいい部分も多いのだが,そのあたり効率が悪い。ポリゴンの向きを調べてエッジ部分だけ分割するようにできないのかと聞いてみたのだが,下手に判断を入れると非常に重くなるので,なにも考えずに回すほうが速いのだそうだ。うーむ。
 とにかく,Blue Marsにそのまま取り入れられるとは限らないが,次世代のグラフィックスシステムを前提とした試みもいろいろ続けられているようである。Blue Marsの展開にも期待したい。

AppStoreのBlue Mars Mobileページ

「Blue Mars」公式サイト

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