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[COMPUTEX 2008#07]「どうやったらいいか分からない人向け」のCPU自動オーバークロック機能をDFIが実装
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印刷2008/06/04 12:25

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[COMPUTEX 2008#07]「どうやったらいいか分からない人向け」のCPU自動オーバークロック機能をDFIが実装

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 DFIのマザーボードシリーズ「LANParty」は,その名称にもかかわらず,ハイエンド製品群「LANParty UT」「LANParty LT」のイメージで,コアなオーバークロッカー向けと見られることが多い。4Gamer読者の中にも,LANPartyブランドについては,「ゲーマー向けの皮を被ったオーバークロッカー向けブランド」という認識を持っている人が少なくないのではなかろうか。

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 COMPUTEX TAIPEI 2008に合わせてDFIが発表した「ABS」(Auto Boost System)は,そんな認識を変えるかもしれない新機能だ。ABSは,同社のミドル〜エントリー製品「LANParty DK」「LANParty JR」「LANParty Blood Iron」のみに実装される,BIOSレベルの自動オーバークロック機能である。

ABSの概要。「CPUアップグレード」とDFIはABSを位置づける
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 DFIでプロダクトマーケティングマネージャーを務めるAndrew Ou Yang氏は,LANParty UTをF1マシンに喩え,「(同製品は)最高のマシンだが,乗りこなせなければ意味がない。最速を求めるのではなく,簡単操作で標準状態よりも5〜10%程度高い性能を引き出して,ゲーム中に安定動作させるためのオーバークロック機能がABS」と説明する。ターゲットはオーバークロックに興味はあるが,BIOSの設定項目を見て何をどうやったらいいのか分からない人達で,とくに「コアなゲーマーと,エントリークラスのオーバークロッカーだ」(同氏)。

LANParty DK P45シリーズのPOSTスクリーン。ここで[F1]キーを押すと,ABSが動作する
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 さて,どれくらい簡単なのかだが,基本的には「PCの起動時に[F1]キーを押す」だけ。一般的なマザーボードとは異なり,ABSはBIOSレベルの機能だ。ABS対応マザーボードのBIOSフラッシュROMには,DFIがさまざまなテストの結果,安全だと判断したオーバークロックプロファイルが保存されており,[F1]キーを押すことで読み出され,自動的にCPU動作クロック(=ベースクロック)が引き上げられることになる。

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Windows上で動作するプロファイル管理ユーティリティ
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オーバークロック設定での起動に成功すると,どのBANKの内容で起動したか表示される
 プロファイルは付属のユーティリティソフトを使ってWindows上から管理することも可能で,一つのプロファイルには,アグレッシブな設定や安全第一な設定など,最大四つを「BANK」と呼ばれるスロットに保存できる。複数のBANKを持つプロファイルでは,PCの起動時に[F1]キーを押すと,まずBANK 4の内容で動作テストを行い,失敗したらBANK 3,それでもダメなら……と動作テストを繰り返し,万が一すべてダメだった場合はデフォルトの動作クロックで起動する。オーバークロック失敗時につきものの「CMOSクリア」から,ユーザーは解放されるというわけだ。
 さらに,標準プロファイル以外のプロファイルを使ってみたいが,プロファイル設定にハードルの高さを感じている人に向けては,オンラインでプロファイルをアップロード/ダウンロードできるサイトが用意される。マザーボードとBIOSのリビジョンが同じで,かつ同じモデルのCPUを使っている人が,より高い設定で安定していたら,それを導入すればいいのである。

BIOSの設定項目を難しいと感じるような人には,プロファイル設定も難しいと感じられると思われる。コアゲーマーが自分で設定を変更するというのはあまり現実的でないような気もするが,ABSプロファイルの交換が可能になれば,使い途も出てきそうだ。なお,(ある意味当たり前だが)DFIは定格FSBクロックの低いCPUのほうが,ABSによる自動オーバークロック機能の効果が高いとしている
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 “ゲーマー向けマザーボード”と呼ばれるものは,ただひたすら高いパフォーマンスを追求するものが多く,ゲームプレイにおいて最も重要な「高い負荷が長時間続いたときの動作安定性」がないがしろにされている気配がないでもなかった。その意味で,DFIがウルトラハイエンドのオーバークロッカー向け以外のマザーボードに絞ってABSを導入してきたのは,大いに歓迎したいところだ。ゲーマー向けマザーボードという存在を見つめ直す意味も込め,以下,ABS対応マザーボードを写真で紹介していきたい。

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「Intel P45 Express+ICH10R」搭載の「LANParty DK P45-T2RS」。CPUの電源周りに4フェーズPWMを採用する,DDR2メモリ対応モデルだ
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「Intel X48 Express+ICH9R」構成となる「LANParty DK X48-T2RSB」。6フェーズPWMを採用する,DDR2対応モデルとなる

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「AMD 790FX」に「SB750」サウスブリッジが組み合わされた「LANParty DK 790FXB-M2RS」。4+1フェーズPWM仕様を採用する。AMD 790FX搭載モデルだが,PCI Express 2.0 x16スロットは2本なので,4-way ATI CrossFireXを利用するにはデュアルGPUカードが必要
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グラフィックス機能統合型チップセット「AMD 790GX+SB750」搭載ながら,外部ディスプレイインタフェースを持たない「LANParty 790GX-M2RS」。Hybrid Graphicsおよび8レーン×2での2-way ATI CrossFireXをサポートする。“3-way Hybrid Graphics”は非対応

オール個体コンデンサ仕様になるmicroATXボード「LANParty JR P45-T2RS」(左)と「LANParty JR 790GX-M2RS」(右)。電源周りは順に4フェーズ,4+1フェーズとなる。「小さなスポーツカーだってあるだろう?」(Ou Yang氏)とのことで,小さなハイパフォーマンスモデルとしてDFIはLANParty JRシリーズを訴求していく。どちらも2-way ATI CrossFireXをサポートしている点に注目してほしい。なお,後者は外部ディスプレイインタフェースとしてDVI-Iコネクタを用意している
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「LANParty DK nForce 750a SLI-M2RS」。4+1フェーズPWM仕様のAMDプラットフォーム対応「nForce 750a SLI」マザーボードになる
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