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GeForce GTX 200
  • NVIDIA
  • 発表日:2008/06/16
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[COMPUTEX]大々的に展示されたMSIのグラフィックスカードと次世代マザーボードをまとめてチェック
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印刷2009/06/09 10:37

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[COMPUTEX]大々的に展示されたMSIのグラフィックスカードと次世代マザーボードをまとめてチェック

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 MSIは,世界各地のマーケットデマンドに応じて,異なるタイプのグラフィックスカードを投入していく戦略に出た。COMPUTEX TAIPEI 2009のMSIブースには,グラフィックスカード専用のスペースが設けられ,その一部が大々的に展示されていたので,ここでまとめて紹介してみたい。
 なお,同社は「GDDR3メモリと組み合わせられた『ATI Radeon HD 4770』搭載カード」という製品も展示していたが,こちらについては2009年6月4日の記事を参照してもらえれば幸いだ。


負荷に応じた自動フェーズ数切り替え対応の野心作や

液冷専用モデル,大型クーラー搭載モデルなどを展示


 MSIが「『高品質』の業界スタンダードを再定義する」モデルと位置づける製品シリーズ「Lightning」には,「GeForce GTX 275」を搭載した「N275GTX Lightning」が新製品として追加された。

N275GTX Lightning
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GPUコア用の8フェーズとメモリ周り用の2フェーズ,計10フェーズ仕様となるN275GTX Lightning
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チョークコイルにSSCを採用することで,高周波ノイズの発生を防ぐとともに,オーバークロック耐性を向上させるという
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GPUクーラーには,5本のヒートパイプと大型の放熱フィン,2基の低速PWMファンを組み合わせることで,優れた冷却性能と静音性を両立すると謳われる
 N275GTX Lightningでは,同社が「Military Class Components」と呼ぶ,動作安定性とオーバークロック耐性の向上に効果があるとされる固体ポリマー電解コンデンサ(Hi-C CAP:Highly Conductive Capacitor)や,グラフィックスカードの負荷が高まったときに生じる高周波ノイズを防ぐと謳われるチョークコイル,SSC(Solid State Choke)などを採用した新設計を採用。さらに,それらを採用する電源周りのVRM(Voltage Regulation Module)回路は,グラフィックスコア用に8フェーズ,メモリ周り用に2フェーズ用意されており,負荷に応じてフェーズ数を切り替えることにより,省電力性も向上させているという。

 MSIによると,切り替えられるフェーズは3段階で,アイドル時にはコア2フェーズ+メモリ1フェーズ,負荷の軽いアプリケーションを実行しているときは同4+2フェーズ,高い負荷の3Dゲームをプレイするときには同8+2フェーズ動作になるとのことだった。

 グラフィックスメモリ容量は,リファレンスの2倍となる1792MBのGDDR SDRAMを搭載。「N260GTX Lightning」で組み合わされたOCパネルは,本製品ではバンドルされない予定である。

N285GTX HydroGen OC。現在は欧米市場のみで展開されている
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 ブースでLightningシリーズの隣に置かれていたのが,欧州市場向けの液冷専用モデルで,「GeForce GTX 285」を搭載した,「N285GTX HydroGen OC」だ。
 N285GTX HydroGen OCでは,GPUパッケージと触れる純銅製のブロック部に0.45mm幅の細かな溝が掘られているのが特徴とのこと。さらに,ウォーターブロックにも銅を採用することで,冷却能力の向上が図られている。
 この結果,高負荷時のGPU温度は,GeForce GTX 285のリファレンスクーラーと比べて30℃低くなったとのこと。その余裕を生かす形で,動作クロックが,リファレンスのコア648MHz,メモリ2482MHz相当から,同702MHz,2600MHz相当へと引き上げられているのも特徴といえる。

 現時点で,MSIは本製品を日本市場へ投入する計画はないそうだが,CUDAアプリケーション向けの“無音ソリューション”(※静音モデルよりさらに静かさを追求した製品の意)として需要があるなら,同様の液冷機構を搭載した製品の投入も検討するとのことだった。

Cycloneクーラーを採用するR4890 Cyclone。8mm径と6mm径のヒートパイプのうち,前者には「SuperPipe」という名が与えられている
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 もう1種類,同社は,8mm径と6mm径のヒートパイプを組み合わせるとともに,グラフィックスカード用としては大型となる100mm角相当のファンを搭載した「Cyclone」クーラーを,グラフィックスカードに採用する。
 Cycloneクーラーは,静音ソリューションを拡充するものと位置づけられ,その第1弾製品となるのは,「ATI Radeon HD 4890」搭載の「R4890 Cyclone」。同製品でも,Hi-C CAPやSSCなどといった高品質の部品を搭載することで,オーバークロック耐性を高めるとしており,実際,動作クロックはリファレンスデザインの製品よりも高めに設定される見通しである。

 MSIは,Cycloneシリーズのラインナップとして,「ATI Radeon HD 4770」を搭載した「R4770 Cyclone」と,「GeForce 9800 GT」を搭載した「N9800GT Cyclone」も用意し,順次市場投入する計画を持っているとのこと。パフォーマンス志向の静音ソリューションとして期待できそうだ。

MSIは,ATI Radeon HD 4770やGeForce 9800 GTを搭載したCycloneモデルも,市場投入する構えである
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新機能「OC Genie」を搭載した

P55マザーボードなども展示


OC Genieによる自動オーバークロック機能をサポートしたP55-GD80。初期サンプルということで,グラフィックス機能統合型チップセットである「Intel H57 Express」搭載マザーボードでのみ用いられるグラフィックスインタフェースが用意されていた
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 一方,MSIは,マザーボードの新製品として,「Intel P55 Express」(以下,P55)チップセットを搭載する「P55-GD80」なども公開した。
 P55-GD80は,「OC Genie」と呼ばれるコントローラチップを装備するのが,大きな特徴。マザーボード上に用意された[Turbo]ボタンを押すだけで,システム構成に応じた,最適なオーバークロック設定を可能にすると謳われている。
 また,PCI Express x16スロットを3本用意し,8レーン×2,4レーン×1による3-way NVIDIA SLI構成をサポートするのもトピックといえるだろう。

 最近のMSI製マザーボードでは,基本的に,型番末尾の2桁数字でグレードが示されるが,主力モデルとなる「P55-GD65」や,エントリーモデル「P55-CD45」にもOC Genieは搭載される予定。オーバークロック設定に明るくないユーザーでも,簡単にオーバークロック動作を楽しめるようにする意向だ。

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P55搭載の主力モデルとなるP55-GD65。PCI Express x16スロットを2本備え,SLIに対応する
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エントリーモデルとなるP55-CD45。こちらはデュアルグラフィックス機能はサポートしない

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OC Genieは,「OC Jumper」に始まった「Easy OC Family」の最新世代として訴求される
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グラフィックス機能統合型チップセット「AMD 785G」搭載の「785GM-E65」も展示された

これは,Intelブースにあった,Intel H57 Express搭載のmicroATXマザーボード「H57-ED65」。「Clarkdale」(クラークデール,開発コードネーム)プロセッサを利用しての動作デモも行われていた
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