お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
Intel,6コアCPU「Core i7-980X Extreme Edition」を正式発表。「Xeon 5600番台」も同時リリース
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2010/03/16 18:24

ニュース

Intel,6コアCPU「Core i7-980X Extreme Edition」を正式発表。「Xeon 5600番台」も同時リリース

画像集#006のサムネイル/Intel,6コアCPU「Core i7-980X Extreme Edition」を正式発表。「Xeon 5600番台」も同時リリース
i7-980Xのダイ
画像集#007のサムネイル/Intel,6コアCPU「Core i7-980X Extreme Edition」を正式発表。「Xeon 5600番台」も同時リリース
i7-980Xのダイレイアウト
 日本時間2010年3月16日,米Intelは,開発コードネーム「Gulftown」(ガルフタウン)と呼ばれてきたプロセッサを,「Core i7-980X Extreme Edition/3.33GHz」(以下,i7-980X)として正式に発表した。Intelの大口顧客となるPCメーカー向けの1000個ロット時単価は999ドルとなっている。

 i7-980Xについては,概要紹介も含めた詳細なレビュー記事を11日に掲載済みだが,簡単に振り返っておくと,「Clarkdale」(クラークデール,開発コードネーム)や「Arrandale」(アランデール,同)ベースのデュアルコアCore i7・i5・i3と同じ,Westmere(ウェストミア,同)アーキテクチャを採用する製品であり,32nm High-kメタルゲートプロセス技術を採用して製造される“ヘキサコア”CPUである。
 CPUパッケージはLGA1366。従来のLGA1366と完全な互換性が保たれているため,Bloomfieldコアを採用したCore i7-900番台を搭載できる「Intel X58 Express」チップセット搭載マザーボードであれば,基本的にBIOSのアップデートだけで対応可能だ。

Core i7-980X Extreme Editionレビュー記事


 このほか,主な特徴は表1にまとめたとおり。コア数が従来のCore i7-900番台比1.5倍になったことを受け,共有L3キャッシュ容量が1.5倍の12MBになったのもポイントといえるだろう。

※i7-980Xは,Intelによる1000個ロット時単価。残る2製品は,4Gamer調べによる,2010年3月16日時点の実勢価格
[略称の説明]HTT:Intel Hyper-Threading Technology,TDP:Thermal Design Power(熱設計消費電力),AES-NI:Intel Advanced Encryption Security-New Instructions
画像集#002のサムネイル/Intel,6コアCPU「Core i7-980X Extreme Edition」を正式発表。「Xeon 5600番台」も同時リリース


“i7-980Xの下位モデル”登場を予感させる

新世代6&4コアXeon 5600番台も一挙12製品がリリース


画像集#008のサムネイル/Intel,6コアCPU「Core i7-980X Extreme Edition」を正式発表。「Xeon 5600番台」も同時リリース
 またIntelは,同じタイミングで,サーバー&ワークステーション向けとなるXeonプロセッサの新製品「Xeon 5600番台」も発表している。
 開発コードネーム「Westmere-EP」と呼ばれてきた新シリーズ,発表時点のラインナップは12製品。いずれも,32nm High-kプロセス技術を用いて製造されるプロセッサで,CPUコア数は6または4となる。CPUパッケージはLGA1366を採用しており,既存の「Xeon 5500番台」が動作するシステムで,熱設計や電源容量の制約がないものなら,基本的にBIOSのアップデートだけで載せ替えが可能だ。

 シリーズの主なスペックは表2のとおり。L3キャッシュ容量が,4コアモデルも含めて12MBで揃っているほか,仮想環境下で動作するOS間のセキュリティを高める「Intel Trusted eXecution Technology」(TXT),AES暗号の暗号化/復号化を高速に処理する「Intel Advanced Encryption Secyrity-New Instructions」(AES-NI)といった新要素が追加されている一方,それ以外の要素は従来製品であるXeon 5500番台を踏襲する。
 Xeon 5600番台とXeon 5500番台の関係は,言ってしまえば,従来のi7-980Xと従来型Core i7-900番台のそれを,そのままサーバー&ワークステーション用プロセッサに持ってきたようなものである(※正確には,Westmere-EPが先にあって,Gulftown=i7-980Xこそが“一般PC市場向け派生品”という扱いだが)。

[略称の説明]WS:WorkStation,TXT:Intel Trusted eXecution Technology,VT:Intel Virsualization Technology
画像集#003のサムネイル/Intel,6コアCPU「Core i7-980X Extreme Edition」を正式発表。「Xeon 5600番台」も同時リリース

 Gulftown――i7-980Xと異なるのは,12モデル用意されるなかで,4コア製品が用意されたり,QPI(Quick Path Interconnect)やメモリコントローラ,TDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)に差別化が行われていたりすることだ。
 ラインナップは表3に整理してみたが,特徴的なところを拾っておくと,まず,Intel Microarchitecture(Nehalem)以降の2-way(=2ソケット)用CPUとして,動作クロックが3GHz超の製品が初めて追加されている点を挙げられよう。
 また,プロセッサ・ナンバーが「L」で始まる低消費電力版として,6コアでTDP 60Wのモデルや,4コアで同40Wのモデルが加わっているのも特徴といえる。

 そしてもう“二つ”,ここまであえて触れてこなかったが,Intelは,

  • 1-way(=1ソケット)システム向けの「Xeon W3680/3.33GHz」
  • 組み込み用途向けの「Xeon E5645/2.40GHz」「Xeon L5638/2.00GHz」「Xeon L5618/1.86GHz」

もリリースしていたりする。表3では全部まとめているので,計16製品になっているが,実際には2-wayのサーバー&ワークステーション向けが12製品,同1-wayモデルが1製品,組み込み用途向けが3製品というラインナップになるわけだ。
 i7-980Xの下位モデルは(少なくとも近々には)登場する予定になっていないが,Xeonの多彩なラインナップから,Westmere世代におけるLGA1366版Core i7の可能性を想像してみるのも面白いだろう。

※1 PCメーカー向けとなる1000個ロット時単価
※2 1-wayのみ対応
※3 組み込み向け製品
[略称の説明]TB:Intel Turbo Boost Technology,L3:L3キャッシュ容量,DDR3:トリプルチャネルDDR3コントローラの最大対応速度
画像集#004のサムネイル/Intel,6コアCPU「Core i7-980X Extreme Edition」を正式発表。「Xeon 5600番台」も同時リリース

 なお,従来のXeon 5500番台は,当分の間「下位モデル」という位置づけに切り替わりつつ,一部ラインナップが維持されるという。Xeon 5600番台で,完全に置き換えられるわけではないようだ。


 ……現在のところIntelの日本法人であるインテルの動きはないが,本社が発表した以上,遅かれ早かれ,日本円の情報なども出てくるはずだ。期待して待ちたい。


Intelによるニュースリリース(英語)
  • 関連タイトル:

    Core i7(LGA1366,ヘキサコア)

  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:12月26日〜12月27日