連載
【ミートたけし】世界一明るい糖尿病コラムニスト爆誕
ミートたけし / 川村 竜 / ベーシスト,作編曲家 ,ストリーマー
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ミートたけしの「世界の平和が俺を守る!」ミートたけしYouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@meatalk |
第27回:世界一明るい糖尿病コラムニスト爆誕
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私は糖尿病になりました。
ついにだ。何なら以前から糖尿病だと思われていたかもしれない。私自身もこれだけ毎日コーラを飲んでいたら,いつそう宣告されてもおかしくない,という覚悟でいた。
もし宣告されたときには「えぇ!? 俺がですか!?」と,この体形のクセにまったくもって心外だったアピールの練習もしていた。
「そのとき」が来た。
院内に響き渡る43歳糖尿病患者の魂の咆哮。看護師さん達はマスクの上からさらに手で口を覆い,身体を震わせながら笑いをこらえていた。何なら鼻水を吹き出したあなた。私は見ていた。
そして担当の先生から「私,20年以上患者さんを診てきましたが,川村さん,今までで一番明るい糖尿病患者さんです……」というお言葉をいただいた。
この日,「世界一明るい糖尿病コラムニスト」が産声をあげたのだ。
健康な身体を手にいれる意味とは
最近,庭の清掃をしたので,晴れた日や暖かい日は庭でのランチを配信している。糖尿病患者の,いや世界一明るい糖尿病患者の限界糖尿ランチとはいかなるものか?
野菜とシリアル。
私はこれでやらせていただいている。この体形とキャラクターゆえに言いづらかったのだが,元より私は野菜がだーい好きだ。大好きじゃない。だーい好きだ。某叙◯苑サラダはいつも3つ食べている(ドレッシングがどうのこうの言う奴はもう読まないでほしい)。
要するに,野菜もりもり系の食事はむしろうれしいくらいなのだ。そしてシリアルはノンシュガーの玄米シリアルにオリゴ糖をかけて食べている。ノンシュガーをそのまま食べられる精神力があれば,そもそも太ってもいなければ糖尿病にもなっていない。
ここに目玉焼きやサーモン,ステーキなんかを添えている。配信中は「ひもじい」を連発しているが実際にはかなり満腹になるし満足だ。むしろしっかりとした食事制限,糖質制限を頑張っている方から見れば,食べ過ぎの部類だろう。
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実際,その配信アーカイブのコメント欄には,「ミートさんは糖尿病をなめています」から始まる長文のお説教じみたコメントもあった。
頼む。黙ってくれ。お前のような奴が世の中の糖尿病患者のやる気を削ぐのだ。と,私は声を大にして言いたい。
過剰な食事制限,糖質制限は絶対に続かないと断言する。糖尿病を始めとする生活習慣病の改善は,誰が何と言おうと「習慣」しか道がない。「悪しき習慣」を打ち消すのもまた「習慣」そのものなのだ。
「習慣」を定着させるためには,自分の目の前に吊るす人参,つまりご褒美が必要だ。メリットと言い換えるほうが的確かもしれない。メリットとして「健康な身体」というのはちょっと弱い。
「健康な身体」のその先にある,もう一個二個のメリットを絞り出してでも想像することが大事だ。
「健康な身体」を手に入れてモテたい。
「健康な身体」を手に入れて何かを始めたい。
「健康な身体」を手に入れて好きなものを好きなだけ食べたい。
「健康な身体」のその先の欲望が我々を突き動かす。
諸君,糖尿病治療に入る前にこのあたりの設計をしっかりとしようじゃないか。
実はこれ,治療やダイエットだけではなく,人生においてもきっと効果てきめんなはず。要は目標の具体化の話なのである。
音楽で例えるならば「プロになりたいんですが,どうすればなれますか?」という禁断の質問をしてくる奴。これは具体的の「ぐ」の字もないわけだ。
そもそもこんなのは人に聞くようなことではないのだが,100万歩譲って,そこは良いとして,では,どのようなものが具体的と言えるのか?
「プロミュージシャンになりたいです。
とはいえミュージシャンにも色んな種類があるのは分かっています。バンドスタイル,アーティスト活動としてやっていくには,あまりにも博打要素が大きすぎるので,スタジオ,セッション系のミュージシャンとして仕事を受けられるようになりたいです。ライブサポート系のお仕事も興味はあるのですが,ツアーなどで長くスケジュールを抑えられるよりは,制作活動などを中心にレコーディング仕事を増やしたいです。もちろんそのためには基本的なテクニックや読譜能力が,かなり高いレベルで必要なのは理解しているので,そこは自分自身で並行して努力していきます。もちろんそこをクリアしているのが大前提ですが,ここにさらに必要なものはコネクションだと思っておりまして,こればかりはゼロベースからだとどうにもならず,もしよろしければ竜さんが出来ない仕事などを,自分に振ってもらってコネクション作りにご協力をお願いできませんでしょうか?」
このくらいまで言ってくれれば,私も満面の笑みでこう答えられる。
「なげえよ」と。
とまぁ可愛い冗談はさておき,本当にここまで言えてもまだスタートラインなのだと思う。つまりそれほど目標を具体化し,その道程も具体化するということが大事なのだ。
糖尿治療にゲーム性を持たせる
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糖尿病と診断された私は,最初の1か月でこの数値を2.0下げた。これはお医者様もびっくりするぐらいの数字らしく,しきりに先生からも,
「一体この一月どんなことをやってたんですか? かなりきつめに運動,食事制限をしてもこんな下がらないですよ?」
と詰め寄られてしまったが,私はこう答えるしかなかった。
「コーラをやめただけです」
本当にそれだけだった。
ただ毎日2リットル飲んでいたコーラを,この1か月一口も飲まなかっただけなのだ。恐るべしコーラ……。しかしこのままでは今回のコラムが,コカ・コーラのネガティブキャンペーンになってしまう。そんなわけにはいかない。私は誰よりもコカ・コーラを愛している。
むしろ糖分の多さ,身体への影響は美味さの表れではないだろうか? そう考えればあの脳天を貫くような美味さも納得である。
さて,原因はコーラだということが判明した今,糖尿病対策としてはコーラは当然禁止。なんかにしちゃう人は絶対に続かない。私は先生に懇願した。絶対にやめられない,やめる自信がない! と。まずは週1回に減らしてみてはどうでしょう? と自ら提案してみた。先生もこれには賛成してくださった。そして2回目の検査の結果……さらに数値が1.0%下がっていた。なるほどこれは非常に参考になる。
次はどうするべきか。
週1のコーラは週2にしてみるか,はたまたここからさらに運動を取り入れてみるか(ちなみに2回目の検査まで一切運動はしていない)。
筋トレしたときとしなかったときの差は?
コーラの本数をどこまで減らせば数字は下がるのか?
どうだろう,糖尿病の治療がどことなくゲーム性を帯びてきたとは思わないだろうか? こうなってしまえば,もうこっちの番だ。数値が正常なものになるその日まで,このゲームを続ければいいのだ。ゲームをクリアする,健康な肉体を手にいれるその日まで。
みんなに希望を与える患者(おとこ)になる
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まさに私にしかできないことが,これなのではないだろうか? 患者と書いてオトコと読む。みなさんの背中を押し,手を引っ張る「漢」でありたい。
そんな思いで私は今,糖尿病と闘っている。
糖尿病は英語で「diabetes」(ダイアベティス)。それに漢と書いてマンと読めば,ダイアベティスマンの爆誕である。
誰が呼んだかダイアベティスマン。
すごいぞ強いぞダイアベティスマン。
普段は守ってもらってばかりの自分なので,恩返しの思いも込めて,今度こそ地球の平和を私が守るときが来たのだ!
ただ,「急いては事を仕損じる」とも言うので,もうしばらくはみんなのお世話になろうと思います。
というわけで,新年一発目から病気の話題だったことに,え〜っと思われてしまったかもしれませんが,ここから超回復のハートフルラブストーリーのような展開を見せていくので,どうか皆さん,今年も一つ,私の平和をよろしくお願いします!
| ■■ミートたけし / 川村 竜(ベーシスト,作編曲家 ,ストリーマー)■■ ベーシストとして国内外各所でライブやコンサートで演奏活動をしつつ,配信活動も活発に行っているミートたけしこと川村 竜さん。現在は主にYouTubeチャンネル「ミートたけし-MEAT TAKESHI-」とTwitchチャンネル「ミートたけしの『太くてニューゲーム』」で,雑談配信をしたりゲーム配信をしたりと大忙しの様子です。 |
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