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10月20日発売予定のMSI製Z790マザーボードは電源周りを大幅強化。実機を写真で紹介しよう
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印刷2022/10/17 20:01

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10月20日発売予定のMSI製Z790マザーボードは電源周りを大幅強化。実機を写真で紹介しよう

 2022年10月17日,MSIの日本法人であるエムエスアイコンピュータージャパンは,デスクトップPC向けの「第13世代Coreプロセッサ」(開発コードネーム Raptor Lake)に対応するIntel Z790チップセット搭載マザーボードのメディア向け説明会を開催した。本稿では,10月20日に国内発売(関連記事)となるゲーマー向けマザーボードの見どころを紹介しよう。

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 10月20日の発売を予定するのは,以下の3製品だ。
 
  • MPG Z790 CARBON WIFI:ATX,税込7万9980円前後
  • MPG Z790 EDGE WIFI DDR4:ATX,税込6万2980円前後
  • MAG Z790 TOMAHAWK WIFI DDR4:ATX,税込5万980円前後

MPG Z790 CARBON WIFI
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MPG Z790 EDGE WIFI DDR4。従来製品からヒートシンクやチップセットカバーの色をホワイトに変更した
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MAG Z790 TOMAHAWK WIFI DDR4
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 MSI製Z790搭載マザーボードに共通する特徴として,電源回路の強化が挙げられる。前世代製品と比べて,フェーズ数が増えた製品もあれば,同じフェーズ数でもより高品質なMOSFETを採用した製品もあり,最大消費電力の大きなハイエンドCPUでも安定した動作が見込めるという。さらに,すべての製品に大型の拡張ヒートシンクを採用するのに加えて,上位モデルではヒートパイプも併用することで,電源回路周辺の発熱に対応するのも見どころと言えよう。

下位グレードでも上位製品に並ぶスペックの電源回路を搭載する
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上位製品ではヒートシンクとヒートパイプを組み合わせた冷却機構を備える
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MPG Z790 EDGE WIFI DDR4のヒートシンク部分。赤丸で囲った辺りにヒートパイプが見える
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 メモリスロットは,上位モデルはDDR5対応版のみ,下位モデルはDDR5対応版とDDR4対応版の両方をラインナップする。ただし,既存パーツを活用しながらPCをアップグレードする人が多いことから,現状はDDR4対応版を先行して販売して,売れ行きやユーザーニーズを考慮しながらDDR5対応版の追加を検討するという形になるそうだ。

 また,豊富なM.2 SSDスロットを備えているのもポイントの1つだ。上位モデルのMPG Z790 CARBON WIFIや,MPG Z790 EDGE WIFI DDR4は5基,下位モデルにあたるMAG Z790 TOMAHAWK WIFI DDR4でも4基のM.2 SSDスロットがある。このうち,上位モデルのM.2スロットは,M.2 SSDの表面と裏面にそれぞれに取り付けるサーマルパッドとヒートシンクを備えており,従来製品と比べてSSDの温度を5%下げられるという。

上位モデルのM.2 SSDスロットは,サーマルパッドとヒートシンクでSSDを挟む形となる
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MPG Z790 CARBON WIFIのM.2 SSDスロット。サーマルパッドが確認できる。なお,上位モデルはカバーとSSDがツールレスで着脱可能だ
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 インタフェース類で目につくのは,USBポートの多さだ。また,少なくとも1基のUSB 3.2 Type-C Gen 2x2ポートを備えており,大容量データのやり取りに重宝しそうだ。

MPG Z790 CARBON WIFIのI/Oパネル(左)。USB 3.2 Gen 2x2ポートを1基搭載する。ポート1つ1つに転送速度を表記しているので分かりやすい。フロント(左)にもUSB 3.2 Gen 2x2対応のピンヘッダを備える
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MPG Z790 EDGE WIFI DDR4(左)と,MAG Z790 TOMAHAWK WIFI DDR4(右)のI/Oパネル
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 通信機能では,すべての製品が2.5G LAN対応の有線LANポートを搭載するのに加えて,6GHz帯を利用する無線LAN規格「Wi-Fi 6E」にも対応している。

すべての製品で2.5G LANポートを搭載
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ハードウェアとしては,Wi-Fi 6Eに対応しているものの,スライド内の注釈にあるように日本国内ではいまのところ利用できない
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 ただし,あくまでハードウェア的に対応しているだけで,日本国内では,いまのところMSI製マザーボードのWi-Fi 6Eを使えない点に注意したい。2022年9月に総務省がWi-Fi 6Eの使用を認めたものの,実際に利用するには「技術基準適合証明」など国内の認証をあらためて取得する必要があるからだ。
 MSIによると,Intelなど無線LANモジュールメーカーと対応を協議している最中とのことで,いつごろからWi-Fi 6Eを使えるようになるかという見通しは不明だという。できるだけ,早く利用できるようになってほしいところである。

 そのほかにも,今後国内販売を見込む製品の展示も行われていた。見た目のインパクトは抜群なのが「MEG Z790 GODLIKE」だ。26フェーズ電源もの電源回路に加えて,7基のM.2 SSDスロット,10G LANポートを備えるなど,フラグシップモデルにふさわしいスペックを備えている。

E-ATX仕様で横に長いMEG Z790 GODLIKE。メモリスロットの右隣にもM.2 SSDスロットを備える
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 もう1つ注目したいのは,唯一のMini-ITXモデルである「MPG Z790I EDGE WIFI」だ。スペースが限られたなか,3基のM.2 SSDスロットを備える。また,10フェースの電源回路や12層基板などを採用することで,小型ながらハイエンドCPUの搭載も可能だという。

MPG Z790I EDGE WIFI
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