［G-Star 2010］部分変身ってなんなんだ？　ちょっと大人向けの「Dragona」は，変身やギャンブルの楽しみを味わえるMMORPG

　LIVEPLEXがG-Star 2010のB2Bブースで展示していた「Dragona」は，その名のとおりドラゴンをモチーフにした世界を舞台としたMMORPGだ。神話の時代に封じられた暗黒竜の復活と，それに立ち向かう竜を操る力を持った者達，といった感じのストーリー展開となっている。

「Dragona」公式サイト（韓国語）

　ファンタジー世界なので，特殊な用語も多いのだが，基本部分から押さえてみよう。
　まず，種族は4つ，職業は8種類。男女で職業は異なる。

HumanのGunner（左）とSniper（右）

KaliのGuardian（左）とAssassin（右）

EldinのRanger（左）とMagician（右）

CatchaのSharman（左）とScout（右）

　一般的な単語にすると人間，ダークエルフ，エルフ，猫（？）といったところだろうか。

　以下，このゲームの代表的なシステムを挙げておこう。

憑依（変身）システム

　このゲームの最大の特徴となっているのが憑依（変身）システムだ。
　キャラクターは，それぞれの職業で別の形態に変身できる。これは，体の各部にモンスターが憑依するということらしい。変身には，モンスターを倒して手に入るコアが必要になり，変身中はコアゲージを消費する。
　変身すれば，基本能力が向上したり，特殊なスキルが使えるようになったりするのだが，面白いのは，憑依を体の各部で別々に行うことができる点だ。部分変身では，以下の4つのパーツに分けて変身を指定でき，変身後にアップする能力もパーツによって以下のように異なる。

• 頭 → 魔法
• 腕 → 攻撃力
• 脚 → 移動速度
• 体 → 防御能力

　必要なところだけを選択して強化することも可能で，組み合わせて部分変身することもできる。ただし，変身か所が多ければ多いほど，コアの消費速度は高くなる。
　これらの各部位の変身には，それぞれの変身スキルが必要になり，これはモンスターを倒していくことによって一つずつ習得できる。ただしキャラクター作成時に，変身スキルを一つだけ部位指定して取得できるので，すべてのキャラクターは，最初からどこか1か所は部分変身できることになる。
　全身変身ともなると，コアの消費もかなり激しいが，ノーマルスキルとは比べものにならないくらいの能力アップが果たされるという。

ノーマル	部分変身
全身変身

ダンジョンインジケータ

　ダンジョン探索も，毎回同じ配置のモンスター，お決まりの報酬では単調になりがちということで，本作のインスタンスダンジョンでは，ある程度ランダム性が確保されている。同じマップでも入るたびにモンスター配置や報酬などが変わってくるので，毎回新鮮に冒険が楽しめるというわけだ。
　とはいえ，入るまで中がまったく分からないとなると，それはそれで問題ということで，用意されたのがダンジョンインジケータシステムである。これは，ダンジョンの入口に設置された石像などのオブジェクトから，内部の大まかな様子を推測できるというもの。内部の状況に応じて，像の目の色や空の色が変わり，今回はどんなモンスターが出てくるとか，報酬の良し悪しなどを，ある程度読み取ることができるという。


　

ナビゲーションシステム

　プレイヤーの利便性を図るためのシステムもいろいろ搭載されている。ナビゲーションシステムは，クエストNPCの位置までの自動移動をサポートするものだ。マップ上の地点をクリックしたり，クエストリスト中の地名を選んだり，座標を直接入力したり，地名を入力したりすることで，画面上に透明な地図がオーバーラップされ，目的地まで自動的に移動してくれる。

ノーティスシステム

　そのほか，システムメッセージや次のクエストはなにかなど，ゲーム進行上の情報を教えてくれるシステムも搭載されている。これはわざわざNPCのところに行って聞くといったまどろこしいものではなく，無線のようにいつでも呼び出せる形となっている。チャット欄に流れてくると邪魔に感じるシステムメッセージなども，可愛い女の子が伝えてくれる形だと。ちょっと印象は変わってくるだろう。

ギャンブルシステムとフォーチューンテラー

　ラッキーポケットは，ゲーム内のお金を賭けて遊ぶミニゲーム的なシステムだ。もちろんお金が増えることもあれば減ることもあり，うまくいけば（狩り以外でも）大金を手にできる可能性がある。
　ちなみに，国によっては，ゲーム内であれ賭博に厳しいところもあるのだが，本作は韓国での成人向けのゲーム基準で開発されているので，これくらいだと大丈夫とのこと。想定ターゲットは30代だそうだ。
　フォーチューンテラーは，ゲーム内にいる占い師。そのキャラクターの運勢を占ってくれる。占い結果はゲーム内で意味を持つLUCK値そのものとして扱われるようで，ギャンブルに向かう前には必須のものとなるだろう。それ以外の狩りなどでも，運勢は影響してくるという。厄除け用のお守りアイテムなども用意されるようである。

バトルアリーナ

　PvPシステムも当然ながら搭載されている。バトルアリーナは，36 vs. 36までの対戦をサポートする競技場だ。ここでの勝敗は経験値やアイテムドロップなどとは無縁のもので，PvPランキングにのみ影響する。ペナルティはないため，初心者でもとっつきやすいものになっているという。

ドラゴンキャッスル

　このゲームのエンドコンテンツとなるのが，ドラゴンキャッスルという攻城戦である。これはギルド単位のPvPコンテンツで，基本的な部分は多くのゲームの攻城戦と違いはないようだ。勝利ギルドのギルドマスターには，特別にドラゴンへの変身アイテムが与えられる。これは部分変身できるものではないようだが，変身後のドラゴンは巨大で，サーバー内に1体のみ存在するステータスシンボルのような扱いだ。


　あとは，以下に掲載したプレイムービーを見ていただければ，だいたいの雰囲気はつかめるのではないだろうか。Dragonaは，現在，韓国で2次クローズドβテストまで行われており，2011年1月にサービス開始予定とのこと。すでに台湾でのサービスが決まっているほか，日本からの引き合いもけっこうあるようだ。日本でサービスされるとすれば，再来年くらいになりそうな気配とのこと。今後の情報に期待しよう。