
ニュース
携帯ゲーム機向けSoC「Snapdragon G」シリーズの新製品が発表に。「Snapdragon G3 Gen 3」など3製品が登場
![]() |
発表となった新型SoCは,「Snapdragon G3 Gen 3」と「Snapdragon G2 Gen 2」,「Snapdragon G1 Gen 2」の3種類。
![]() |
ハイエンドの携帯ゲーム機向けSoCに位置付けられるSnapdragon G3 Gen 3は,Snapdragon Gシリーズとしては初めて,Epic Gamesのゲームエンジン「Unreal Engine 5」で導入された大局照明システム「Lumen」に対応するのが特徴であるという。これにより,よりリアルな陰影をゲームグラフィックス内で表現できるようになるだろう。
搭載CPUは,8コア仕様の「Kryo」で,「Prime Core」(プライムコア)と称する最も高速なCPUコアが1基と,5基の高性能コア,2基の高効率コアを組み合わせている。Qualcommによれば,前世代の「Snapdragon G3x Gen 2」と比べて,CPU性能は30%向上したとのことだ。
GPUには,「Adreno A32」を採用しており,「QHD+」(※具体的な数値は非公開)の解像度と最大リフレッシュレート144Hzの表示が可能であるという。
そのほかにも,Wi-Fi 7対応の無線LAN機能も内蔵するとのことだ。
Snapdragon G3 Gen 3の下位に位置付けられるSnapdragon G2 Gen 2は,CPUに8コアCPUのKryoを採用しており,前世代の「Snapdragon G2 Gen 1」と比べて,CPU性能は2.3倍にも向上したそうだ。ただ,CPUコア構成は,プライムコア×1,高性能コア×4,高効率コア×3と,Snapdragon G3 Gen 3とは異なるので,処理性能面ではやや下になるだろう。
GPUには「Adreno A22」を採用しており,最大リフレッシュレート144Hzに対応して,グラフィックス性能は3.8倍も向上したそうだ。こちらもWi-Fi 7を内蔵する。
最後のSnapdragon G1 Gen 2は,エントリー市場向けのSoCだ。CPUはこちらも8コア仕様のKryoであるが,CPUコア構成は,高性能コア×2,高効率コア×6と,上位2製品に比べれば性能面で下回るだろう。
GPUはAdreno A12で,1920×1080ドットで最大リフレッシュレート120Hzの表示が可能である。無線LAN機能はWi-Fi 5までの対応となっているのも,エントリー市場向けらしいところか。
Snapdragon G3 Gen 3 | Snapdragon G2 Gen 2 | Snapdragon G1 Gen 2 | |
---|---|---|---|
型番 | 未公開 | 未公開 | 未公開 |
CPUコア | Kryo | Kryo | Kryo |
CPU物理コア数 | 8(プライムコア×1, |
8(プライムコア×1, |
8(高性能コア×2, |
CPU最大 |
未公開 | 未公開 | 未公開 |
GPUコア | Adreno A32 | Adreno A22 | Adreno A12 |
無線LAN | Wi-Fi 7 | Wi-Fi 7 | Wi-Fi 5 |
統合型モデム |
X61 5G,下り最大2.5Gbps | X61 5G,下り最大2.5Gbps | X61 5G,下り最大2.5Gbps |
Qualcommの携帯ゲーム機向けSoC製品情報ページ
- 関連タイトル:
Snapdragon
- この記事のURL: