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「折りたたみスマホは厚い」イメージを覆す薄型筐体を採用した「Galaxy Z Fold7」が登場
今回発表となったのは,折りたたみ式スマートフォンの「Galaxy Z Fold7」(以下,Fold7)と「Galaxy Z Flip7」(以下,Flip7),スマートウオッチの「Galaxy Watch」の新モデルとなる。
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いずれの製品も日本市場において,オープンマーケットモデル(SIMロックフリーモデル)を,Samsung公式ストアに加えて,Amazon.co.jpや家電量販店で8月1日に発売する予定で,7月17日に予約の受付を開始する。ラインナップとSamsung公式ストアでの税込価格は以下のとおり。
●Fold7
- メインメモリ容量12GB,内蔵ストレージ容量256GB:26万5750円
- メインメモリ容量12GB,内蔵ストレージ容量512GB:28万3750円
- メインメモリ容量16GB,内蔵ストレージ容量1TB:32万9320円
- メインメモリ容量12GB,内蔵ストレージ容量256GB:16万4800円
- メインメモリ容量12GB,内蔵ストレージ容量512GB:18万2900円
Fold7は,本体を開いた状態の内側と,たたんだ状態の外側に有機ELディスプレイを搭載したスマートフォンだ。ディスプレイサイズは,折りたたんだ内側にあるメインディスプレイが約8インチサイズ,外側のサブディスプレイが約6.5インチサイズで,2024年に登場した前世代製品の「Galaxy Z Fold6」(以下,Fold6)よりも大きくなった。とくにサブディスプレイは,Fold6と比べて横幅が広がったので,一般的なスマートフォンの見た目に近付いた。
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Fold7は,筐体設計の見直し,とくにヒンジ部分の構造を大きく変更したことで,Fold6と比べて本体を薄型化を実現したのが見どころである。開いた状態の薄さはFold6の5.6mmから4.2mmへ,折りたたみ時の薄さは12.1mmから8.9mmへとかなり薄くなった。ちなみSamsung製スマートフォン「Galaxy S25 Ultra」(以下,S25 Ultra)の厚さは8.2mmなので,折りたたんだ状態でも一般的なスマートフォンとそう変わらない薄さになったわけだ。
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![]() 上側面にはスピーカー孔とマイク孔,SIMカードスロットが並ぶ |
![]() 下側面はUSB Type-Cポートと,スピーカー孔とマイク孔を搭載する |
薄型化に注力した影響か,Fold7では,Galaxyシリーズ向けの専用スタイラス「S Pen」を使ったペン入力に対応しない。2021年の「Galaxy Z Fold3」以降のGalaxy Foldシリーズは,広いメインディスプレイとS Penを組み合わせた使い方をアピールしていただけに,ペン入力が非対応となったのは賛否両論ありそうだ。
搭載SoC(System-on-a-chip)は,S25 Ultraと同じQualcomm製の「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」を採用する。本SoCは,通常版の「Snapdragon 8 Elite」をベースに,Galaxyシリーズ向けの最適化を行ったSoCだ。
Fold7は,アウトカメラも大幅に強化している。標準と広角,望遠の3眼式という構成は変わらないが,標準カメラの撮像センサーを従来の有効画素数約5000万画素のものから,S25 Ultraの標準カメラにも採用する有効画素数約2億画素のものへと変更したのが見どころだ。センサーを変更したことで,より高精細で明るい写真を撮影できるという。
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一方のFlip7は,ディスプレイの中央部から縦方向に折りたためて,手のひらサイズとなるスマートフォンだ。
前世代製品の「Galaxy Z Flip6」(以下,Flip6)と比べて,ディスプレイサイズが大きくなったのがポイントで,折りたたみ可能なメインディスプレイは6.7インチから6.9インチへ,背面のサブディスプレイは3.4インチから4.1インチとなった。とくにサブディスプレイは,本体の端ぎりぎりまで表示領域が大きくなり,アプリの操作に加えて,メッセージやスケジュールの確認といった操作を行いやすくなっている。
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Fold7と同じく,ヒンジの構造を変更しており,Flip6と比べて本体の薄型化を実現した。その一方で,内蔵ストレージ容量が従来の4000mAhから4300mAhへと増量したのも見どころだ。
搭載SoCは,Samsung Semiconductorの「Exynos 2500」を採用する。本SoCは,Samsung Semiconductorが2025年6月に発表したばかりのプロセッサで,CPUコアはCortex-X5×1,Cortex-A725×7,Cortex-A520×2の10コア構成だ。GPUコアはSamsung Xclipse 950 GPUを組み合わせている。日本国内で販売するSamsung製スマートフォンは,Snapdragonシリーズを採用することが多いだけに,Exynos 2500の性能が気になるところだ。
アウトカメラは,標準と広角の2眼式で,撮像センサーのスペックはFlip6と変わらない。
![]() 閉じた状態の左側面。SIMカードスロットを備える |
![]() 右側面には,音量調整ボタンと[電源/スリープ]ボタンを搭載する |
![]() ヒンジ部分 |
![]() 閉じた状態の下側面には,USB Type-Cポートとスピーカー孔,マイク孔がある |
メーカー | Samsung Electronics |
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OS | Android 16 |
ディスプレイパネル | ・メイン:8インチ有機EL, ・サブ:6.5インチ有機EL, |
プロセッサ | Qualcomm製「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」 |
メインメモリ容量 | 12GB,16GB |
ストレージ | 256GB,512GB,1TB |
アウトカメラ | 3眼式 ・標準:約2億画素, ・広角:約1200万画素, ・望遠:約1000万画素, |
インカメラ | 折りたたみ時:約1000万画素,F2.2 |
対応5Gバンド | 未公開 |
対応LTEバンド | 未公開 |
無線LAN対応 | Wi-Fi 7(IEEE 802.11be) |
Bluetooth対応 | 5.4 |
バッテリー容量 | 4400mAh |
連続待受時間 | 未公開 |
連続通話時間 | 未公開 |
USBポート | USB Type-C |
公称本体サイズ | ・展開時:143.2(W) ・折りたたみ時:72.8(W) |
公称本体重量 | 約215g |
本体カラー | ブルーシャドウ,シルバーシャドウ,ジェットブラック,ミント |
メーカー | Samsung Electronics |
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OS | Android 16 |
ディスプレイパネル | ・メイン:6.9インチ有機EL, ・サブ:4.1インチ有機EL, |
プロセッサ | Samsung製「Exynos 2500」 |
メインメモリ容量 | 12GB |
ストレージ | 256GB,512GB |
アウトカメラ | 3眼式 ・標準:約5000万画素, ・広角:約1200万画素, |
インカメラ | 折りたたみ時:約1200万画素,F2.2 |
対応5Gバンド | 未公開 |
対応LTEバンド | 未公開 |
無線LAN対応 | Wi-Fi 7(IEEE 802.11be) |
Bluetooth対応 | 5.4 |
バッテリー容量 | 4300mAh |
連続待受時間 | 未公開 |
連続通話時間 | 未公開 |
USBポート | USB Type-C |
公称本体サイズ | ・展開時:75.2(W) ・折りたたみ時:75.2(W) |
公称本体重量 | 約188g |
本体カラー | ブルーシャドウ,コーラルレッド,ジェットブラック,ミント |
Galaxy Watchの新製品は,「Galaxy Watch8」と「Galaxy Watch8 Classic」が発表となった。いずれもOSにGoogleのスマートウオッチ向け「Wear OS 6.0」を採用したのがポイントだ。また,本体が薄型・軽量化しており,付け心地が向上したという。さらに睡眠時において,血管にかかる負荷の計測や抗酸化指数の測定といった機能にも対応した。
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Samsung公式ストアでの税込価格は,Galaxy Watch8の40mm径モデルが5万7900円,44mm径モデルが6万2900円。Galaxy Watch8 Classicが8万2900円となっている。
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