クリス・ロバーツ氏の新作スペースコンバットシム「Star Citizen」が4000万ドルのクラウドファンディングを達成

　Cloud Imperium Games Corporationは，MMOスペースコンバットシム「Star Citizen」を開発するために公募していた資金額が，4000万ドル（約41億3000万円）に達したことを発表した（関連記事）。

　「Star Citizen」の開発をリードするのは，「Wing Commander」や「Privateer」など，スペースコンバットシムの名作を生み出してきたChris Roberts（クリス・ロバーツ）氏だ。ゲームエンジンとしてCryENGINE 3が採用されており，プレイヤーは広大な宇宙を舞台とした戦闘だけでなく，一人称視点での銃撃戦やオンラインゲームならではの経済活動を楽しめるという。

　本作がKickstarterなどで630万ドルの資金を調達したのは，2012年11月のこと。以来徐々にゲームの仕様が公開されてきているが，それぞれのコア機能のアルファ版は，モジュール化されてリリースされる予定となっている。現時点での予定では，ドッグファイトに特化した「The Dogfighting Module Alpha」が，2014年4月中に投資者向けに公開され，第2四半期中には，惑星におりて他プレイヤーとのコミュニケーションやアイテム売買ができる「The Social/Planetside Module Alpha」がリリースされることになっている。


　シングルプレイヤーキャンペーンを核とする「Squadron 42」と，MMOゲームの「Star Citizen」の2つのモジュールは，2014年末中の配信が予定されている。その後もβ版への移行をはさみつつ，最終的には2015年中のローンチを目指しているそうだ。

　MMOゲームの開発資金としては，4000万ドルという額は決して大きな数字ではないものの，小口の一般投資家から調達した金額としては，もちろん史上最高額だ。そんな「Star Citizen」が気になる人は，公式サイトで継続されているクラウドファンディングに投資して，本作のプレオーダーを済ませておくといいだろう。

「Star Citizen」公式サイト