［GDC 2014］ParadoxがObsidianの新作RPG「Pillars of Eternity」のパブリッシング権利を獲得

　Paradox Interactiveは，GDC 2014の会場近くで発表会を開催し，Obsidian Entertainmentが手がける新作RPG「Pillars of Eternity」（PC / Mac）のパブリッシング権利を獲得したことを明らかにした。これによりObsidian Entertainmentは，今後開発に専念していくことになる。

写真左：Paradox Interactive CEOのFredrick Wester氏
写真右：Obsidian Entertainment CEOのFeargus Urquhart氏

　Pillars of Eternityはもともと，「Project Eternity」というタイトルとして，Kickstarterのクラウドファンディングで2012年10月にスタートしたプロジェクト。398万ドル（約4億円）以上という，Kickstarterのビデオゲームジャンルで，当時における史上最高額の資金調達に成功したタイトルだ。


　発表によれば，Paradox Interactiveは，パッケージ版のマーケティングと流通を担当し，開発などには関わらないという。IPの所有権はObsidian Entertainmentに帰属し，Kickstarterのバッカー（投資者）が受け取れる報酬にも変更はないそうだ。なお，本作の公式サイトには，バッカー向けのFAQが掲載されているので，気になる人はチェックしてほしい。

「Pillars of Eternity - Partnership FAQ for Backers」

　Paradox InteractiveのCEOであるFredrick Wester（フレドリック・ウェスター）氏は，Obsidian EntertainmentのCEOであるFeargus Urquhart（ファーガス・アークハート）氏とは旧知の知り合いとのこと。Wester氏は，パブリッシャとデベロッパという違いはあれど，お互い業界で長く活動を続けてきた両社は，今回の契約でお互いの長所を活かしていけるだろうとコメントしていた。
　また，Urqhart氏は，Pillars of Eternityの発売時期について言及し，「2014年の初夏は無理だがクリスマスまでには」と，年内にはリリース予定であることを明らかにしている。

　今回の発表で，Obsidian EntertainmentがPillars of Eternityの開発に注力できるようになることは，一日でも早いリリースを期待しているファンにとっては朗報といえるだろう。いちゲーマーとしても，発売日決定の報を早く聞きたいところである。

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