パッチ7.4「霧の中の理想郷」で新UI“クイックパネル”の追加やミラプリの自由度がアップ。「第89回FFXIVプロデューサーレターLIVE」をレポート

　スクウェア・エニックスは2025年10月31日，同社のMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」（PC / PS5 / PS4 / Mac / Xbox Series X|S）の情報番組「第89回FFXIVプロデューサーレターLIVE」（以下，PLL）を配信した。

出演者は「FFXIV」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏（左）と，グローバルコミュニティプロデューサーの室内俊夫氏（右）。配信当日はハロウィンということもあり，室内氏はモーグリのカチューシャをつけての登場

　今回は「パッチ7.4実装コンテンツ特集Part1」として，パッチ7.4「霧の中の理想郷（アルカディア）」の実装コンテンツが発表された。実装が年末年始に近いことを考慮し，今回は慣例とは異なり，Part1の段階でパッチリリース日などのスケジュールが先行公開されている。


　話題としては前後するが，パッチ7.4の情報の前に，11月11日実装予定のパッチ7.38の追加情報も公開された。
　アライアンスレイド「リターン・トゥ・イヴァリース」の宝箱に新たな調度品が追加される。これは「ファイナルファンタジータクティクス - イヴァリース クロニクルズ」の発売に合わせた実装アイテムとなる。余談だが，同作品発売後のちょっとした裏話なども披露された。

パッチ7.4実装コンテンツについて

　パッチリリース日が公開されたことで，そのほかのスケジュールについても発表された。
　注意点として，「至天の座アルカディア：ヘビー級 零式」の公開は，年をまたいで3週間後の2026年1月6日となるそうだ。なお，正式名称発表前のタイミングだったため，画像内では「至天の座アルカディア 第3弾」と表記されている。

年末ギリギリのタイミングでの実装も考えたそうだが，万が一トラブルなどがあった場合の対応を考えると年始のほうがよいだろうという判断になった

　ここからはパッチ7.4で実装される主なコンテンツが公開された。


●新たなメインストーリー

　新たなメインストーリーからは4枚のスクリーンショットが公開。一部，後述する新インスタンスダンジョンの背景も垣間見える。



●事件屋ヒルディブランド 黄金編

　「事件屋ヒルディブランド 黄金編」からは3枚のスクリーンショットが公開。相変わらず，どうしてこうなった的な光景ばかりだ。



●新たなインスタンスダンジョン「遺忘行路 ミストウェイク」

　新インスタンスダンジョンは「遺忘行路 ミストウェイク」。スクリーンショットで見ると序盤はやや暗く見えるが，実際はもう少し明るいとのこと。ライティングも調整する可能性があるそうだ。



●新たな討伐・討滅戦「グラシャラボラス討滅戦」

　モチーフは「ファイナルファンタジーVIII」の同名の召喚獣と思われる。どんな経緯で戦うことになるのか。そもそもどんな戦いになるのか想像がつかない敵だ。



●新たなレイドダンジョン「至天の座 アルカディア：ヘビー級」

　冒頭でも触れたように，ノーマルはパッチリリースと同タイミング，零式は3週間後の1月6日に実装される。なお，こちらについては次回のPLLでも紹介予定とのこと。今回はコスプレ人気も高いとされる闘士たちについても先行で公開された。



●新たな幻討滅戦「幻ツクヨミ討滅戦」

　見ているヒマなどないものの，背景が美しいと話題になったツクヨミ戦がLv100の難度でよみがえる。



●そのほかのアップデートについて

　「掃討作戦 ゼーメル要塞」「霧中行軍 オーラムヴェイル」がコンテンツサポーターに対応する。
　PvPアップデートではフロントラインに新マップ「ウォーコー・チーテ」が追加される。このマップは，天候変化として雪やオーロラが予定されており，それらが戦いにも影響するようだ。詳細については次回のPLLでも公開予定とのこと。



　ゴールドソーサーアップデートとして「出撃！エアフォースパイロット（シェルダレー諸島風）」が実装される。


　ファントムウェポンアップデートでは，アイテムレベルが775に。なお，吉田氏からは「武器強化系については，“次”からは変えていこうと考えているので，“コレ系”のアップデートはこのファントムウェポンで最後かも」との発言も。


　ファントムウェポンアップデートに関連して，クレセントアイルにもジョブやアクセサリが追加される予定だ。また，フォークタワーの突入条件についても実質的に緩和されるようだ。


　コスモエクスプローラーでは次の開拓先として，「崩壊文明の星 オイジュス」が発表された。

新たなコスモエクスプローラーでの報酬と思われる

●新たなヴァリアントダンジョン「商客物語」

　ポップなアート風のイメージイラストかと思ったが，実はそれが実機での景色になっているという新ヴァリアントダンジョン「商客物語」。実は，同名の本（絵本？）の中に入って冒険を行うという内容になるそうだ。なお，同行するNPCは，ヤ・シュトラの親族らしい。


　今回，改めてヴァリアントダンジョンの説明も行われた。実は「商客物語」から，ヴァリアントダンジョンの構成が大きく変化する予定だという。


　上記画像の内容がこれまでのヴァリアントダンジョンの構成だが，「商客物語」については，ノーマルのヴァリアントダンジョンの特徴はそのままとなる。しかし，1つ上のコンテンツに「アドバンスド・ヴァリアントダンジョン」というものが追加される。

　アドバンスド・ヴァリアントダンジョンは，ボスと戦うバトルコンテンツだ。個別に用意された3種類のボスから好きな敵を選んで挑戦する。
　最終的には1回の挑戦で3種類のボスに連続で挑み，踏破を目指す。途中でやめてもそれぞれ倒した時点での個人報酬はもらえるが，挑戦には2〜4人のパーティプレイが必須となる。


　さらに上位のコンテンツとして，新たな「アナザーダンジョン」が用意されている。こちらはアドバンスド・ヴァリアントダンジョンのボス3体の強化バージョンを相手に，連続（といっても，ベルトコンベア式の連戦ではなく，戦う部屋は別で，自分たちで移動していくそうだ）して勝ち抜いていくという形式になる。ギミックも変更されており，高難度のバトルが想定される。


　新たなヴァリアントダンジョンについての構成や条件については，以下の画像のとおりだ。

ヴァリアントダンジョン「商客物語」のボスのうちの1体

おそらく報酬の一部と思われる装備やマウントなども公開された

●そのほかのシステム系アップデート

　システム系のアップデートとしては，これまでホワイトボード機能と呼ばれてきたものが「ストラテジーボード」という名称で実装される予定とのこと。
　戦闘時の動き方などについて説明するための機能であり，作成されたものは専用のコードを入力することで共有も可能だ。コンテンツ挑戦中にも表示できるため，作成されたものを見ながら戦えるとのこと。こちらについては次回のPLLにて実機を使って紹介される予定だ。


・新たなUI「クイックパネル」

　突然公開された新たなUI「クイックパネル」は，5×5の4ページの新インターフェイスで，ホットバーにセットできるものはなんでもセットできる。
　「頻繁には使わないけれど，ホットバーには入れておきたい」というものをセットしておく感じで，開きたいページのアイコンをホットバーにセットしておき，使用したらすぐに閉じるといった設定も可能だ。




・武具投影アップデート

　武具投影アップデートについては，クラスやジョブ，レベルの制限が大幅に撤廃され，所持しているものであれば自由に投影可能になる。ただし，武器についてはモーションへの影響が大きいため，現在のクラス/ジョブと同じ種類のみ投影可能となる。

お知らせコーナー

　最後は恒例のお知らせコーナーだ。早くも北米ファンフェスの先行チケット応募が受付中となっている。開催日程に合わせて，欧州，日本は追って告知されるとのことだ。