ファンタジー世界の城下町で道具屋を営む。iOS向け経営シミュレーション「王国の道具屋さん2」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第180回

スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが，「じゃあ，どれが面白いの？」「そもそも，数が多すぎて好みのタイトルが探せない！」と思っている人も少なくないはず。　そんな問題を解決すべく，スタートした連載が「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで，スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして（ほぼ）毎日お届けする。

　本日「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」では，iOS向け経営シミュレーション「王国の道具屋さん2」を紹介しよう。ゲームジャンルだけ聞くと難しそうな印象を持つかもしれないが，親しみやすいユーザーインタフェースを採用し，プレイしやすくなっているので，まずは気軽にダウンロードしてほしい。
　ちなみに本作は，本連載第106回で紹介し，レトロなグラフィックスとゲーム性に大きな反響があった「かけぬけろ勇者！」の開発スタジオ，Come-Come Catの作品だ。

ダウンロードは無料で，広告を非表示にする場合のみ85円（税込）が必要となる。一般的なソーシャルゲームと同様に，行動時に必要な「スタミナ」は時間経過で回復するほか，「本日の販売目標」のクリア時に入手する「魔法石」でも回復できる

「王国の道具屋さん2」ダウンロードページ（App Store）

　不幸にもゲリラ豪雨で流されてしまった道具屋を再建し，王国一の道具屋を目指すのがプレイヤーの目的だ。ちなみに前作「王国の道具屋さん」から続くストーリーだが，本作から遊んでもまったく問題ない。基本システムは「アイテムの仕入れ」と「アイテムの販売」という2つの行動パートから構成されており，この2つを繰り返して，店の売り上げと評判をアップさせていくのだ。

基本的なストーリーやゲームの流れは，サポートキャラの執事じいが説明してくれる

　アイテムの仕入れパートでは，ダンジョンからさまざまなアイテムを持ち帰るのが目的で，ダンジョン攻略はRPGのオートバトル風に展開する。ただし，プレイヤーは戦闘スキルを持たない商人なので，「傭兵」をお金で雇ってパーティを編成する必要があるのだ。

　ダンジョン攻略の勝敗ルールは単純明快で，交互に「攻撃力」（剣マーク）で相手の「耐久値」（ハートマーク）を攻撃し，どちらかの耐久値が尽きた時点で終了。ダンジョン攻略の度合いが大きいほど，より多くの販売用アイテムをランダムに仕入れて帰れる寸法だ。

道具屋のランクアップに応じて，攻略可能なダンジョン数が増加。さらに1ランク上の傭兵も雇用可能になる

　アイテムの販売パートでは，仕入れたアイテムを「商品棚」の数だけ販売できる。それぞれのアイテムには「売れ行き」パラメータがあり，高額アイテムほど売れるまで時間がかかる仕組みだ。
　同じアイテムを一定数売ると，クエストで役立つ「販売数ボーナス」を獲得できる。「スタミナ」や「雇える傭兵」の上限アップなど，お得な効果が目白押しだ。

　また，商品を売ると右上の「話題ゲージ」が溜まり，これがMAXになると「フィーバータイム！」に突入する。お客さんが殺到して一気に商品が売れていくので，武器や防具といった売れ残りやすいアイテムは，これを活用して売りさばくのがオススメだ。通常時は日用雑貨や消耗品などの売れやすいアイテムで話題ゲージを溜めていき，フィーバータイム！でお客が殺到したら商品棚を売れ残りのアイテムに入れ替える，というのが効率的だ。これが商売人の知恵である。

商品の陳列棚は，改良することで設置数などを増やせる。フィーバータイム！を活用して，効率よくお金とボーナスを手に入れよう

　ざっくりと基本システムを紹介してみたが，プレイヤーの心をくすぐる要素はまだまだある。中でもお客の要望に応える「注文ポスト」は，王国で息づく人々が登場するショートシナリオが秀逸で，個人的なお気に入りだ。
　やり込み要素の「称号」も多数用意されており，いつの間にか筆者も仕事を忘れて遊んでいたほど。ファミコンRPGで育った世代はもちろん，万人にオススメできるゲームなので，ぜひとも遊んでみていただきたい。

アイテムの注文を通じて語られる物語は，先の展開が気になる良作ぞろい。称号をすべて揃えるにはかなりのプレイ時間が必要になるだろう

著者紹介：トリスター＆戸塚彩
　美少女ゲームからアーケードゲームまで，興味があれば何でも手を出してみる雑食系フリーライター。長年フィーチャーフォンを愛用していたが……，必要に迫られスマートフォンを購入。最近は仕事と称して，端末片手にゲームアプリのチェックにも余念がない。

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