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  • 発表日:2015/10/30
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印刷2025/08/19 04:30

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クラウドゲームサービス「GeForce NOW」がBlackwell世代に刷新。DLSS 4をクラウドゲームで使えるように

 欧州時間2025年8月18日,NVIDIAは,gamescom 2025に合わせて,クラウドゲームサービス「GeForce NOW」や,ゲーマー向けサポートAI「G-Assist」などのアップデートについて発表した。
 発表となった新情報をまとめて紹介しよう。

画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / クラウドゲームサービス「GeForce NOW」がBlackwell世代に刷新。DLSS 4をクラウドゲームで使えるように


GeForce NOWがBlackwellベースに


 今回,最も大きな話題は,GeForce NOWの強化だ。
 既存のGeForce NOWは,GeForce RTX 40世代シリーズと同じ「Ada Lovelace」アーキテクチャのサーバー向けGPUを使っている。そのため,NVIDIA独自の超解像&フレーム生成技術「DLSS 3.5」まではゲームで利用できるが,GeForce RTX 50シリーズで使える「DLSS 4」は利用できなかった。

 それが今回,NVIDIAは,GeForce NOWのサーバー側GPUを,GeForce RTX 50シリーズと同じ「Blackwell」アーキテクチャベースにアップグレードすると発表した。これにより,GeForce NOWの最上位メンバーシップ「Ultimate」では,GeForce RTX 50シリーズ固有の機能であるDLSS 4を利用できるようになるわけだ。
 新しくなったGeForce NOWは,2025年9月から利用可能になる予定。サービス料金はこれまでと変わらないのが重要なところである。

GeForce NOWの仮想GPUがGeForce RTX 5080ベースに強化された
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 新しいBlackwell世代のGeForce NOWネットワークを,NVIDIAは「GeForce RTX 5080 SuperPod Network」と呼んでいる。このサーバー環境は,サーバー向けの特別なGeForce RTX 5080と,16コアで動作クロック4.4GHzのAMD製サーバー向けCPU「Ryzen Threadripper Pro」(※Ryzen Threadripper Pro 9955WX,または7955WXのことか)で構成されているそうだ。

 また,新しいGeForce NOWでは,クラウドゲームの最大解像度が5120×2880ドット(5K)に向上して,最大120fpsの表示が可能になる。解像度2560×1440ドットなら240fps,1920×1080ドットなら360fps表示も可能だ。
 さらに,使用できるグラフィックスメモリは,「GeForce RTX 5090」の32GBを超える最大48GBとなる。こうした強化によって,既存のGeForce NOW Ultimateメンバーシップで利用できた「GeForce RTX 4080」ベースよりも,最大2.8倍のグラフィックス性能を発揮できるそうだ。

既存のGeForce NOW Ultimateメンバーシップ(GeForce RTX 4080相当)と,新しいBlackwellベース(GeForce RTX 5080相当)でのゲームにおけるフレームレート比較
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 フレームレート向上だけでなく,ビデオストリーミングで送られるゲーム映像も高画質になるという。NVIDIAでは,ストリーミング映像の高画質化技術を,まとめて「Cinematic Quality Streaming」(CQS)と呼んでおり,色表現力やHDR映像の向上,ビットレートの向上,ゲームUIの精鋭化などを実現できるそうだ。

CQSの利点
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これまでのGeForce NOWの映像(左)と,CQS有効状態の映像(右)。これまでは潰れていた背景の精細さが,大きく向上している
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 そのほかにも,低遅延ストリーミング技術の向上により,ユーザーの操作がゲーム映像に反映されるまでの時間を,最短30msまで短縮できるようになり,PlayStation 5 Proでのローカルプレイよりも低遅延であると,NVIDIAはアピールしている。

「Overwatch 2」を例に,GeForce NOWのほうがPS5 Proよりも低遅延であるというグラフ。もちろん,理想的なネットワーク状態であるなら,という話だが
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 また,携帯型ゲームPCでのプレイがより快適になるほか,ステアリングホイールでのプレイや,新たなスマートTVでのプレイに対応するといったアップデートも行われるとのことだ。

最新のAAAタイトルも,GeForce NOWでプレイ可能になる
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 また,GeForce NOWにはもうひとつ,「Install to Play」という新しい機能が,有料プランユーザー向けに追加される。
 これは現在,GeForce NOWに対応している2000本以上のゲームとは別に,パブリシャ側が許可したゲーム(※デモ版も含む)をGeForce NOW上でプレイできるようにする機能だ。各ユーザーには,100GB分のシングルセッションストレージが割り当てられ,この容量に収まるゲームをインストールしてプレイできるという仕組みになる。
 これにより,GeForce NOWに正式対応していないゲームであっても,パブリシャ側が許可さえすれば,ユーザーが自由にプレイできるようになるわけだ。
 インディーゲームのパブリシャなら,検討してみる価値がありそうだ。

※1回のセッションの間だけ利用できるストレージ。追加料金は必要だが,ストレージを長期的に使用することも可能になる。

Install to Playでは,GeForce NOWに正式対応していないゲームでも,パブリシャが許可すればプレイできるようになる
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AIアシスタント「G-Assist」が幅広いPCで使えるように


G-Assist。日本での質問は可能だが,今のところ回答は英語のみ
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 NVIDIAは,ゲーマー向けAIアシスタント機能「Project G-Assist」(以下,G-Assist)を提供している。NVIDIA App(NVIDIAアプリ)の「さらに詳しく」欄からインストール可能なツールだ。
 G-Assistで何ができるのかについては,こちらの記事を参照してほしいが,今回の発表で,G-Assistの新機能や新要素が発表となった。

 これまでのG-Assistは,必要動作環境がグラフィックスメモリ容量12GB以上のGeForce RTX 50/40/30が必要となっていた(関連リンク)。これはなかなか厳しい要件で,ユーザー数の多いミドルクラス市場向けの「xx60」番台GPUでは,動作しない人も多いだろう。

 米国時間の8月19日にリリースを予定しているG-Assist初となるメジャーアップデート版では,この要件が緩和されて,「グラフィックスメモリ容量6GB以上のGeForce RTX」で利用可能になる。また,これまでは非対応だったノートPC向けGeForce RTXでも使えるようになるとのこと。
 つまり,GeForce RTX 20シリーズも含めた,ほぼすべてのGeForce RTX搭載PCで,G-Assistを使えるようになるわけだ。

G-Assistをより幅広いGeForce RTXで使えるように
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 また,9月にはノートPC向けの機能である「Battery Boost」のような,ノートPC専用設定を,G-Assistから操作できるようにもなるという。

G-Assist向けプラグイン開発ハッカソンで作られた受賞作品が,8月20日発表されるという
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 そのほかにもNVIDIAは,gamescom 2025に合わせて,ゲーム用MOD開発や旧作ゲームのリマスター版開発を支援するプラットフォーム「RTX Remix」の新情報を公表した。
 9月にリリース予定の新バージョンでは,新しいパーティクルシステムを追加するという。これにより,165タイトル以上の旧作ゲームで,リアルな光や陰影をともなうパーティクル表現が可能になるそうだ。

RTX Remixで,パーティクル表現をゲームに追加するMODを作成できるようになる
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NVIDIAのGeForce公式Webページ


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