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[COMPUTEX]AVerMediaが4K/HDR/60fps録画対応のキャプチャカード「Live Gamer 4K」を出展。国内発売は7月の予定
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印刷2018/06/06 18:30

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[COMPUTEX]AVerMediaが4K/HDR/60fps録画対応のキャプチャカード「Live Gamer 4K」を出展。国内発売は7月の予定

COMPUTEX主会場の南港展覧館(Taipei Nangang Exhibition Center)にあるAVerMediaブース
画像集 No.002のサムネイル画像 / [COMPUTEX]AVerMediaが4K/HDR/60fps録画対応のキャプチャカード「Live Gamer 4K」を出展。国内発売は7月の予定
 AVerMedia Technologies(以下,AVerMedia)は,COMPUTEX TAIPEI 2018で,新世代のビデオキャプチャデバイスとして,PCI Express x4拡張カードタイプの「Live Gamer 4K」(型番:GC573)と,USB 3.1接続型の「Live Gamer Ultra(型番:GC553)を発表した。
 AVerMediaブースで,両製品の実機を詳しくチェックできたので,早速レポートしたい。


Live Gamer 4K


 まずはLive Gamer 4Kから見ていこう。
 Live Gamer 4Kは,PCI Express Gen.2 x4接続に対応した拡張カード型のビデオキャプチャデバイスである。日本も販売中の「Live Gamer HD 2」(国内ではAVerMedia C988)の後継製品に相当するものだ。国内発売は2018年7月の予定で,メーカー想定売価は3万9000円前後(※税込か税別かは未確認)とのこと。

Live Gamer 4Kの展示機。HDMI入力とHDMIパススルー出力を備える点はLive Gamer HD 2と同じだが,3.5mmミニピンのサウンド入出力端子は省略された。HDMI端子はどちらもHDMI 2.0対応だ
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外観はLive Gamer HD 2とよく似ている
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Live Gamer 4Kの側面にあるAVerMediaロゴには,カラーLEDイルミネーションが組み込まれており,発光パターンをカスタマイズできるという
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 製品名に“4K”とあることから想像が付くとおり,Live Gamer 4Kにおける最大の特徴は,ゲーマー向け製品では業界初となる,4K解像度のHDR映像を60fpsでキャプチャできる点にある。つまり,ハイエンドのゲーマー向けPCやPlayStation 4 Pro(以下,PS4 Pro),Xbox One Xなどが出力する4K/HDR/60fpsのゲーム映像を,PCでそのまま録画できるのだ。
 また,Live Gamer 4Kは,HDMI入力された映像を遅延ゼロでパススルー出力する機能も搭載している。4K/HDRのビデオ信号だけでなく,サウンド信号もパススルーできるとのことだった。

Live Gamer 4Kによる4K/HDR/60fpsの録画デモ。PS4 Proで「God of War」を実行していた。右写真は,パススルーされた映像が4K/HDR/60fpsであることを,テレビ側のOSDで確認した様子だ
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 Xbox One Xは,単体で4K/HDR/60fps映像を録画できるのだが,PS4 Proはできない。PS4 Proユーザーにとっては,非常に魅力的な製品ということになるだろう。

Live Gamer 4Kでの240fps録画のデモは,PC版「Fortnite」を使っていた。RECentral 4側のプレビュー画面も240fps表示に対応しているという
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 4K未満の映像であれば,60fpsを超える高フレームレートのビデオキャプチャができるようになったのも,Live Gamer 4Kの見どころだ。さらに,1920×1080ドットであれば最大240fpsのHDR録画が,2560×1440ドットや2560×1080ドットであれば最大120fpsのHDR録画か,最大144fpsの非HDR録画が可能とのこと。つまり,今どきのゲームPCや据え置き型ゲーム機による映像出力であれば,Live Gamer 4Kで一通り録画できることになる。

2018年6月8日11時頃追記:AVerMediaより,録画解像度とフレームレートの組み合わせに関して,当初の説明よりも高いスペックでの録画が可能であったという訂正がありましたので,該当する記述を修正しました。

 なお,先代同様,Live Gamer 4Kはハードウェアエンコーダを搭載していない。エンコード処理はPCのCPUによるソフトウェアエンコードか,GPUやCPUが内蔵するハードウェアエンコーダを利用する必要がある。そのため,推奨動作環境は高めに設定されており,CPUはCore i5-6000番台以上,GPUは「GeForce GTX 1060」以上で,PCのメインメモリはデュアルチャネル接続の8GB以上であるそうだ。

Live Gamer HD 2では,録画パラメータをプリセットから選ぶことしかできなかったが,Live Gamer 4Kではパラメータを自由に選択できる(左)。フルHD解像度であれば録画フレームレートを240fpsに設定可能だ(右)
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2560×1440ドットであればHDR/120fpsでの録画が可能(左)。非HDRであれば144fpsまで録画できる。4K/HDR映像は60fps未満のフレームレートで録画することも可能だ(右)
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 PC側のビデオキャプチャソフトには,AVerMedia製品ではおなじみの「RECentral 4」を使用する。
 録画時に設定できるビットレートは,最大で250Mbps。コーデックもH.264だけでなく,H.265(HEVC)も選択できる。サウンドコーデックはAAC限定となるが,サラウンドサウンドの録音にも対応するそうだ。

Live Gamer 4KでRECentral 4を使うと,録画ボタンの隣に[HDR]ボタンが現れる。写真はHDR録画有効の状態で,オフにもできる。現在のRECentral 4ではHDR映像上に,Webカメラなどで撮影した実況者の映像をはめ込むことはできず,HDR映像のみの録画となるそうだ
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 Live Gamer 4Kの製品ボックスには,映像編集ソフトとしてCyberLink製「PowerDirector 15」の機能限定版も付属するという。ただ,機能限定版であるため,HEVCコーデックの編集には対応していないそうだ(※市販のフル機能版は対応済み)。
 録画したHDR映像は,Windows用の一般的なメディアプレーヤーでは再生ができないそうで,別途サードパーティのHDR映像対応メディアプレーヤーを使う必要があるとのこと。AVerMediaでは,「madVR」や「PotPlayer」といったメディアプレーヤーアプリを推奨するとのことだった。


Live Gamer Ultra


 新製品の下位モデルとなるLive Gamer Ultraは,解像度1920×1080ドットのHDR映像を60fpsでキャプチャできるUSB接続型ビデオキャプチャデバイスだ。非HDR映像であれば,4K/30fpsや1080p/120fps映像の録画も行えるという。なお,4K/HDR/60fpsのパススルー出力には対応しているそうなので,4KテレビとPS4 ProやXbox One Xを組み合わせている人も安心だ。
 こちらも国内発売は2018年7月を予定しており,メーカー想定売価は約3万3000円前後(※税込か税別かは未確認)となっている。

Live Gamer Ultra。見にくい位置で恐縮だが,写真に見えるHDMI端子の左側が遅延ゼロのパススルー出力用で,右側が入力用である。天板の赤い部分は編み目模様のようになっていて,通風孔となっていた。中には冷却ファンがあるそうだ
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PCとの接続用USB端子はUSB Type-C(左)。右写真は実際の接続したデモ機だ
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 USBの規格にある「USB Video Class」に準拠しているので,Windows 10では特別なドライバーソフトをインストールする必要がないのも利点であるという。ただ,不要なのはドライバーソフトだけで,なんらかのキャプチャソフトが必要である点に変わりはない。
 Live Gamer Ultraもハードウェアエンコーダは搭載していない。録画にはCPUベースのソフトウェアエンコードか,GPUやCPU内蔵のハードウェアエンコーダが必要となる。

写真左に見えるノートPCにLive Gamer Ultraを接続し,「Open Broadcaster Software」を使って配信のデモを披露していた。なお,Live Gamer 4KとLive Gamer Ultraでは,キャプチャ時の遅延が短くなったそうで,録画/配信ソフト上のプレビュー画面における表示遅延が0.1秒にまで減っているという話だった
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AVerMediaブースで見かけたそのほかの製品


風防付きマイクAM133。スマートフォンと組み合わせて実況に使うことを想定している
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 このほかにもAVerMediaブースでは,スマートフォンと組み合わせて使うことを想定したYouTuber向け風防付きコンデンサーマイク「AM133」や,ゲーム実況者向けヘッドセット「GH337」「GH335」,4K撮影対応のWebカメラ「PW510」といった新製品が展示されていた。
 発売時期や価格は未定だが,PW510以外は日本での販売も検討しているとのことだ。

ゲーム実況者向けゲーマー向けヘッドセット「GH335」(左および中央)と「GH337」(右)。上位のGH337は,Dolby Headphone対応の7.1chバーチャルサラウンドサウンド出力が可能なUSB接続タイプ。左右のエンクロージャ内にマイクを組み込んでおり,アクティブノイズキャンセリングも可能とのこと。下位モデルのGH335はアナログ接続タイプで,サラウンド再生やアクティブノイズキャンセリングには対応しない
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GH337の装着イメージ(左)。ブームマイクは未使用時に跳ね上げておける(右)
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4K撮影対応のWebカメラPW510(左)。画角は94度と広めだ。レンズを手動のスライドシャッターで物理的に覆い隠す「撮影ミュート」機能を備える。スタンド部分を開き,写真のようにディスプレイの上部をはさんで設置できるほか,ネジ穴に三脚を取り付けることも可能だ
画像集 No.024のサムネイル画像 / [COMPUTEX]AVerMediaが4K/HDR/60fps録画対応のキャプチャカード「Live Gamer 4K」を出展。国内発売は7月の予定 画像集 No.025のサムネイル画像 / [COMPUTEX]AVerMediaが4K/HDR/60fps録画対応のキャプチャカード「Live Gamer 4K」を出展。国内発売は7月の予定

 今回のCOMPUTEXにおけるAVerMediaの目玉は,やはり4K/HDR/60fps録画に対応したLive Gamer 4Kだ。一方で,下位モデルのLive Gamer UltraもHDR録画に対応しているので,一定の訴求力はあると思う。無印PlayStation 4やXbox One Sも,フルHD/HDR/60fps出力に対応しているからだ。

 あくまでも筆者の主観だが,最大30fpsで構わないので,Live Gamer Ultraでも4K/HDR録画に対応していればよかったとは思う。PCとの接続がUSB 3.1 Gen.2なら,4K/30fpsであれば帯域幅は足りそうだ。4K/HDR映像となると,60fpsでの出力には力不足というPCやゲーム機は多いので,4K/30fpsでも録画のニーズはあると思うのだ。Live Gamer Ultraで4K/HDR/30fps録画に対応できれば,さらに価値が高まるとAVerMedia担当者に力説しておいたが,どうにかなるだろうか。

 ちなみに,AVerMedia担当者によれば,デバイス単体で録画が可能なAVT-C878シリーズの4K対応版も開発中であるとのこと。年内発表は難しいようだが,2019年のCOMPUTEXあたりになれば,後継機がお目見えするかもしれない。今から楽しみだ。

AVerMedia日本語公式Webサイト


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