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Mini-ITXサイズのカードでスペックと価格はR9 Fury Xクラス!? AMDが「Radeon R9 Nano」を発表
発売は9月10日21時の予定で,北米でのメーカー想定売価は649ドル(税別)とされている。
それが蓋を開けてみれば,演算ユニットである「Compute Unit」の数は64基,総シェーダプロセッサ数は4096基と,スペックはR9 Fury Xとまったく同じだ。積層メモリ技術で製造された「High Bandwidth Memory」(以下,HBM)をグラフィックスメモリとして4GB搭載する点や,GPU内部の構造も,R9 Fury Xと変わっていない(表)。
リファレンス仕様のブースト最大クロックは,R9 Furyと同じ1000MHzであるため,総シェーダプロセッサ数が3584基であるR9 Furyをスペック的にはしのいでいるわけだ。それでいて,公称典型消費電力は175Wと,R9 Furyの275Wから100Wも低くなっているのだから驚かされる。最大消費電力は相応に上がるだろうが,それでも大したものだ。
AMDでは,2年前のハイエンド製品である「Radeon R9 290X」(以下,R9 290X)とR9 Nanoを比較して,カードサイズは40%小さく,グラフィックス性能では30%も上回るとアピールしている。また,NVIDIAの「GeForce GTX 970」を搭載するMini-ITX仕様のグラフィックスカードと比較して,4K解像度で表示したゲームでは,30%高速であるとのことだ。
メーカー想定売価がR9 Fury Xと同じ649ドルということは,国内での価格も,それと同じ10万円超えになると思われる。前評判次第では,R9 Fury Xを超える価格になることもありそうだ。しかし,コンパクトサイズの空冷タイプでR9 Fury Xと同じスペックとなれば,この価格でも登場直後に争奪戦となるのは必至だろう。実機がどれくらいの性能を発揮できるのか,今から楽しみだ。
AMDのRadeon R9製品情報ページ
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