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[TGS 2016]東プレ製ゲーマー向けキーボード「REALFORCE RGB」,その詳細が明らかに。「年内に税込約2万8000円前後で発売」もほぼ決定
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印刷2016/09/15 21:58

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[TGS 2016]東プレ製ゲーマー向けキーボード「REALFORCE RGB」,その詳細が明らかに。「年内に税込約2万8000円前後で発売」もほぼ決定

 東京ゲームショウ2016で東プレは,ホール11に出展し,アクチュエーションポイントの変更機能に対応し,キーごとのフルカラーLEDバックライトを採用するキーボード「REALFORCE RGB」のデモ展示を行った。

REALFORCE RGB。展示機は英語配列モデル(AEAX01)だったが,日本語配列モデル(AEAX02)も,もちろんある。日本では日本語配列モデルを主に展開するが,英語配列モデルの販売も検討中だそうだ。ちなみに[F1]〜[F12]キーにはさまざまな機能が割り振ってあり,[Fn]+[F11]キーでは[Caps Lock]キーと左[Ctrl]キーを入れ替えることもできるようになっていた
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 予定どおり年内発売予定ながら,税込のメーカー想定売価は2万8000円程度と,以前の2万5000円前後という予測より若干上がっている。この点は残念なところだが,そんな今回のトピックは,製品としての全容が明らかになったことだ。

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 最大のポイントは製品名にもある「RGB」の部分で,これまで公開されてこなかった「キーごとに約1677万色から選んでLEDを光らせることのできる静電容量スイッチ」が,東京ゲームショウ2016で,ついに解禁となった。
 実際にキーキャップを外してみると,キーは透明なハウジングを採用しており,本体手前から見て奥,ZF Electronics製キースイッチ「Cherry MX RGB」的な場所にLEDユニットを搭載していることが分かる。ただし,「(ハウジング内に)特殊なミラーを採用することで,LEDの光を全体へ拡散させている」(東プレ)。これにより,キーの特定の場所だけ明るいということのない,自然なイルミネーション効果を実現できているという。

キーキャップを外したところ。写真右が本体手前側だ。LED自体はキーユニットの奥側にあるのだが,搭載するミラーの効果で,光はハウジング全体に広がっている
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[Space]キーのような大きなキーには,脇を押下したときにグラつかないようにするスタビライザと,キーユニット自体の追加スプリングが用意されていた
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スペーサー的なシート(上)とその底面側(下)スペーサーはアクチュエーションポイントに応じて2種類展開となり,いずれも,底面側には滑り止めが貼られることとなる
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 「キー入力が有効になる距離」であるアクチュエーションポイントを1.5mm,2.2mm,3.3mmから変更可能というのはCOMPUTEX TAIPEI 2016で展示された試作機から変わらず。ただし今回東プレは,「アクチュエーションポイントの1.5mmおよび2.2mm設定時にキーキャップの下へ敷くと,底打ちを回避しながら打鍵できるシート」をオプション品として展開予定であることを明らかにしている。

 東プレによると,現時点では,[W/A/S/D]キー用のシートと,単一キー用のシート何枚かをセットにして,それをキーリムーバーとセットで製品化予定だという。ただ,むしろメインキー全部の下に敷いておける大きなシートのほうがいいのではないかという気もする。東プレにはそういうのもアリではないかと伝えておいたが,さて,どうなるだろうか。

[W/A/S/D]キーの下に対応シートを置いたところ
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 また,デザイン面では,キートップの印字にも若干の変化がある。まず,10キー部の奥にある4キーは,COMPUTEX TAIPEI 2016の時点では[P1]〜[P4]キーだったのが,今回の製品候補版では機能を示すアイコンが入ることとなった。左から3つは出力音量のミュートと音量上下で,右端はアクチュエーションポイントの設定値を順繰りに変更するためのキーとなる。

 また,[Fn]キーとの組み合わせでキーの光り方を調整できる[Ins]キーら6キーのブロックには,LEDっぽいアイコンが追加された。ちなみに6キーの機能は以下のとおりで,これらは東プレ公式Webサイトからダウンロードできるようになる設定ツールと連動したものになっている。

  • [Fn]+[Ins]キー:発光パターンプリセットの順繰り変更を行う
  • [Fn]+[Home]キー:押したキーが光る「Pressed Key Lighting」を有効化する。ちなみにPressed Key Lightingには,押していない状態では消灯する設定と,押していない状態では別の色で光る設定がある
  • [Fn]+[PageUp]キー:設定ツールから指定したキーごとの発光設定を呼び出す
  • [Fn]+[Del]キー:LEDバックライトの輝度を3段階で調整する
  • [Fn]+[End]キー:LEDバックライトを消灯する
  • [Fn]+[PageDown]キー:デモモードに入る

製品化に向けて大きなブラッシュアップを果たした設定ツール。こちらからもLEDの光り方は調整可能だ。ちなみに,キーごとの光り方を調整したい場合には,設定ツールの利用が必須となる
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設定ツールを使うと,[Fn]+[F12]キーで無効化できるキーの種類をユーザーが自由に設定できるようにもなる
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ステータスインジケータの色をそれぞれ別に指定したところ
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 また,ユニークな機能としては,この設定ツールを使うと,NumLockなどステータス表示用となるLEDインジケータの色設定が可能という点も挙げられよう。
 これは本当に「ただ色を変えられるだけ」ではあるのだが,「青はまぶしい」とか,「せっかく色をカスタマイズしたのに,スター+インジケータだけ意図と異なる色で光る」といった不満に対策できるのは,悪くない追加要素と言えるのではなかろうか。


4Gamerのキーボードレビュワー,米田 聡氏がチェック


 東京ゲームショウ2015で東プレが「TYPE HEAVEN RGB」という仮称で展示していたキーボードが,紆余曲折,さらにはデザイン変更をも経てREALFORCE RGBとして発売になるということで,取り急ぎ会場で実機を触ってみた。

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 キー押下のフィーリングはストレートで,かつバネ圧は軽い。バネ圧は45gとのことで,REALFORCEシリーズの30g版よりは重いが,55g版よりはかなり軽く感じる設定だ。
 45gはゲーマー向けキーボードでは広く採用されてるバネ荷重だっりもするので,この設定にしたのだろう。基本的にはREALFORCEシリーズのフィーリングなので,REALFORCEシリーズを知っている人なら違和感はないと思われる。

 最大の特徴でもある,3段階にアクチュエーションポイントを変更できる仕様は,「切り換えながらゲームで使ってみると,『深さが変わったこと』を体感ではっきり分かる」程度の違いを生んでいる。他社のメカニカルキーボードだと,1.5mmの浅さを謳うものもあるが,それと遜色ない浅さであり,かつ,バネが軽いので,慣れるとかなりの高速打鍵ができそうである。

 その代わりにタイプミスが増えるわけだが,その対策として,REALFORCE RGBでは設定ツールの「APC」(Actuation Point Control)タブから,キーごとのアクチュエーションポイント設定にも対応している。“誤爆”を避けたいキーを個別に深いカットへすれば,かなり凝ったチューニングができるだろう。

レクチャーを受けながら試用中の米田氏
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 また,前段で触れているラバーシートも面白い。シートを入れると,単にキーストロークが物理的に短くなるだけでなく,完全に押し切ったときの当たりもソフトになるからだ。
 REALFORCEシリーズのキーボードを使ったことがあればイメージできると思うが,静電容量式のキースイッチは固い底突ききがある。これが嫌だという人もいるかと思うのだが,ラバーを入れると,そこがメンブレン風の底当たりになってくれるのである。なので,固い底突きを避けるためにシートを入れるという選択もありだろう。アクチュエーションポイントの深さだけでなく,キー押し下のフィーリングも変えられるわけで,シートがリーズナブルな価格で出てくるなら,ここも画期的ということになると思う。

 正式発売が楽しみだ。

ちなみにこちらは本体底面。そこそこの大きさを持つ滑り止めが付いている。奥側の高さを調整するためのスタンド部もラバーコート済みだ
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東プレ公式Webサイト

4GamerのTGS 2016特設ページ

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