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  • 発売日:2017/04/06
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印刷2017/02/16 00:00

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ひたすらタップがやめられない――星づくりゲーム「LINE アキンド星のリトル・ペソ」発表会レポート。TVアニメ放送&キャラクターグッズ展開も明らかに

 LINEが2017年2月15日に実施した,スマホゲーム「LINE アキンド星のリトル・ペソ」iOS / Android)の記者発表会では,LINEとSoWhatの共同事業タイトル第1弾として1月に発表された同作の紹介,今後のTVアニメ放送とキャラクターグッズ展開,ならびにプレス向けの先行体験の機会が設けられた。

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「LINE アキンド星のリトル・ペソ」公式サイト



自堕落王子が宇宙一のお金稼ぎを目指す


 本作はオリジナルキャラクター「アキンド星の王子“リトル・ペソ”」を主人公とする,“タップでかわいい星づくり”をコンセプトとしたスマホゲーム。ペソは世界で一番商売がうまい星の王子さまであるが,ゲームの課金三昧で自堕落な生活を続けていたことから,王様に宇宙No.1の稼ぎ頭になるまで旅をして来いと言われてしまう。 全体的にほのぼの&コミカルな雰囲気の漂うゲームだ。

馬場一明氏
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 2015年10月にイマジニアの連結子会社として設立され,本作のゲームシステムやキャラクター案を手掛けているSoWhatの代表の馬場一明氏いわく,ゲームの基本ルールはいたってシンプルで,「タップで稼ぐ」か「自然に稼ぐ」ことのみ

 LINEと共同でサービスを進めていくからこそ,誰にでも楽しんでもらえるゲームにしたいと考え,複雑な操作はなく,タップ操作だけで気持ちよく遊べるゲームを目指したのだという。

 もちろん,お金を稼いだことによって受けられるフィードバックや,いかに効率的に稼いでいくのかを思案するポイントは多々あるが,それらの詳しいことは後述のプレイインプレッションにて紹介していくことにしよう。

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 続いて,TVアニメ放送,ならびにキャラクターグッズ展開について(関連記事),イマジニアの代表取締役社長・澄岡和憲氏より紹介された。

 アニメはいわゆる5分作品として,4月3日から毎週月曜の21:55に放送予定。放送局はTOKYO MXやインターネット配信が予定されている。作品内では本作のコンセプトである星づくりに沿って,上述したストーリーラインの元,ペソ一行がさまざまな星々で冒険していく様子が描かれるようだ。

 また,会場では特別にTVアニメ第1話もお披露目。主人公のペソ役には原 涼子さん,優しく小うるさい従者のルーブル役に江口拓也さん,体の大きな生物のマルク役に桜井敏治さんが起用されており,ほんわかと可愛らしくも騒がしい,キレのいいテンポが印象的な作品であった。

澄岡和憲氏
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 ここで壇上に特別ゲストとして,原さん,江口さん,そしてアニメの監督を務める青池良輔氏が登場。各々にはアニメの印象が尋ねられた。原さんは自身の演ずるペソについて,「まいど」の一言のみで会話をするキャラクターであることから,同じ言葉でいて,イントネーションを変化させ,「まいど!」「まいど……」と感情をあらわすことが大変であると語る。

 続く江口さんは,ルーブルがいろいろなことを早口でまくしたてる役柄なことから,ペソのことをしっかりと守る立場をとりつつも,セリフの中に少しでも面白いニュアンスが入るよう心掛けているのだとか。

 最後の青池氏からは,世界中で普遍的な“お金稼ぎ”というテーマを手掛けることへのやる気と,アニメを作るうえでの注意として,原作のビジュアル性を殺さないよう,イラスト表現とアニメ表現の中間を狙っていく作風のこだわりが述べられた。

左から江口拓也さん,原 涼子さん,青池良輔氏
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 その後,壇上では馬場氏と青池氏のスペシャル対談が実施された。2人が直接会って話すのは今回が2回目とのことだが,その雰囲気はまるで往年の友達のよう。両名のフレンドリーな人柄こそが,作品作りの重要な足場になっているのだと思わせてくれる。

 馬場氏は本作の生まれたきっかけについて,前職を辞めた当時,世界中のゲームを試して遊んだことで,海外ではカジュアルジャンルの上位にタップゲームが君臨しているが,日本ではそれが見られなかったことに気付き,この路線のゲーム作りを考えてきたのだという。

 これに対して青池氏は,ゲームの企画案で“(お金の)チャリンという響き”を大切にしていたことが印象的であったと返す。が,どうもゲームとアニメは二人三脚というほどには密着しあって作られているようではなく,コンセプトを同じくしながらも,ゲームはゲーム,アニメはアニメな制作環境が採られているらしい。

 また,アニメで生まれたキャラクターがあまりにも良かったので,ゲームにはアニメのさまざまな要素をフィードバックしているのだと馬場氏は語った。その根底にあるのは「いい作品にするためなら,その手段はなんでもいい」という考えらしい。一方の青池氏は会場で初めてゲームをプレイしたというが,「(アニメの方向は)間違っていなかった」と感じられたのだとか。

 本プロジェクトは全体的にクリエイティブ優先で作っている。その方が面白いからだ。そう口にする馬場氏の考えが,「アキンド星のリトル・ペソ」の魅力を象徴しているのかもしれない。

馬場氏と青池氏。終始笑いの絶えない対談であった
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 発表会の最後には,LINE 執行役員の鄭 然喜氏が姿を現し,「アキンド星のリトル・ペソ」への意気込みを語ってくれた。

 鄭氏は,本作がLINEとしては初めての純粋なタップゲームになることから,日本ではあまり浸透していなかったこのジャンルを推し,より多くのプレイヤーに,さまざまなゲーム体験を提供していきたいと述べた。それこそがLINEの役割であり,そのためのペソであると,コメントからも期待の大きさが見え隠れしていた。

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ひたすらタップでお金稼ぎ!


 続いては,先行体験会にて遊んだゲームの印象を紹介していこう。ゲームをはじめると,まずは自分のペソを作成していく。とはいえ,下記の要素はいつでも変更可能なので,まずはちゃちゃっとフィーリングで作ってしまうのがいいだろう。

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 ゲームの方針は,ひたすら画面をタップしてお金を稼ぎ,一定のお金を稼いで「星レベル」を上昇させ,惑星内のさまざまな要素をアンロックしていくこと。星レベルが上昇すると「たてもの」を建てられるようになり,たてものが存在すると,“画面をタップせずとも自動でお金を稼げる”構図が生まれる。

 たてものにもレベル要素があるので,お金を使ってレベルアップすれば,自動お金稼ぎの効率もアップ。なお,画面上部に表示されている「タップ力」は1度のタップで得られるお金の額,「たてもの」は一定時間ごとに自動で稼いでくれるお金の額,その下のお金(ゲーム内のお金の名称は「ベガス」)が現在所持している資金となる。

 タップの感度も良好。結果,ただただ連打してしまう。

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 また,たてものに「じゅうにん」を配置することで,施設の集金効率を上昇させられる。じゅうにんはガチャで入手可能で,それぞれステータスが割り振られており,たてもの毎の得手不得手に影響する。特に,じゅうにんの憧れであるドリームジョブに就かせれば,効率は格段に上がるようだ。

 じゅうにんはスマホゲームでいうところの「キャラクター」や「カード」に該当する存在で,レベル上げや特殊アイテムを使って昇格させることが可能。みんな姿かたちが斬新で,プロフィールやレアリティも個別に設定されているので,コレクション要素にもなっている。ちなみに,じゅうにんはサービス開始時には計104体が用意されるという。

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 タップをしている最中,画面内には惑星内のじゅうにんや,たてものが画面をにぎわせてくれるが,時々ペソのライバルキャラクターである「宇宙海賊ピラット」も出現する。現れたピラットをタップすると,彼からの挑戦状で“〜〜秒までに〜〜ベガス稼げ”といったタイムアタックが発生する。これをクリアすれば,ゲーム内通貨やアイテムを入手できる仕組みだ。

 ピラットにしてもそうだが,本作ではタップ操作を中心としたシンプルさに飽きを感じさせないよう,演出が凝らされている。それはタップしてお金を手に入れるごとに鳴るSEやペソの「まいど!」のボイス,お金稼ぎに多彩な効果をもたらす「スキル」のエフェクトにしてもそうだ。システムが単純ゆえに,これらの爽快感がより浮き彫りになっている気がする。

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 ただただ無心でタップしていると,あれ,ペソの顔色が悪くなってきた。心なしか稼ぐ額も減っている気が……。どうやらペソにはさまざまなコンディションが存在するようで,ずっと仕事(?)をさせてばかりだと,疲れてしまうようだ。

 そこで画面アイコンから「おせわ」を押すと,ペソが自宅に戻る。自宅内ではペソの世話ができるので,昼寝をさせたり,おやつを食べさせたり,テレビを見ながらダンスをさせて,気分転換させよう。そうすると,マンプクなどのステータスが回復するほか,ペソパワーも上昇し,より効率的なお金稼ぎをできるようになる。

 なお,ペソのお世話には「ハート(スタミナ要素)」が必要になり,使い切った際はリアルで一定時間待たなければならない。このハートは同じLINE作品でいうところ,「LINE:ディズニー ツムツム」のように,フレンド同士でハートを送り合うなどの要素にも対応するようだ。

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 本作ではペソのアバターや部屋のデコレーションもできる。アバターにはトップス,ボトム,ワンピースにアクセサリーとさまざまな部位があり,それでいてアバターの種類自体も「ハイカラお花見ガチャ」「原宿ガーリーガチャ」などなど,バリエーション豊かな服飾が存在するため,女性プレイヤーのみならず幅広い層に刺さるだろう。

 着飾ったペソ,デコレした部屋は,どれくらいタップしたのかを競う「週間ランキング」や,ほかの人の部屋への「お部屋訪問」で見せ合うことができるため,LINEの強みの一つであるコミュニティ要素もバッチリといえる。

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 本作の魅力は,可愛らしいキャラクターやタップ操作の爽快感などが挙げられる。コンセプトで語られた通り,老若男女関係なく遊べる,幅の広いスマホゲームである。が,ゲーマー的な視点からいうと,個人的には“気付いたらずっとタップしていた”という感情を推しておきたい。4Gamer読者にも親近感があるだろう他作品でいうと,「cookie clicker(クッキークリッカー)」で感じた,クリックしているだけなのに止められなくなる,あの魔性である。

 本作はカジュアルな導入口が整備されているが,その一方でさまざまなリソースが絡み合う,複雑なシミュレーション性も完備している。人によっては,なにがどの値で,それをどこで使うのか,最初のうちは迷ってしまうかもしれない。だが,ゲームを続けていくうちに,さまざまなリソースをうまく運用していくことで,効率がグングンと向上させられる。

 それはベガス単位表(下記画像)なんてものっをゲーム内に用意していることから,狙ったゲームデザインといっていいのだろう。

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 可愛らしいビジュアルと幅広いユーザー層を抱える,LINEならではのキャラクターコンテンツとしてのアプローチ。それでいて,いかに膨大にリソースを稼いでいくか,それを見ているだけで恍惚に浸れるか,タップゲームで最も大切なこれらの魅力が外されていない。

 ゲーム中は1つの星で延々と遊ぶもよし,さまざまなロケーションを見せてくれる星々を巡って,基礎力の上がったペソで新たな商売を開拓するもよし。瞬間風速の爆発的な面白さを感じ取る人は少ないだろうが,気付いたらタップがやめられなくなる人も少なくはない。そして現状,日本国内のスマホゲームでこれほどまでに“タップだけ”に先鋭化したタイトルはいまだ台頭していないのだから,期待せざるを得ない。

 なお,「LINE アキンド星のリトル・ペソ」は2017年春頃,LINE GAMEでのサービス展開が予定されている。また,昨日からは事前登録の受付がスタートしており,登録者にはオリジナルのLINEスタンプがプレゼントされるほか,登録者数に応じてゲーム内通貨などが贈られる。ガワに惹かれた可愛いもの好きのプレイヤーだけでなく,タップやクリックをするだけの魅力を知っている人は,ぜひとも今のうちからチェックしておくといいだろう。

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「LINE アキンド星のリトル・ペソ」概要
タイトル名:LINE アキンド星のリトル・ペソ
対応端末:iPhone/Android
対応言語:日本語
サービス地域:日本
サービス開始日:未定
価格:無料(アイテム課金)
開発・企画:株式会社SoWhat
運営:LINE株式会社
著作権表記:(C)SoWhat, Inc. (C)LINE Corporation



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