スクウェア・エニックスは2017年8月5〜6日,東京ビッグサイトで
「ドラゴンクエスト夏祭り2017」を開催した。
2日目の「ドラゴンクエストシリーズ スペシャルステージ」では,新作
「ドラゴンクエストビルダーズ2」(
PS4/
Switch)が発表されたほか,
「いただきストリート ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー 30th ANNIVERSARY」(
PS4/
PS Vita),
「ドラゴンクエスト ライバルズ」(
iOS/
Android)について,トークあり,新情報ありのステージが行われた。
「ドラゴンクエストビルダーズ2」はPS4,Nintendo Switchで発売。マルチプレイや滑空など新要素を満載
スペシャルステージは,
「ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ」(
PS4/
PS3/
PS Vita)のコーナー「ビルダーズスクール 課外授業」で幕を開けた。同作は「ドラゴンクエスト」の舞台,アレフガルドを復興していくRPGだ。
6月からは「あなたの思い出のドラゴンクエスト」というお題でユーザーの自作マップが募集されており,この日はプロデューサーの
藤本則義氏,アシスタントプロデューサーの
白石琢磨氏,PRの
村上洋平氏が優秀作を発表。キャラクターをかたどったマップや,ゲーム内の地形を再現したマップなど,いずれも力作揃いで,三氏もプレイヤーの工夫に感心することしきりだった。
写真左から,「ドラゴンクエストビルダーズ」PRの村上洋平氏,プロデューサーの藤本則義氏,アシスタントプロデューサーの白石琢磨氏
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藤本氏と白石氏は「ドラゴンクエストビルダーズ」らしいアイテムを持っての登場
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ビルダーズスクール 課外授業「あなたの思い出のドラゴンクエスト」の受賞作(画像は配信映像をキャプチャしたもの)
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続いて壇上には,ゲストとしてゲームデザイナーの
堀井雄二氏,ディレクターの
新納一哉氏,Vジャンプ編集部の
サイトーブイ氏が招き入れられた。
写真左から,「ドラゴンクエストビルダーズ」ディレクターの新納一哉氏,ゲームデザイナーの堀井雄二氏,Vジャンプ編集部のサイトーブイ氏
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堀井氏が「ビルダーズを楽しんでいる皆さんにプレゼントを持ってきました」と「ドラゴンクエストビルダーズ2」(以下,DQB2)を発表。新納氏が新要素を紹介する動画を公開すると,会場は大いに盛り上がった。
水中での行動も可能
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高所にある池(左写真),フチを壊すと水が滝となって流れ落ちる(右写真)
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「かぜのマント」を使い,高い所から飛び降りれば滑空も可能
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DQB2の対応機種は,PlayStation 4とNintendo Switch。
4人までのマルチプレイに対応し,世界の高さは前作の3倍にまで広がっているという。水中に潜れるのに加え,「かぜのマント」を使った滑空も可能。また,ユーザーからの声に応え,高所の水源から水が流れ落ち,滝になる……といった表現も実装されているという。
ストーリー面も気になるところだが,この点に関しては堀井氏から
「旅の仲間 少年シドー」というキーワードが明かされたのみ。かぜのマントにシドーといえば「ドラゴンクエストII」が連想されるが,堀井氏は「いろいろと想像を膨らませて,待ってもらえればと思います」と語った。
「いただきストリート ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー 30th ANNIVERSARY」の発売日は2017年10月19日に決定
続いては,
「いただきストリート ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー 30th ANNIVERSARY」のステージがスタート。プロデューサーである
白石琢磨氏が登壇し,新規参戦キャラクターや発売日の情報を明かした。
「いただきストリート ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー 30th ANNIVERSARY」のプロデューサー,白石琢磨氏
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同作は,堀井雄二氏がゲームデザインを手がけたボードゲーム「いただきストリート」(以下,いたスト)シリーズの最新作だ。「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」から,お馴染みのキャラクター達が登場。マップ上にある「お店」や「株」を買い,資産を増やしていく。また,状況に合わせてフルボイスでしゃべるのも見どころの一つだ。
この日,明かされた参戦キャラクターは,「ドラゴンクエストX」(以下,DQX)の勇者姫・アンルシアと冥王・ネルゲル。それぞれ,
早見沙織さんと
近藤 隆さんがCVを担当する。
ここで舞台上には,ゲストとしてDQXのプロデューサーである
齋藤陽介氏と近藤さんが登場し,収録秘話を明かした。近藤さんはDQXをやり込んでいるうえ,ファミコン時代からいたストを遊んでいるという,ネルゲル役にはうってつけの人物。自分がネルゲルを倒しまくっているだけにキャラクターへの理解も深く,いたストで使われる用語やそのニュアンスにも精通しており,役作りや収録もスムーズに進んだそうだ。
写真左から,白石琢磨氏,近藤 隆さん,「ドラゴンクエストX」のプロデューサーである齋藤陽介氏
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会場では,近藤さんがネルゲルを操作しての実機プレイを披露。ネルゲルのターンが来るたびに台詞を生アフレコするというサービスぶりで,観客も美声に聞き惚れていた。ちなみに,近藤さんお気に入りの台詞は「冥王の5倍買いをくらえ!」とのことなので,発売されたらぜひ聞いてみたいところだ。
最後に,白石氏は本作の発売日を
2017年10月19日と発表した。価格はPS4版が7800円,PS Vita版が5980円(共に税抜)。早期購入特典として,「いただきコイン」200枚と「豪華マップ4枚セット(結晶の塔,スラバッカ島,海底都市,貝がら島)」が付属する。また,PS Storeから購入すると「クローバーランド」マップが手に入る。
いただきコインは,ゲームを進めることでも手に入るアイテムで,ドラゴンクエストやファイナルファンタジーの名シーンを解説する「ミュージアム」をアンロックするのにも使えるという。ミュージアムでは,ファイナルファンタジーの「ケフカ」がDQXの名シーンについてコメントするなど,いたストならではの楽しみ方もできるとのこと。
「ミュージアム」では,DQXの名シーンについて,「ドラゴンクエストVIII」のククール(左写真)や,「ファイナルファンタジーVI」のケフカ(右写真)がコメントするなど,いたストならではの楽しみ方ができる
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「ドラゴンクエスト ライバルズ」は秋頃のサービスを目指して開発進行中
「ドラゴンクエスト ライバルズ」ステージでは,プロデューサーの
二木達博氏と,運営プロデューサーを務める
富田裕介氏が登場し,新情報を明かした。
「ドラゴンクエスト ライバルズ」プロデューサーの二木達博氏(写真左)と,運営プロデューサーを務める富田裕介氏(写真右)
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ドラゴンクエスト ライバルズは,スマートフォン向けデジタルカードゲームだ。プレイヤーはミネアやテリー,アリーナといったリーダーとなり,歴代シリーズのモンスターやキャラクターを率いて戦う。2017年6月にはクローズドβテストが行われ,大きな反響を呼んだ(
関連記事)。二木氏と富田氏によれば,開発は現在も進行中で,クローズドβテストで寄せられた意見を反映し,より快適なゲームを目指しているという。
二木氏と富田氏は,クローズドβテストと同じバージョンを使って実機プレイも披露した
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この日は,DQXから「ヒューザ」,そして「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」から「カミュ」「マルティナ」が参戦することが明かされた。この3人はどのリーダーでも使えるキャラクターだという。とくにカミュとマルティナは,さっそくの参戦だけに大きな話題を呼びそうだ。なお,気になる配信時期は
2017年秋頃になるとのことで,富田氏は「ドラゴンクエストXIやいたストを遊びながら,待っていてほしい」と語った。