任天堂は,2018年4月20日の発売が予定されている
「Nintendo Labo」の体験会,
「Nintendo Labo Camp」を東京・表参道で開催した。参加者がNintendo Laboの製品版と同じキットを使ってその面白さを体験したイベントの模様を,本稿でお伝えしたい。
ご存じの人も多いと思うが,Nintendo Laboはダンボールのキットをペーパークラフト感覚で組み立て,そこにNintendo Switch本体やJoy-Conをセットすることで,
「Toy-Con」(トイコン)を作る,という斬新なキットだ(
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会場に集合したのは,事前の申し込みから抽選で招待された親子16組。子供達は全員小学生で,学年ごとに決められた席に着き,スタッフのレクチャーを受けながら,ワークショップのようなスタイルでToy-Conの組み立てとプレイを楽しんだ。
体験のために用意されたのは,発売される製品のうち,
「VARIETY KIT」に付属する
「リモコンカー」と
「つり」のキット。それぞれ,Nintendo Switchの画面に表示される「組み立てガイド」を見ることで簡単に作れるようになっている。
リモコンカーはダンボールでできた虫のようなToy-Conで,Joy-ConのHD振動で移動し,タッチスクリーンでコントロールする。Joy-Conを2セット用意して2台同時走行や,モーションIRカメラと反射シールを使ったターゲット追跡,ライントレースなども可能。
制作は非常に簡単で,ハサミやのりなども必要なく,高学年の子供達はすぐに組み立てを終え,動きを確かめていた。
つりは制作の工程が多いため,一部組み立て済みのパーツが用意され,続きを作る形で進められた。竿とリール,そして「海」となる部分をダンボールで組み立て,釣り糸が糸巻きのようなパーツに巻き取られることで,魚のひきを表現している。Joy-Conは竿とリールにセットされ,糸の巻き取りと竿の傾きを読み取ることで,釣りゲームのコントローラとして機能するという仕組みだ。
リモコンカーがオモチャ的なものだったのに対し,このつりは正真正銘のコントローラであり,子供達はイベント終了後もゲームを楽しんでいた。
体験会の後半では「VARIETY KIT」に付属する
「ピアノ」「バイク」「おうち」というToy-Conを自由にプレイしたのち,最後に会場から選ばれた代表者が,
「ROBOT KIT」を体験した。
ROBOT KITは全身を使ってゲームが楽しめる大がかりなToy-Conで,「バイザー」「メインボディ」「シューズ」「アーム」の各パーツを体に装着する。手を前に伸ばせば画面のロボットがパンチを繰り出し,足を出せばキック,しゃがむと車に変形し,手を広げるとロボットが飛行する,という具合だ。
これだけの動きを,ボディにセットされたJoy-Con1つで制御しているというのだから驚く。バイザーにはもう1つのJoy-Conがあり,これを下ろすとゲーム画面がコクピット視点になる。
体験会は3時間ほどだったが,終わったあと,参加した親子全員が満足そうな様子で帰路についていたのが印象的だった。最後に,会場に展示されていたキットを順に紹介していこう。
「VARIETY KIT」のパッケージ。5種類のToy-Conキットと,対応ゲームが同梱される
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これがToy-Conの材料になるダンボール。柄は印刷済みで,パーツは簡単に取り外せる
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「Toy-Conリモコンカー」。あまり車っぽくないが,6本足のリモコンカーにJoy-Conをセットして,HD振動で動かす
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「Toy-Conつり」。竿とリールにJoy-Conをセット。海となる部分にセットされたNintendo Switchにゲーム画面が映る
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「Toy-Conバイク」。ハンドルの右がアクセルで,ひねると加速する。バイクレースが楽しめる
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「Toy-Conおうち」。こちらは,家の中にいる生物とコミュニケーションするゲームになっている
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「Toy-Conピアノ」。ダンボールで作った鍵盤から音が出る,不思議なToy-Con。シーケンサー的な機能も内蔵している
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「ROBOT KIT」は,全身にパーツを装着してロボットを操作する
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自由にデコレーションできるのも,Nintendo Laboの特徴だ。色を塗るだけでなく,マスキングテープやフェルトが貼られたものもあった
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参加した子供達が作った,Toy-Conリモコンカー。ダンボールなので危険もなく,手軽かつ自由に楽しめる
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