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ゲーマー向け小型PC「GPD WIN MAX2」の予約受付がはじまる。10.1型液晶と「Ryzen 7 6800U」の搭載が見どころだ
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印刷2022/08/17 10:47

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ゲーマー向け小型PC「GPD WIN MAX2」の予約受付がはじまる。10.1型液晶と「Ryzen 7 6800U」の搭載が見どころだ

 2022年8月17日,天空は,Shenzhen GPD Technoogy(以下,GPD)の開発するゲーマー向け小型PC「GPD WIN MAX2」の国内版を2022年10月末に発売すると発表し,予約の受付を開始した。
 
GPD WIN Max2
画像集#001のサムネイル/ゲーマー向け小型PC「GPD WIN MAX2」の予約受付がはじまる。10.1型液晶と「Ryzen 7 6800U」の搭載が見どころだ
 
 メインメモリ容量と内蔵ストレージ容量,通信機能が異なる計4モデルをラインナップしており,税込価格は以下のとおり。
 
  • メインメモリ容量16GB,内蔵ストレージ容量1TB,16万7400円
  • メインメモリ容量16GB,内蔵ストレージ容量1TB,4G LTE対応,18万1400円
  • メインメモリ容量32GB,内蔵ストレージ容量2TB,18万5900円
  • メインメモリ容量32GB,内蔵ストレージ容量2TB,4G LTE対応,19万9900円

 GPD WIN Max2は,10.1インチサイズで解像度2560×1600ドット,アスペクト比16:10のディスプレイを搭載したクラムシェル型ノートPCだ。8インチサイズで解像度1280×800ドットのディスプレイを搭載した既存製品「GPD WIN Max 2021」と比べて,ディスプレイサイズと解像度がかなり広くなった。

GPD WIN Max 2021(左)とGPD WIN Max2(右)の比較。画面がかなり大きくなったことが分かる。一方,狭額縁ベゼルを採用することで,本体サイズはGPD WIN Max 2021より一回り大きくなった程度に収まっている。なお,ゲームパッド部分が付いていないように見えるが,これは後段で説明しよう
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小型PCとしては大きめだが,楽に持てるサイズだ
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 液晶パネルにも,ゲーマーにとって有益な改良点がある。一般的な小型PCでは,実際は縦長の液晶パネルを採用したうえで,ソフトウェア側で表示を回転させて横長の液晶ディスプレイとして使っているものが多い。この場合,古いゲームで表示が崩れるなどの問題が発生することがあった。しかし,GPD WIN Max2は,横長の液晶パネルを採用した。これにより,こうした問題を解消したという。

 搭載CPUに「Zen 3+」世代の8コア16スレッド対応モデル「Ryzen 7 6800U」を搭載することで,大幅な性能強化を図ったのも見どころだ。
 既存のゲーマー向け小型PCは,「1280×800ドットで」という前提のもと,画質設定を大幅に落とせばAAAタイトルをプレイできていた。しかし,Ryzen 7 6800Uを搭載したGPD WIN Max2は,やはり画質設定を落とせばの話だが,1920×1200ドットでもゲームを快適にプレイできるというのだ。

GPDがGPD WIN Max2で動作検証したゲームの一部
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 実機を使ったデモでは,「Marvel's Spider-Man Remastered」や,「Forza Horizon 5」「ELDEN RING」といったゲームがスムーズにうごいており,Ryzen 7 6800Uの性能の高さを実感できた。

Forza Horizon 5(左)やELDEN RING(右)といったゲームがかなり快適に動作していた
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 GPD WIN Max2では,CPUが最新世代に変わったことで,USB4といった新しいインタフェースを搭載したのもポイントとなる。

GPD WIN Max2の左側面。SDXCカードスロットとフルサイズのSDカードスロットを搭載する
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右側面。2基のUSB 3.2 Gen 1 Type-Aを備える
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背面。左から4極3.5mmミニピンヘッドセット端子,USB 3.2 Gen 1 Type-A,HDMI 2.1出力,Thunderbolt 4/USB4,USB 3.2 Gen 2 Type-Cが並ぶ
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 また,GPD WIN Max2には,別売りのLTE通信モジュールや,SSDの増設スペースを用意しており,ユーザー自身の手でアップグレードが可能だ。GPDによる解説動画も公開されている。なお,GPD WIN Max2国内版のLTE対応モデルは,出荷段階でLTE通信モジュールを搭載しているとのことだ。


 なお,2022年7月から行われている「Indiegogo」のクラウドファンドキャンペーンでは,CPUに「Core i7-1260P」を搭載したIntel版も用意されていたのだが,現在は製品ラインナップからなくなっている。GPDによると,AMD版の売上が非常に高かったため,Intel版の販売を打ち切ったという。一般向け販売がAMD版のみになったのも,それが理由だ。
 
 キーボードの奥側左右に搭載するゲームパッド機能にも新要素が加わった。
 まず,左側に左アナログスティックとD-Pad,右側に[A/B/X/Y]ボタンという基本的なレイアウトは変わらない。ただし,これまではヒンジ付近にあった[START][SELECT][MENU]ボタンが,タッチパッドの右側に移動した。ボタンのサイズも大きくなったので,押しやすくなっている。

画像集#010のサムネイル/ゲーマー向け小型PC「GPD WIN MAX2」の予約受付がはじまる。10.1型液晶と「Ryzen 7 6800U」の搭載が見どころだ
キーボード奥側左のゲームパッド
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キーボード奥側右のゲームパッド

 一方,アナログスティックは,搭載センサーをホールセンサー式に変更しており,ドリフト現象やデッドゾーンを減らしているという。加えて,トリガーボタンがアナログ入力に対応となっており,レースゲームでアクセル操作がしやすくなっている。

 GPD WIN Max2のゲームパッド機能における大きな変更点は,ゲームパッド部分に被せるカバーが追加されたことだ。水滴やほこりなどの侵入を防げるのに加えて,カバーを被せた見た目は完全に小型クラムシェルノートPCとなるので,悪目立ちしにくい。

ゲームパッド部分に被せるカバー。マグネットで固定する仕組みだ
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カバーを被せると見た目は普通のノートPCっぽくなる
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 本体から着脱可能な部品は,紛失する心配があるが,GPD WIN Max2では,背面に取り外したカバーの収納スペースを底面に用意しているので,なくしにくくはなるだろう。

底面にカバーの収納スペースがある
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 このほかに,余裕のある筐体スペースを生かして,キーボードが打ちやすくなったほか,スピーカーユニットを従来の2基から4基へと増やしているところも強化点として挙げられよう。

GPD WIN Max2のキーボード。既存製品では,ファンクションキーと数字キーが一体化するなど,かなり窮屈だったが,だいぶ打ちやすくなった
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 10.1インチサイズのディスプレイを搭載した筐体からは,小型PCらしさが薄まったような気もするが,ゲーマーとしては,画面サイズの大型化と高解像度化を歓迎したい。Ryzen 7 6800Uの性能と相まって,ゲームや仕事にも使えそうな製品に仕上がっていると言えるだろう。
 

天空のGPD WIN Max2国内モデルティザーサイト

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