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  • PLAYISM
  • Sukeban Games
  • 発売日:2019/05/30
  • 価格:パッケージ版:3480円(税抜)
    ダウンロード版:2000円(税抜)
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VA-11 Hall-A

VA-11 Hall-A
公式サイト http://publishing.playism.jp/va11halla
発売元・開発元
発売日 2019/05/30
価格 パッケージ版:3480円(税抜)
ダウンロード版:2000円(税抜)
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  • 一日を変え、一生を変えるカクテルを! 80
    • 投稿者:D-D-DOM(男性/20代)
    • 投稿日:2019/06/07
    良い点
     ◇独特なビジュアル・設定
    今から半世紀後・西暦2070年代の某都市が舞台であり、権力者や大企業による支配・治安の悪化・インフラによる物価の崩壊・進歩したテクノロジーなど、ディストピア感ある世界の片隅で、バーテンダーである主人公・ジルを操る。
    個人的に魅力なのは、近未来という設定ゆえに、凄まじく進歩したテクノロジーもあれど、現代から進歩していない部分も多分に存在するという地続き感。
    例えば主人公が住むのは現代のどこにでもありそうなアパートだし、自宅にいる時はタブレットで掲示板やニュースサイトを流し見している。部屋の真ん中にはコタツが鎮座して、飼っている黒猫が丸くなっている。
    しかしその一方で窓の外には巨大な広告、空飛ぶタクシーやAI搭載で喋る自販機が当たり前に存在し、カップ麺一つが60ドルもし、アンドロイドが人に交じって生きている。犬も喋る。
    それらの設定が「ありえそう」「ありえなさそう」の境目を巧みになぞって奇妙な現実味や説得力を持たせている。

     ◇キャラクター
    女の子はカワイイ。野郎は基本的に憎たらしい。一癖も二癖もある外連味マシマシの強インパクトキャラばかりで、ちょっとしか出番のないキャラでも記憶に残る。
    また本作は(総評で後述するが)客にカクテルを提供する。注文通りに提供するだけでなく、アルコール成分を増やして客を酔わせたり、あるいは注文に反して本当に望んでいるカクテルを提供したりすることによって、その客の内面が垣間見える。

     ◇盛り込まれた小ネタの数々
    ジャパニメーション・和製ゲームのパロディやギャグをちらほらと盛り込んでいて飽きさせない。
    特に主人公の上司であるデイナ(通称:ボス)は宝庫。

     ◇音楽
    ディスコミュージック調のBGMは良曲揃い。
    毎フェーズ開始ごとにジュークボックスに12曲を設定して流すシステムで、同じ曲に飽きてきたら曲を入れ替えリフレッシュできる。
    物静かな曲からアッパー系の曲まであるので、気分やシーンの雰囲気に合わせて切り替えてもいい。
    悪い点
     ◆全開の下ネタ
    個人的には全く悪いと思わない。だが人を選ぶのも間違いない。
    現代の半世紀以上後ということもあってか恋愛観・性文化はとても変化しており、どいつもこいつも開けっ広げにエロを通り越してエグいレベルのシモい会話を繰り広げる。
    というか主にある一名のせい。そのキャラは仕事柄主人公含め誰にでもそういう話題を振りまくる。
    オブラートなどない。直接的な暴力描写とかないのにCERO:Dは伊達じゃない。

     ◆ボリューム
    全三編なので一周は短め。周回はできるし会話のバラエティも多いが、全部回収しようと思うと何週もするかセーブ&ロードを多用しなければならない。
    総評
    ドット絵調のイラスト、一人称で接客するゲームシステムと、最初は「Papers,please」のようなゲームかと思い購入。
    実際にプレイした印象は、「出すカクテルの選択が、通常の選択肢代わりのノベルゲーム」。
    カクテルのレシピはゲーム内で参照でき時間制限等もないため、ケアレスミスで失敗ということはまずない。
    ただしカクテルを指名されることもあるが、「こういう逸話のあるカクテルが欲しい」「こんな味や雰囲気のカクテルが欲しい」と推理が必要な注文もあれば、客との様々な会話を覚えておく必要もあったりと、流し読みではあまり上手くいかない。

    個人的にはやはり世界観やキャラクターに強く惹かれたので、それらを調べて魅力を感じたならプレイして損はないと思う。
    ただしノベルゲームという性質上ストーリーのネタバレは致命的なため、ある程度世界観を掴んだら、そこから先は自分でプレイするのが吉。
    プレイ時間
    10〜20時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 4 4 4 3
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