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「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」の「マモノスープ」でハロウィンを盛り上げる。俺のコラボカフェ:Menu 081
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4Gamerをご覧の皆様こんにちは。クッキングエンターテイナーの大西哲也です。
ゲームに登場する料理をプロの料理人が“本気で再現”したり,“勝手に検証”したりする「俺のコラボカフェ」。今月もよろしくお願いします。
さて,今回のテーマは,「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」,通称“ティアキン”です。
前作「ブレス オブ ザ ワイルド(ブレワイ)」を超えるなんて無理だろう,と思っていた人も多かったはずですが,蓋を開けてみれば「歴史に残る傑作」「神ゲーの上位互換」とまで言われるようになった,とんでもない作品です。
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ストーリーは歴代No1との呼び声も高く,ゲーム性も非常に高かった自由度に磨きがかかり,マップは3層構造(空・地上・地底)になり,探索の自由度は3倍以上となりました。そして新能力「ウルトラハンド」「モドレコ」「トーレルーフ」「スクラビルド」によって,攻略法も遊び方も無限大に。謎解きも戦闘も“発想力勝負”になったことで,プレイヤーごとに体験が大きく変わるというのも,すごいところです。
これだけの新要素が入ったにもかかわらず,操作性や快適度も大きく改善されているというのですから,高評価になるのも納得ですね。
そして2025年6月5日には,「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム Nintendo Switch 2 Edition」も発売されました。Switch版を持っている人は「アップグレードパス」か「Nintendo Switch Online+追加パック」加入で移行可能です。Switch2の性能を生かして,解像度&フレームレート向上,HDR対応,ロード時間の短縮,セーブデータが2枠に増加しただけでなく,スマホ連携サービス「ZELDA NOTES」が利用可能など大幅にパワーアップしています。特に「2つめのセーブデータ」はやりこみ勢としても助かる機能です。
そして,ティアキンと言えば“食”も重要な要素です。主人公のリンクは冒険の中で,動物,魚,キノコ,さらには怪しいエキスや塊まで,食べられそうなものをなんでも調理します。その数なんと200種類以上。これはもはや料理ゲーと言ってもいいのではないでしょうか。
今回はハロウィンが近いので,“マモノスープ”をテーマに料理を再現してみようと思います。
名前からして怪しげな料理ですが,「ちゃんとおいしいのか」「現実でやるならどう作るのか」,プロとして本気で検証していきます。
その材料として私が今回選んだのが,“闇属性のじゃがいも”こと「シャドークイーン」です。アントシアニン由来の紫色で,見た目は毒々しいですが味はうまいと,まさに“まものスープ”のために生まれてきたような品種です。
そんなシャドークイーンを使ってマモノスープを作っていきましょう。
■材料(2人分)
ジャガイモ(シャドークイーン) 100g
長ねぎ(白い部分)75g
玉ねぎ 50g
バター 15g
コンソメ 3g
水 150ml
牛乳 150ml
生クリーム 75ml
塩 少々
胡椒 少々
ナツメグ 少々
パセリ 少々(飾り)
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実食
見た目はかなりいい感じの毒々しさですが,匂いは完全に洋風ポタージュです。ひと口飲むと,紫色からは想像できないまろやかな旨味。ジャガイモの甘みにネギと玉ねぎの香味が合わさり,バターと生クリームが全体を包み込みます。見た目のインパクトとのギャップが激しく,感動がブーストされるのもいいですね。
ちなみに,シャドークイーンは必須ではなく,普通のジャガイモやサツマイモでも作れます。
今回のテーマはいかがでしたでしょうか? 面白いと思ったり,実際に試したりした人は「#俺のコラボカフェ」「#COCOCORO」といったハッシュタグをつけてSNSに投稿してくれると嬉しいです。
それでは,またお会いしましょう。したっけ!
■■大西哲也(クッキングエンターテイナー)■■
あるときは料理研究家,またあるときは「COCOCOROチャンネル」のYouTuber,しかしてその実体は……料理を通じて多くの人を喜ばせたいクッキングエンターテイナーだ! ちなみに今回使ったシャドークイーンは,見た目こそ魔物寄りですが,味と香りはまさに王族クラス。見かけたら試してほしいそうです。次はリザルフォスのしっぽ串でも作ってみてほしいですね。
※次回の掲載は2025年11月22日を予定しています
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