「勝利の女神：NIKKE」の2周年を記念したオーケストラコンサートをレポート。キーキャラクターや人気イベントの楽曲が，惜しみなく披露された

　2025年1月11日，「NIKKE オーケストラコンサート -MELODIES OF VICTORY-」が，神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにて開催された。本公演は，「勝利の女神：NIKKE」（iOS / Android / PC）の2周年を記念して開催されたもので，同タイトルの楽曲がオーケストラアレンジで演奏され，またオリジナルアフレコストーリーも披露された。
　本稿では，当日行われた2公演のうち，昼公演の模様をレポートする。

「NIKKE オーケストラコンサート -MELODIES OF VICTORY-」公式サイト

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「勝利の女神：NIKKE」ダウンロードページ

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NIKKE オーケストラコンサート -MELODIES OF VICTORY-

・OPENING: FALLING, RISING
1 The Goddess Fall
2 WE RISE

・MARIAN PART: FIRST AFFECTION
3 Marian
4 GoodBye For Now

・LIVE PART 1: OUR STORY
5 SO PLAYFUL
6 Camellia
7 GODDESS SQUAD READY
8 Hold you tight
9 THE REDHOOD

・LIVE PART 2: CROSS THE LINE
10 OVER ZONE
11 GODDESS OF VICTORY
12 the pilgrim acoustic
13 Satellites
14 Last Kingdom

・ENCORE: NEVER ENDING ENDING
15 In Neverland
16 The Clarion Call

音楽監督・アレンジ：高木 洋
アレンジ：兼松 衆 / 土田美咲
ゲストボーカル：Pernelle.
NIKKE Sound Director：Cosmograph（Jonghyun Joo）
（敬称略）

　本公演のオープニングパート「FALLING, RISING」では，「NIKKE」のタイトル画面で流れる「The Goddess Fall」と，データのダウンロード中に流れる「WE RISE」の2曲が演奏された。前者はゲストボーカルのPernelle.さんの力強い歌声，後者は原曲のボーカルに代わってサックスが奏でるメロディが会場に響き渡った。
　「NIKKE」をプレイしたことがあれば必ず耳にしたことのある2曲に，テンションの上がった指揮官も多かったようだ。

Pernelle.さん

　本公演の主旨や概要などを簡潔に紹介したオリジナルアフレコストーリー「HELLO COMMANDERS」に続く，マリアンのパート「FIRST AFFECTION」で演奏されたのは，もちろんマリアンのテーマだ。
　「NIKKE」本編導入部で繰り広げられる，指揮官とマリアンのショッキングな別れのシーンがスクリーンに映し出され，会場は静まりかえることに。続いて演奏された，再会を思わせるモダニアのテーマ「GoodBye For Now」に，会場の指揮官達は希望や救いを感じたのではないだろうか。


　ここで「NIKKE」のディレクターを務めるユ・ヒョンソク氏と，サウンドディレクターのCosmograph氏（チュ・ジョンヒョン氏）が登壇。
　ユ氏は，幼少期から「FINAL FANTASY」シリーズや「英雄伝説」シリーズなどをプレイしてきた経験から，ゲームにとって音楽がどれだけ重要なのかを理解したとし，自身の作るタイトルでもコンサートを開催することが夢だったと語った。
　また，「NIKKE」のイチ推しイベントを尋ねられたユ氏は，当日開催中の「FOOT STEP, WALK, RUN」を挙げるつもりだったと前置きしつつ，本公演のリハーサルに立ち会って演奏を聴いた結果，イチ推しイベントを「RED ASH」に変更したことを明かした。

　Cosmograph氏は，「NIKKE」の楽曲を制作するにあたり，ゲームのシーンや状況を奥深いものにし，より記憶に留まるようなものにすることを心がけていると語った。
　例えば悲しいシーンでは，全指揮官が涙を流すような音楽にすることを目指しているという。自身も「Hold you tight」のメロディを作っているとき，レッドフードに感情移入をしすぎて，思わず泣いていたという秘話も明かされた。

左からユ・ヒョンソク氏，Cosmograph氏

　ライブパート1「OUR STORY」では，ユ氏とCosmograph氏がコメントした「RED ASH」を中心に楽曲が披露された。ドラマチックな展開の「Hold you tight」や，疾走感のある「THE RED HOOD」など，「NIKKE」がバラエティ豊かな楽曲に彩られたゲームであることをあらためて感じさせられた。

　スノーホワイトとドロシーのエピソードを描いたオリジナルアフレコストーリー「WHITE AND WHITE」に続く，ライブパート2「CROSS THE LINE」の中心は，イベント「OVER ZONE」の楽曲だ。
　中でもPernelle.さんが歌うバトル曲「GODDESS OF VICTORY」の力強さ，そしてイベント「LAST KINGDOM」の「Last Kingdom」の壮大な演奏は，会場の指揮官達を圧倒していた。


　アンコールでは，イベント「NEVERLAND」のテーマ「In Neverland」と，「LAST KINGDOM」のテーマ「The Clarion Call」の2曲が披露された。いずれもPernelle.さんの熱唱が指揮官達を魅了し，会場は鳴り止まない拍手に包まれていた。


　演奏終了後には，Pernelle.さんとユ氏，Cosmograph氏が登壇。Pernelle.さんは日本の公演で歌うことも，オーケストラの前で歌うことも初めてだったそうで，非常に緊張したという。自身が好きな楽曲は「In Neverland」で，今回歌えることを楽しみにしていたとも語っていた。
　また，今回の演奏の中では，とくに「THE RED HOOD」のアレンジが魅力的だったともコメントした。

　Cosmograph氏は，「NIKKE」の楽曲を制作した作曲家陣，そして来場した指揮官達にあらためて感謝の意を示した。そしてユ氏は，今回のコンサートが実現したことにより自身の夢が叶ったとしつつ，今後も多くの指揮官達が「NIKKE」のストーリーやイベントを楽しめるよう，ベストを尽くしていくと強い意気込みを見せていた。

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