新作百合ADV「ツユチル・レター〜海と栞に雨音を〜」が2021年初夏に発売。ヒロイン演じる門脇舞以さん＆倉知玲鳳さんへのインタビューが公開

　合同会社HAVENは本日（2021年6月16日），新ゲームブランドLily spinelより，PC（Steam）向け恋愛アドベンチャー「ツユチル・レター〜海と栞に雨音を〜」を，2021年初夏に発売すると発表し，制作チームインタビューの第1回「声優・門脇舞以さん＆倉知玲鳳さん」編を公開した。


　本作は，企画・シナリオを御厨みくり氏が手掛け，原画をsheepDが担当する，少女同士の恋をテーマにした“百合アドベンチャー”だ。鎌倉のお嬢様学校「私立桔梗女学園」を舞台に，“脅迫状”が原因で付き合うことになった少女・湊 汐里（CV：門脇舞以）と倉橋海琴（CV: 倉知玲鳳）の淡い恋愛模様が描かれる。

　この制作チームインタビューは，3週連続で公開される予定で，第1回となる今回は，2人のヒロイン・湊 汐里役の門脇舞以さんと倉橋海琴役の倉知玲鳳さんが，制作時のエピソードなどを語ってくれている。倉知さんが「キュンキュンしてしまった」のはどんなシーンなのか，門脇さんが「アワアワしている」のはなぜなのか，フレッシュな2人のコメントに注目してほしい。
　なお，次回6月23日は原画担当のsheepD氏へのインタビューをお届けする予定。今回は本作のオープニングムービーも届いているので，合わせてチェックしておこう。

「ツユチル・レター〜海と栞に雨音を〜」公式サイト

『ツユチル・レター〜海と栞に雨音を〜』
制作インタビュー　第一回
声優　門脇 舞以さん、倉知 玲鳳さん

２０２１年初夏、新ゲームブランドLily spinelより、あなたをすきになっていく百合恋愛ADV『ツユチル・レター〜海と栞に雨音を〜』のリリースが発表されました。

舞台は梅雨の鎌倉。私立桔梗女学園は、携帯電話・スマホ一切の持ち込みが禁止されおり、今でも手紙文化が主流として残るエスカレーター制のお嬢様学校です。

一通の脅迫状によって導かれた、手芸が趣味のどこにでもいる女の子 湊 汐里（CV：門脇 舞以）と、学内で人気の少女 倉橋 海琴（CV: 倉知 玲鳳）。二人の歪んだ恋が始まっていきます……。

今作のヒロインに命を吹き込む、声優を担当されました門脇 舞以さんと倉知 玲鳳さんに『ツユチル・レター〜海と栞に雨音を〜』制作秘話をインタビューしていきます！

門脇さん、倉知さん、よろしくお願いします！

●キャラクターについて

――門脇さんからみた「湊 汐里」はどんな女の子ですか？

門脇 舞以さん（以下、門脇さん）：

湊 汐里

控えめな性格に隠れているけれど、実は中々の高スペックさんでは？　と感じました。ついつい人の言葉を優先してしまう癖があるので、よく部屋で反省したり夢見がちになったりしているのがいじらしいですね。

――倉知さんからみた「倉橋 海琴」はどんな女の子ですか？

倉知 玲鳳さん（以下、倉知さん）：
外見の可憐さと、内面の好き嫌いがハッキリしていて飾り気のない感じ。そのギャップが魅力的な女の子だと思います！

――始めてこのキャラクターに出会った時の印象は？ また、ご自身と似てると思うところはどんなところですか？

門脇さん：
出演候補のひとりとして資料をいただいた段階では、キャラが皆可愛すぎるので全くピンとは来ていませんでしたが、ご縁があるなら汐里ちゃんかな？　とは思っていました。

似ているのは、声と……ちまちました作業が趣味な部分ですね。手芸も興味があるのですが、好きな割に手先が器用ではないので、ぜひ師事させていただきたいです。

倉知さん：

倉橋 海琴

第一印象は、容姿がすごく可愛くて……クールビューティーな雰囲気が、まさしく女の子が憧れる女の子だなと感じました。

台本を読んでみると、他人からみた自分と、自分が思う自分とのギャップが大きい、とても不器用な子……という印象も受けて。その不器用さが、私からするとかわいいんですが、本人は苦悩してるだろうなと。

その姿が、デビュー当初の自分と重なることもありました。

――汐里を担当すると決まった時、どのように感じられましたか？

門脇さん：
（もし自分が起用されるとしたら）汐里ちゃんかな？　と思ってはいたものの、個人的な脳内イメージは私の声ではなかったので、え？　本当に？　と驚きました。声というよりは演技が合いそう、できそうと判断してもらえたのかなと勝手に妄想して、光栄に思いました！

――海琴を担当すると決まった時、どのように感じられましたか？

倉知さん：
作品の雰囲気もすごく好きで、「ツユチル・レター」という作品に関われたことが素直に嬉しかったです。

海琴は、今まであまり演じたことのないタイプのキャラクターだったので、新たな挑戦だ！　と思いました。個人的に、凄く好みなんです……海琴ちゃん。そういう意味では、嬉しい気持ちとプレッシャーとどちらもありましたね。

●音声収録について

――収録までにどんな準備をされましたか？

門脇さん：
汐里も海琴さんと共に主人公的な立ち位置のキャラクターなので、登場していないシーンも確認し、台詞の調子にかかわってきそうな要点に赤線を引きながらチェックを進めました。

海琴さん目線に切り替わるパートは読まない（知らない）方がいいかなと迷いましたが、念のため、しっかりと「わかってない」演技をするために、逆の意図で確認しておくように努めました。

倉知さん：
台本や頂いた資料を読み込むのはもちろんですが、鎌倉が舞台ということで少しでも空気感を掴みたいなと、鎌倉や二人が訪れる場所について調べたりしました。江ノ電は実際に乗ったことがあったので、その時の画像を引っ張り出してきたり……！

――収録はいかがでしたか？

門脇さん：
私が出せる最も清純な声を出さなければいけないので、スタジオ入りして5分10分は「ちょっと落ち着くための時間」を取っていただいていました。お気遣い感謝でした……。

倉知さん：
収録中、とあるシーンでキュンキュンしすぎて……収録ブースの中で、一人手で顔を覆いニヤニヤしていました（笑）　どのシーンかはプレイしていただいてのお楽しみで！


――汐里を演じる上で一番こだわったことはなんですか？　どんな部分が難しかったですか？

門脇さん：
汐里は人に気を遣いがち＆空気を読みがちで、なにより優しい良い子なので、特に中盤までは、相手に気を遣わせないような明るさを含んだ口調で話すようにしています。やりすぎるとあざとくなってしまいますが、要所要所に素直な本心を聴いてもらえる自室での独りごちるシーンが挟まるので、役者としてはその構成が有難かったです。

――海琴を演じる上で一番こだわったことはなんですか？　どんな部分が難しかったですか？

倉知さん：
"変化"ですかね。
汐里と向き合うことでの心情の変化はもちろん、その心の変化が態度や表情にも出ると思うので、それをどう声に乗せられるか……というのを1番大切にして演じていました。海琴は、その変化の割合が結構大きいキャラクターなのでは無いかと思っています。

また、思春期ならではの"ゆらぎ"が声でも表現出来ていたらなと思います。

――相手役の「倉橋海琴」は最初どんな印象でしたか？　また、汐里を演じる中でなにか変化などありましたでしょうか？

門脇さん：
「学園で超有名な先輩」が「よくわからないけど怒ってる」という世にも恐ろしい状況から始まった出会いでしたが、演じきった今思うのは、汐里の海琴さんに対する目線はずっとブレていなかったなと。海琴さん自身を知りたい、海琴さん自身の気持ちを知りたい、という思いでずっと向き合っていたと思います。恋心のレベルだけは留まることなく湧き上がり続けましたが(笑)。

――相手役の「湊汐里」は最初どんな印象でしたか？　また、海琴を演じる中でなにか変化などありましたでしょうか？

倉知さん：
初めてパートナーの汐里ちゃんの声を聴かせていただいた時、あまりの可愛さに「可愛い…」と声が漏れ出ました。

はじめは、押したら倒れてしまいそうな、柔い繊細な印象だったのですが、恋愛に対してのまっすぐさと、しっかりと自分の芯を持って海琴に接している姿から、とてもしなやかな女の子だなという印象になりました。

――門脇さんの思う汐里のみどころは？

門脇さん：
海琴さんに手玉に取られて？　いじわるされて？　アワアワしているところです。可愛く思ってもらえると幸せです！

――倉知さんの思う海琴のみどころは？

倉知さん：
序盤と、後半の変化かな〜〜（笑）
ネタバレになってしまうので、多くは言えませんが……。汐里と出会って、表情や言葉のレパートリーが増えたと思うんです。その感じが、なんともたまらんです……！

●『ツユチル・レター』について

――初めて台本を読んだとき、作品の印象はどのようなものでしたか？

門脇さん：
序盤からのミステリーな雰囲気に不意を突かれた感じもあって、グッと引き込まれました。とはいえしっかり「2人の物語」で、淡く切なく、澄んだ鎌倉の空気に心置きなく浸らせていただきました。

倉知さん：
誰視点で読むかで、こんなにも違う捉え方ができるのか……と。同じ状況、同じ時間を過ごしていても、全然見てるものが違ったり。とても、人間味のある作品だなと思いました。そして、ふわふわ。やわやわ。きゅんドキ。水彩画のような青春を味わえます。


――作品の舞台が「鎌倉」ですが、なにかご自身の思い出やエピソードなどございましたら教えてください。

門脇さん：
10年以上前、同じく鎌倉が舞台の作品にご縁があったのを機によく訪れるようになりました。喫茶店でお茶をするのが一番好きです。個性的だけどゆったりとした雰囲気のお店が色々あるイメージです。しばらく行けていないので、作品の中で堪能出来て嬉しかったです……思いが募りますね。

倉知さん：
中学生の頃、校外学習で鎌倉に行きました。ガラス工房でイヤリングを作った記憶があります。懐かしいな〜。仲のいい女子3人組で、たわいも無い話をしながら歩いた鎌倉はキラキラしてたなぁ。甘いものばっかり食べてた記憶もあります（笑）

――お二人の思う『ツユチル・レター』のみどころは？　または、おススメのシーンは？

門脇さん：
海琴さんを好きになりすぎて、どんどん心が乱れていって……からの海のシーンでしょうか。最高に甘酸っぱいのでお覚悟を……！

倉知さん：
おすすめは、初〇〇シリーズ（と言って伝わるかな？）ですね。先ほども少しお話ししましたが、海琴は汐里に出会って初めて得た感情や表情、初めて起こしたアクションなんかもあると思うんです。そういった一つ一つの"初めて"がとても愛しいなと思います。

それは海琴だけじゃなく、汐里もかな？　高校生ならではの、まだ未完成でゆらぎのある姿がとても美しく感じます。

――最後に作品を待つファンの皆様へメッセージをお願いします！

門脇さん：
魅力的なキャラクター達によるちょっとミステリー？　な恋の物語です。2人のやり取りや心の動きがとても大切に描かれていて、とことんピュアな想いに満たされる作品です。是非プレイしてください。そしてどこかしらに感想をいただけたら、とっても幸せです！

倉知さん：
恋をすることで、変わっていく思春期の女の子の繊細な心。関係性。ガラスケースに入れてそっと守りたい。そんな作品です。女性にも、男性にも楽しんでいただけるはず……！「ツユチル・レター」の世界で、もう一度青春を味わっていただけたらと思います！

――ありがとうございました！

誠実に役と向き合うことで、汐里と海琴をより魅力的なキャラクターへと生み出したお二人の貴重なお話でした！　『ツユチル・レター〜海と栞に雨音を〜』で汐里と海琴の物語をぜひ見届けてください！
文責・真鶴コウ

門脇舞以


主な出演作：「Fate/stay night」イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
「ストライクウィッチーズ」サーニャ・V・リトヴャク
「へんたつ」猫
「NieR」エミール
Twitter : @kadomaita

倉知玲鳳


5月22日生まれ
主な出演作：「BanG Dream!（バンドリ!）」パレオ
「D4DJ」清水絵空
「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-」夢大路文
Twitter : @kurachireo
Instagram：reo_kurachi_s_official