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「Marvel’s Wolverine」の最新ゲームプレイトレイラーが公開に。こだわりの流血表現でウルヴァリンのキャラクター性を描く
本作は「Marvel's Spider-Man」シリーズで高い評価を得た同スタジオが開発を担当するが,作風は大きく異なり,原作コミックの描写に忠実な,ゴア表現も含む過激な暴力描写を特徴としている。
公開された情報によると,開発チームは「史上最高のウルヴァリンゲームを作る」という目標を掲げ,主人公ローガン(ウルヴァリン)の複雑な内面に深く迫る作品を目指しているという。
物語の根幹をなすのは,彼の記憶の一部が欠落しているという設定だ。これによりローガンは「信頼できない語り手」となり,プレイヤーは彼の断片的な記憶を通して物語を体験することになる。
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また,キャラクターの二面性も深く探求される。「激しい怒りと憤怒の塊」であると同時に,「非常に親切で優しく」なれるという,彼の内面の葛藤が描かれるという。
トレイラー内の「俺はヒーローじゃない。俺はウルヴァリンだ」というモノローグは,彼が自身の暴力性を自覚し,アンチヒーローとしてのアイデンティティを貫く姿勢を象徴しているといえるだろう。
本作の戦闘は,ウルヴァリンというキャラクターの本質を反映し,極めて暴力的かつ直感的な体験を提供することに重点を置いているそうだ。そのため,流血の表現にはとくにこだわりをもって開発されたという。
これにより,敵を爪で貫くといったシーンが生々しく表現され,戦闘のリアリティを際立たせる。この方向性は,ファミリー層も楽しめる「Marvel's Spider-Man」とは一線を画すものであり,成熟したプレイヤー層を対象としていることがうかがえる。
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主人公ローガンを演じるのは,俳優のリアム・マッキンタイア氏。開発チームはキャスティングにおいて「ほとんど話さなくても多くを伝えられる」人物を求めており,目の奥に怒りや悲しみといった複雑な感情を宿すマッキンタイア氏の演技が決め手になったという。
ビジュアル面では,PlayStation 5の性能を最大限に活用し,キャラクターの毛穴や歯の間に付着した血が見えるほどの圧倒的なディテールを追求。舞台はカナダの荒野や日本,そしてコミックでおなじみの都市マドリプールなど,多様なロケーションが登場する。
敵キャラクターとしてオメガレッドやミスティークの登場も確定しており,原作ファンが認識できるほかのキャラクターの登場も示唆された。
さらなる情報公開は2026年春を予定しているとのことで,続報を楽しみに待ちたい。
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