「ポケモン ダイヤモンド・パール」まで網羅した「Pokémon Shirts」で推しポケのシャツを買う（「買い物Surfer」第16回）

　「ポケットモンスター」シリーズのポケモン達が描かれた生地で，オーダーメイドシャツを作れるサービス「Pokémon Shirts」。2019年2月に，「ポケットモンスター 赤・緑」に登場する，151種類のポケモンの生地でスタートしたが，取り扱う生地は徐々に増え，2022年12月，ついに「ポケモン ダイヤモンド・パール」まで網羅。全493種に拡充された（正確には，ヒバニーなど一部の別の地方のポケモンの生地もあるので，全498種）。


　筆者はずっと「推しのガブリアスが出たら買おう」と待っていたのだが，まさか本当にここまで来るとは思わなかった。図鑑的にもキリの良いタイミングだし，せっかくだからこの連載（買い物Surfer）で紹介しようと，年明けにシャツを2着注文（ガブリアスは今回のシンオウ地方網羅前の昨年10月に追加され，即購入）し，約1か月の製作期間を経て，こうして手元に届いたのだ。

専用ボックスで届くポケモンシャツ

　そんなわけで，4Gamer編集部のスタッフが購入したものを好きに語る不定期連載「買い物Surfer」の第16回は，Pokémon Shirtsを取り上げていこう。Original Stitchが展開しているこのサービスは，先述のとおり498種類（本稿掲載時点）のポケモンの生地から，好きなものを選んでオーダーメイドシャツを作ってくれるというものだ。価格は一着1万1000円（税込）からとなっている。

「Pokémon Shirts」公式サイト

　選択できるシャツはいくつかあり，普段使いしやすい，ゆったり目の「カジュアルシャツ」，スーツのインナーなどに向いた，ボディラインにフィットする「ドレスシャツ」，襟元が開いた「リラックスシャツ」から選択できる。さらに袖の長さや胸ポケットの有無，ボタンの柄，アンノーンの刺繍を入れるかどうかなど，細かなカスタマイズを行って，自分用のポケモンシャツを作れるのだ。
　ボタンの柄は，モンスターボールデザインのものも選択でき，ボールの柄も少しずつ増えている。スーパーボールやハイパーボール，白が映えるプレミアボールや，ゲームではお世話になる人も多いであろうクイックボールなどから選択可能だ。

シャツのカスタマイズページ

　ウリはやはり，豊富なデザインだろう。生地を選ぶ時点で「地方から偉ぶ」→「カントー地方」「ジョウト地方」「ホウエン地方」「シンオウ地方」と分かれているあたり，ラインナップの本気度がうかがえる。
　しかも，例えばヒトカゲとリザードンだけでなく，リザードの生地も用意されている。3進化ポケモンの中間を飛ばさず，マグマラシもポッタイシも，ちゃんと追加してくれるのが好印象だ。
　また，新作の「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」が発売されるから，新しいポケモンに注力しよう……という形ではなく，シリーズ順で堅実に増やしてくれているので，「自分の推しは発売されないかも」という心配と無縁なのも嬉しい。

　今回筆者は，「ブイズと御三家から1枚ずつにしようかな」と好きなポケモンをチョイスして，グレイシア（カジュアルシャツ）とバクフーン（リラックスシャツ）を購入してみた。
　グレイシアの生地は，Pokémon Shirtsに多い，ポケモンの姿が分かりやすく描かれたタイプ。樹氷の立ち並ぶ雪山をイメージしたグレーの生地に，グレイシアのチャームポイントであるおさげ（？）の青が映えるデザインとなっており，「お，ポケモンだ」とひと目で分かると思う。

イーブイの進化系で，こおりタイプのグレイシア。ボタンは青と白に合わせてムーンボールにしてみた

背中側と，公式サイトの生地画像

　一方，はたから見るとポケモンのアパレルであることがまったく分からないのがバクフーンだ。「灼熱の炎で周りに陽炎をつくりだして姿を隠すことができる」という能力をイメージしたデザインになっている。「赤い布地に描かれているのは炎のパターンかな？」ぐらいは分かるかもしれないが，その中にバクフーンが紛れていることに気付くのは，相当よく見ないと無理だろう。
　しかし，キャラクターモノのアパレルの場合，「一見普通だけど，実は元ネタアリ」みたいな製品の需要は高いと思う。推しを着られる満足感と，普段使いのしやすさを両立していて，個人的にはかなり好みだ。

リラックスシャツなので，襟元が開いたタイプ。タグのピカチュウでかろうじてポケモンのシャツだと認識できるが，着ている状態ではまず分からなそう

　今回購入したものではなく，すでに何度も着用しているが，せっかくなので推しのガブリアスシャツも紹介しておこう。ガブリアスの生地のデザインは秀逸で，遠目から見るとちょっとハデ目な柄シャツなのに，よく見るとがっつりガブリアスなのが分かる。このぐらい大きく描かれていても案外気づかれないもので，人に「それポケモン？」とツッコまれたことはほとんどない。正月に実家に帰った際に着用して，ポケモン好きの小学生の甥にもバレなかったぐらいだ。いや，買ってくれとねだられても困るのでいいんだけど，普通の服への擬態力がすごい。すながくれか？

分かりそうで分からないガブリアス

　Pokémon Shirtsの2023年に入ってからの展開としては，過去に発売した生地のリニューアルを行っているようだ。次はぜひイッシュ地方にもラインナップも拡充してもらって，ゆくゆくは全ポケモンをコンプリートしてもらいたい。まぁ，今やポケモンの数は4桁に達しているので，シャツの方はまだ，あとちょっとで折り返し地点なのだが。

　とは言え，今用意されているだけでもかなりの種類から選べるのは間違いない。公式サイトで生地を閲覧して，カスタマイズしてみるだけでも楽しいので，ぜひ覗いてみよう。ちなみに，よくよくラインナップを見ていると「あれ，アルセウスないけど？」となるが，なんと隠しページにたどり着かないと見られない，伝説の生地だ。

#ポケモンシャツ の #アルセウス の柄にもう出会えましたか??https://t.co/qrbeslWTmO

そういえば、アルセウスに出会うにはすべてのポケモンと...?

こだわりの柄ひとつひとつを見ていくと、たどり着けるかもしれませんよ? pic.twitter.com/LqQX0Ib2Fz

— 【公式】ポケモン情報局 (@poke_times) December 15, 2022

　2023年3月3日から12日まで，新宿マルイでポケモンシャツの展示会も行われるので，実物が気になる人はそちらでチェックするのもいいと思う。しっかりとした作りのシャツであることが分かるだろう。

「Pokémon Shirts」公式サイト

不定期連載「買い物Surfer」

■■御月亜希（4Gamer編集部）■■ 学生時代に，当時はPCゲームメディアだった4Gamerにアルバイトで入り，卒業と同時に就職。それから十数年，ずーっと編集部に居座っている，純粋培養の4Gamer人。昨年ボードゲームテーブル（めちゃくちゃデカい）を購入し，4月に届く予定だったのだが，何の連絡もなく1月末に突然到着して途方に暮れている。それ，雑に送ってきていいサイズのブツじゃないぞ！？