リアルな中世ヨーロッパを舞台にした都市建設シム＆RTS「Manor Lords」，Steamのウィッシュリスト登録数が200万を突破

　ポーランドのSlavic Magicは本日（2024年1月19日），開発中のPC向けストラテジーゲーム「Manor Lords」について，Steamのウィッシュリスト登録数が200万を突破したことを明らかにした。1月18日にはトレイラーが公開されており，アーリーアクセス版のリリース日が4月26日であることが発表されているが，トレイラーの内容は2023年10月26日に開催されたデジタルイベント「Xbox Partner Preview」で公開されたものと同一であり，改めてリリース日を告知したという形だ。

「Manor Lords」公式サイト

　「Manor Lords」は，中世ヨーロッパを舞台に，ゲームの開始時点では何もない村を，活気ある街に発展させるというシティビルダーだ。トレイラーにもあるように，グリッドに縛られることなく自由に建物や道を配置・回転することが可能で，中心となる市場から地形に沿って住宅地や商業地，工業地区を建設し，交易路を整え，農業や産業を興して経済を成長させていく。


　領地が広がれば，近隣の領主との摩擦が発生し，やがて戦争に結びつくこともある。「Manor Lords」にはRTSの要素もあり，腕の立つ兵士を育成し，街で集めた徴募兵や傭兵などと共に戦いに赴くことも重要になる。反乱軍の鎮圧や盗賊の制圧など，戦いの理由はさまざまだが，「外交システム」やプレイヤーの「影響力」，あるいは「脅迫」といった方法で直接の戦闘を回避することもできるという。


　最新のUnreal Engineで制作された本作はグラフィックスも美しく，天候や季節が変化するという。建物は高品質なアセットライブラリQuixel Megascansと自作のフォトグラメトリー技術を駆使して視覚的リアリティを高め，キャラクターアニメーションにはモーションキャプチャが使用され，さらに破壊シミュレーションに3DCGソフトウェア「Houdini」が使われるなど，細部には徹底的にこだわっているようだ。
　「魔法もドラゴンもないリアルな中世」を描いて人気を得たタイトルとしては，2019年にリリースされた「キングダムカム・デリバランス」があるが，同作のファンは「Manor Lords」にも期待できるだろう。注目度は高く，200万を数えるウィッシュリスト登録数がそれを物語っている。


　デベロッパのSlavic Magicは，ゲーム開発者であるGrzegorz Styczen氏の個人スタジオで，2022年6月にはパブリッシャがHooded Horseに決まったことが報告されている（関連記事）。たった1人で作ったとはとても思えないようなゲームだが，続報を楽しみにしたい。