「ドラゴンボールDAIMA ワールドプレミア上映会」舞台挨拶レポート。孫悟空/孫悟空（ミニ）役の野沢雅子さんが，鳥山 明氏とのエピソードを披露

　2024年10月6日，「DRAGON BALL」の40周年を記念したイベント「ドラゴンボール ダイマツリ」が，東京ビッグサイト（南1・2ホール）で開催された。本イベントでは，新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」の第1話が世界最速で楽しめる「ドラゴンボールDAIMA ワールドプレミア上映会」をはじめ，展示やゲーム，物販など「ドラゴンボール」のさまざまなブースが用意されていた。

　本稿では，声優陣が登壇した「ドラゴンボールDAIMA ワールドプレミア上映会」の舞台挨拶（10：00の回）の模様をお伝えする。記事末には各ブースの写真も掲載しているので，気になる人はチェックしよう。


　最初に登壇したのは，「ドラゴンボールDAIMA」のエグゼクティブプロデューサーを務める伊能昭夫氏と，孫悟空/孫悟空（ミニ）役を演じる野沢雅子さんだ。伊能氏は，1984年に漫画「DRAGON BALL」の連載がスタートしたことに触れ，「40年やってきたのかと感慨深く思う」としつつ，今後もいろいろな展開を続けていきたいと意気込みを述べた。

伊能昭夫氏

　野沢さんは「ドラゴンボールDAIMA」の制作が発表されたとき，「どうなるの？」とビックリしたという。伊能氏も，今回は漫画の原作がないため，野沢さんが驚いたのはよく分かるとし，「皆さんがビックリするようなものをいろいろ仕込んでいる」と語った。

野沢雅子さん

　また「ドラゴンボールDAIMA」の見どころを問われた野沢さんは，画面の片隅に映るようなものでも全部見てほしいと話す。伊能氏も，「皆さんが期待するものは，すべて入っていると思っていただいていい」と仕上がりに自信をのぞかせた。

「『DRAGON BALL』40周年，スタート！」の掛け声とともに，くす玉が割られた

　続いて，界王神（ミニ）役の小林由美子さん，グロリオ役の内山昂輝さん，パンジ役のファイルーズあいさんら，3名のキャスト陣が登壇し，野沢さんと伊能氏とともにトークを繰り広げた。

写真左から野沢雅子さん，小林由美子さん，内山昂輝さん，ファイルーズあいさん

　伊能氏によると「ドラゴンボールDAIMA」のストーリーは，とある陰謀によって小さい姿になってしまった孫悟空が，「大魔界」という新たな舞台で，界王神（ミニ）とグロリオ，パンジとともに冒険をする物語になっているとのこと。

　初めて台本を読んだときの感想を問われた野沢さんは，「次，どうなるんだろう」とワクワクしたと語る。また孫悟空（ミニ）の外観についても，「可愛いでしょ。これで強いんだから最高ですよ」とコメントした。


　小林さんは，「DRAGON BALL」が大好きだそうで，今回，界王神（ミニ）が孫悟空（ミニ）とコンビのような形で一緒に冒険することが大変光栄だと語る。またプロの声優としてあってはならないことだが，浮き足だったままアフレコに臨んでしまったと話していた。

　内山さんは，自身が演じるグロリオについて「謎のキャラクターなので，何も言えない。ミステリアスな存在」とコメントしつつ，「いろいろ抱えていそうだが，とてもクールな性格で，感情表現が豊かではない」と説明した。

　ファイルーズあいさんは，パンジは物語の途中から合流するキャラクターであることを明かし，孫悟空（ミニ）と同じくらいの背丈であるにもかかわらず，考え方が大人っぽく，お姉ちゃん然としていると述べる。またメカに強く，頼りになる存在だとも話していた。


　「ドラゴンボールDAIMA」のキャストに起用されたことについては，3名ともうれしかったと語る。とくに小林さんは35年来の「DRAGON BALL」ファンで，野沢さんに憧れて声優を目指したというエピソードを披露した。

　伊能氏は，「ドラゴンボールDAIMA」のストーリーは起伏が激しく，また宇宙人など人間ではない存在も多いので，キャラクターを掴む力がすごく求められるとしつつ，キャスト陣が見事に演じてくれていると話す。

　内山さんは，スタッフとの綿密なディスカッションを通じて理解を深めながらアフレコできたことが，いい感じにつながったのではないかと語った。

　ファイルーズあいさんは，今回初めて「DRAGON BALL」に触れたとのことだが，その面白さとコミカルさ，ポップさを自分の声に溶け込ませるために，監督とディスカッションを重ねたと語っていた。

　そうしたキャスト陣の言葉を受けて，野沢さんは「若い人たちとのお芝居がとても楽しい」と話す。また原作者である鳥山 明氏にオーディションで孫悟空役に選出されたことを告げたところ，「知ってますよ。私が選んだんですから」と返答されたエピソードを披露した。


　舞台挨拶の後半には，「ドラゴンボールDAIMA」のオープニング主題歌「ジャカ☆ジャ〜ン」を手がけるシンガーソングライターユニット「C&K」と，エンディングテーマ「NAKAMA」を手がけるAIさんが登壇し，歌唱を披露した。

C&K

AIさん

　C&Kの2人は今回の起用を聞いたとき，ドッキリだと思ったという。楽曲「ジャカ☆ジャ〜ン」については，バトルよりも仲間とともにワクワクしながら冒険に向かうような内容になっていると説明した。


　AIさんは，小さいころから「DRAGON BALL」にパワーをもらっていたそうで，エンディングテーマに起用されたと聞いたときを思い出すと，今も泣きそうになると話す。自身が手がけた歌詞については，鳥山 明氏のことや「DRAGON BALL」ファンがどう受け止めるかといったことを意識したとし，「リスペクトを込めた」と話していた。


　舞台挨拶の最後には，野沢さんが「今まで以上に面白くなります」と意気込みを見せつつ，「1人が4人を誘って観てくださいね。そうすると5倍の人が観てくれますから」とコメントし，会場を沸かせた。そして伊能氏は，「これから世界最速で公開すると，皆さんはいろいろ言いたくなると思いますが，本放送が始まるまで少し控えていただいて『観てね』とだけ伝えていただければいいかなと思います」と来場者に呼びかけていた。

会場ブースをフォトレポートでお届け

会場の模様。ウェルカムゾーンでは，神龍が来場者をお出迎え

鳥山 明氏が生前に記したコメントも展示されていた

孫悟空の巨大バルーン

10月10日発売の「ドラゴンボール Sparking! ZERO」（PS5 / Xbox Series X|S / PC）の試遊コーナー

「ドラゴンボールスーパーカードゲーム フュージョンワールド」の対戦イベント「アルティメットバトルEX in ダイマツリ」

2024年稼働予定のデジタルカードゲーム「ドラゴンボールスーパーダイバーズ」の先行体験会

「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」（iOS / Android）および「ドラゴンボール レジェンズ」（iOS / Android）のコーナーでは、ノベルティグッズのリアルガシャを設置

トイ＆ホビーゾーンには，「DRAGON BALL」の歴代グッズが展示されていた

「DRAGON BALL」40周年記念ブース

「ドラゴンボール ダイマツリ」公式サイト