お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名

LINEで4Gamerアカウントを登録
「The Blood of Dawnwalker」は,プレイヤーの選択で変化するゲームプレイが魅力のオープンワールドRPG。45分超のプレゼン内容をお届け
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2025/09/19 19:02

イベント

「The Blood of Dawnwalker」は,プレイヤーの選択で変化するゲームプレイが魅力のオープンワールドRPG。45分超のプレゼン内容をお届け

 バンダイナムコエンターテインメントが9月に実施した,新作オープンワールドRPG「The Blood of Dawnwalker」国内メディア向けプレゼンテーションの模様をお届けする。

 今回のプレゼンテーションは6月のgamescomで行われたのと同じ内容で,プレイヤーの選択によって変化していくシナリオやゲーム体験がフォーカスされていた。「ウィッチャー3」「サイバーパンク2077」などの作品を手掛けたスタッフが独立したRebel Wolvesが手掛けるだけに,プレイヤーの自主性が尊重されたシステムになっていた。

画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / 「The Blood of Dawnwalker」は,プレイヤーの選択で変化するゲームプレイが魅力のオープンワールドRPG。45分超のプレゼン内容をお届け

 本作の舞台となるのは,黒死病で人間社会が混乱するなか,吸血鬼が覇権を得るために決起した,架空の14世紀ヨーロッパである。主人公の青年・コーエンは,昼は人間,夜は吸血鬼の力を使える「Dawnwalker(ドーンウォーカー)」として,夜と昼の狭間を生きるようになってしまった。

 コーエンにはタイムリミットまでに家族を救うという目的がある。あくまで人間であることにこだわるか,それとも吸血鬼の力を受け入れて利用するか,その選択と葛藤が物語の見どころになっていくようだ。

画像ギャラリー No.003のサムネイル画像 / 「The Blood of Dawnwalker」は,プレイヤーの選択で変化するゲームプレイが魅力のオープンワールドRPG。45分超のプレゼン内容をお届け

 今回のプレゼンテーションは46分の動画によるものだ。実際のゲームプレイに,Rebel Wolvesの脚本家であるピョートル・クハウスキ(Piotr Krzywonosiuk)氏が解説を加えるという内容だ。

 「コーエンは吸血鬼の王ブレンシスに立ち向かうため,聖なる剣を探す」というのが,今回紹介されたクエストのあらすじだ。そのためには聖ミハイの墓所を見つけなければならない。たくさんの墓が並ぶ墓所で聖ミハイの墓を見分けるには,彼の紋章がどんな形をしているかの情報が必要になる。
 同じクエストであっても,夜に吸血鬼の力を使うか,昼に人間として行動するかによって,まったく異なった展開を見せた。選択によってゲームプレイが変化するのが本作の面白い部分だ。

画像ギャラリー No.004のサムネイル画像 / 「The Blood of Dawnwalker」は,プレイヤーの選択で変化するゲームプレイが魅力のオープンワールドRPG。45分超のプレゼン内容をお届け

 まず紹介されたのが,夜の解法,つまり吸血鬼の力を駆使してのプレイ。聖なる剣の手掛かりは大聖堂にあるという。大聖堂の警戒は厳しいが,コーエンは垂直の壁も歩ける「平面移動」と,視界内であれば離れた場所に瞬間移動できる「シャドウステップ」といった吸血鬼の能力を振るい,なんなく警備をかわして大聖堂に潜入していく。

 大聖堂の中にはさまざまなオブジェクトがあり,注目することで手掛かりを得られる。これが「クローズアップ機能」だ。コーエンは忍び込んだ図書室から聖ミハイの墓所の位置を,そして壁のフレスコ画からは紋章についての情報を入手することに成功した。

 クローズアップ機能はオブジェクトに使うことができ,前述したような手掛かりだけでなく,ゲーム内の歴史に関するフレーバーテキストも読める。例えば,フレスコ画には聖ミハイ以外の聖人たちも数人並んでいるが,それぞれについてテキストとコーエンの語りが用意されており,TRPGかゲームブックを思わせる楽しさがある。

画像ギャラリー No.005のサムネイル画像 / 「The Blood of Dawnwalker」は,プレイヤーの選択で変化するゲームプレイが魅力のオープンワールドRPG。45分超のプレゼン内容をお届け
画像ギャラリー No.006のサムネイル画像 / 「The Blood of Dawnwalker」は,プレイヤーの選択で変化するゲームプレイが魅力のオープンワールドRPG。45分超のプレゼン内容をお届け

 大聖堂のあちこちには衛兵たちがいて,夜のコーエンは吸血鬼の爪とアビリティを使って戦う。戦闘にはアクション性があり,“上下左右4つの方向”が重要になるのは,6月に公開された動画で伝えられているとおりだ。

 こちらから攻撃する際は防御されない方向を選び,敵の攻撃の方向を見極めてガードを入力することで,達人のような動きができる(なお,ボタンを押し続けることで,方向に関係ない自動防御もできるという)。

 敵には体力のほかに,攻撃で消耗するスタミナのようなバーが存在し,ゼロになると一定時間無防備になる。この状態の敵には強力な一撃を叩き込むことができ,手足が吹っ飛ぶような生々しい欠損描写が確認できた。

 そのほかにもコーエンは,吸血鬼らしく血を吸うアビリティも使える。敵に噛みつくことで体力を回復できるが,戦闘時はその効果も限られたものになるという。また,6月に公開した動画に寄せられた意見を受け,もう少し引いたカメラも用意されるとのことだ。

画像ギャラリー No.007のサムネイル画像 / 「The Blood of Dawnwalker」は,プレイヤーの選択で変化するゲームプレイが魅力のオープンワールドRPG。45分超のプレゼン内容をお届け
画像ギャラリー No.008のサムネイル画像 / 「The Blood of Dawnwalker」は,プレイヤーの選択で変化するゲームプレイが魅力のオープンワールドRPG。45分超のプレゼン内容をお届け


 そして昼の場合は,人間として会話や交渉,そして魔術を用いてクエストに挑んでいく

 夜は衛兵に守られていた大聖堂も,昼間であれば正面から入り込める。儀式を見学してもいいし,神父に話しかけられても素知らぬ顔で会話すればいい。しかし,会話の選択肢には制限時間付きのものもあり,クエストの展開に影響を及ぼすことがある。大聖堂の神父はコーエンに懺悔を勧めるうえ,なぜか彼の名前を知っている。懺悔するかどうかは制限時間のなかで選ばなければならず,展開が読めないためスリリングだ。

画像ギャラリー No.009のサムネイル画像 / 「The Blood of Dawnwalker」は,プレイヤーの選択で変化するゲームプレイが魅力のオープンワールドRPG。45分超のプレゼン内容をお届け
画像ギャラリー No.010のサムネイル画像 / 「The Blood of Dawnwalker」は,プレイヤーの選択で変化するゲームプレイが魅力のオープンワールドRPG。45分超のプレゼン内容をお届け

 昼のコーエンは,聖ミハイの墓所の位置と紋章についての情報を図書館で探すことに。そして大聖堂で助祭に交渉し,図書館に入れてもらう代わりに,行方知れずになった助祭の同僚を探すことになった。

 捜査の末,助祭の同僚は閉鎖区画に隠れていることが明らかになった。そこでは狂暴化した同僚がいて,コーエンに襲い掛かってくる。昼のコーエンは剣を使って戦う。バトルシステムの基本は夜と同様に方向が重要になるのだが,昼間は吸血鬼の能力ではなく魔術を使えるのが大きな違いとなる。

 魔術はクエストにも役立つ。例えば,探索中に遺体を見つけた際,魔術で霊を降ろして話を聞くことができる。このとき,犠牲者が生前に持っていた品を見つけておければ,より具体的な情報を引き出すことが可能だ。これは昼のコーエンのみが使える能力であり,同じ場所に夜の吸血鬼状態で訪れても情報を引き出せないという。

画像ギャラリー No.011のサムネイル画像 / 「The Blood of Dawnwalker」は,プレイヤーの選択で変化するゲームプレイが魅力のオープンワールドRPG。45分超のプレゼン内容をお届け
画像ギャラリー No.012のサムネイル画像 / 「The Blood of Dawnwalker」は,プレイヤーの選択で変化するゲームプレイが魅力のオープンワールドRPG。45分超のプレゼン内容をお届け

画像ギャラリー No.013のサムネイル画像 / 「The Blood of Dawnwalker」は,プレイヤーの選択で変化するゲームプレイが魅力のオープンワールドRPG。45分超のプレゼン内容をお届け

 やむなく助祭の同僚を倒したコーエンは図書館に入る許可を取りつけた。夜に忍び込んだ図書館も,昼であれば合法的に入れるわけだ。墓所の位置と紋章の情報を得たコーエンは,墓のなかを探索していく。

 そこでは死んだはずの聖ミハイが生き埋めにされており,コーエンは錯乱した彼と戦わなければならなくなってしまった。霧のなかで姿を消しつつ襲ってくる聖ミハイだが,コーエンは何とか撃退に成功する。正気に戻った聖ミハイは,聖なる剣が既に砕かれていることを告げ,破片を集めて鍛え直すよう助言するのだった。

 実は聖ミハイもコーエンと同じドーンウォーカーであり,昼間は人間,夜は吸血鬼になる。今回は昼間に訪れたため聖ミハイも錯乱していたが,夜にはまた別の展開を見せるようだ。

画像ギャラリー No.014のサムネイル画像 / 「The Blood of Dawnwalker」は,プレイヤーの選択で変化するゲームプレイが魅力のオープンワールドRPG。45分超のプレゼン内容をお届け

 プレゼンテーションで繰り返し強調されたのが,「本作における時間は資源のようなものであるが,時間との戦いではない」こと,そして「時間を消費する際は,これから時間が進むことを理解したうえで進められる」ということだ。

 コーエンにはタイムリミットがあり,30日以内に家族を救わなければならない。通常のゲームだとプレイヤーがゲーム内でどう過ごしても勝手に時間が過ぎていき,やがて最後の日が訪れる。しかし,本作では探索や戦いをしているだけでは時間は進まない。クエストやタスクのなかで「ここから先に進めるには,時間をこれだけ消費するが進めるか?」という確認が行われ,これに応じてはじめて時間が進むという。タイムリミットと自由な行動を両立させた興味深いアイデアといえるだろう。

 プレイヤーの選択で変化する展開,吸血鬼と人間の能力を使った探索,達人のように戦えるバトル……と本作の良さがギュッと詰まった感があるプレゼンテーションで,早くも2026年の発売が楽しみに感じられた。

画像ギャラリー No.016のサムネイル画像 / 「The Blood of Dawnwalker」は,プレイヤーの選択で変化するゲームプレイが魅力のオープンワールドRPG。45分超のプレゼン内容をお届け

「The Blood of Dawnwalker」公式サイト

  • 関連タイトル:

    The Blood of Dawnwalker

  • 関連タイトル:

    The Blood of Dawnwalker

  • 関連タイトル:

    The Blood of Dawnwalker

  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:09月21日〜09月22日