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「VRChat」,Webカメラで表情や腕の動きをトラッキングできる新機能が登場。オープンβバージョンにてVRC+加入者向けに実装
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「Selfie Expression」は,デスクトップモードで使用できる,Webカメラによるトラッキング機能だ。本来VRChatのデスクトップモードは,WASDによる移動と,マウスによるカメラ操作のみのため,基本的には直立不動で,視点の方向に向けて首から上のみを動かせるという状態だった。
しかしこの機能を使用すると,Webカメラを接続するだけで,表情や目の動き,さらに手の動きまでをもトラッキング可能になるという。
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実際に筆者が試してみたところ,頭の動き,まばたきや視線の方向,口の開き方など,「フェイストラッキング」機能に近い操作を行えた。当然,特殊な設定や機器を必要とするフェイストラッキングに比べるとクオリティは落ちるものの,今までフェイストラッキングを使用していなかったプレイヤーからすると,別の表現を行う手段になるかもしれない。
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なお,腕のトラッキングに関しては「一応できる」程度の認識がいいだろう。もちろんカメラの視野角や精度によって変化すると思われるが,少々反応がぎこちなかった印象だ。とはいえ,指を1本ずつ動かすこともできたので「写真撮影の際にピースをする」などの使い方ができそうだ。
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2025.1.3ではこのほかにも「Camera Drone」機能が登場している。これはその名のとおり,カメラをドローンのように飛ばせる機能だ。これまでも空中を飛ばしてカメラを操作することはできたが,本機能を使用すると,動きに慣性が乗ったり,自由な方向転換ができたりして,よりドローンらしい撮影を行えるようになった。
なお,軽く触ってみたところ操作が非常に難しく,うまく使いこなすにはそれなりに練習が必要そうだった。動きを調整するオプションも充実していたので,自分に合った設定を見つけるといいだろう。
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オープンβへは,SteamのライブラリからVRChatのプロパティを開き,ベータの項目で「Open Beta」を選択することで参加可能だ。Selfie Expressionは最終的にVRC+限定ではなくなる可能性もあるそうなので,続報にも期待しておこう。