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企画記事
明日発売「シヴィライゼーション VII」に登場する指導者はこんな人たち。皇帝や女王,思想家に旅人など,偉人たちによる時空を超えた戦いが開幕!
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本作は,ゲームが3つの時代(古代・探検・現代)に分割され,それにともなって指導者と文明を自由に組み合わせられるようになるなど,大きな変化を遂げている。
シリーズ未体験の筆者も興味を持ったのだが,世界史にうといため,いざ指導者のラインナップを見ても,「まったく知らない……」「名前は知ってるけど何をしたか知らない……」となることが多い。
敵であっても味方であっても,これでは今ひとつ感情移入できなさそうなので,勉強を兼ねて調べてみることにした。近年の映画やドラマの題材になった人物が多いことにも気付いたので,それらも含めて紹介しよう。
Civ7に登場する指導者の能力は,史実のエピソードなどを反映させたものになっているので,間接的にではあるが攻略にも役立つはず。「だいたいこんな人」ぐらいの覚え方でも,プレイが楽しくなるかもしれない。
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目次
※クリックするとその指導者の説明部分にジャンプします
“ローマの平和”の礎を築いた初代皇帝
アウグストゥス
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クレオパトラとアントニウスの連合軍を破って,紀元前27年にローマ帝国の初代皇帝となり,「パクス・ロマーナ」(ローマの平和)と呼ばれる黄金時代の基礎を築いた人物。
「アウグストゥス」は皇帝となるにあたって贈られた称号のようなもので,出生時の名前はガイウス・オクタヴィウス。その後,自身を後継者に指名したカエサル(シーザー)の名前を取ってガイウス・ユリウス・カエサル・オクタヴィアヌスと名乗るなどした。
いろいろ紛らわしいが,つまり「アウグストゥス」も「オクタヴィウス」も「オクタヴィアヌス」もこの人を指している。筆者のような世界史オンチだと,覚えるのはまずそこからだ。
北海からエジプトまで広がり,コロッセウムや水道など,優れた建築・土木技術を誇ったローマ帝国を築いただけあってか,Civ7では「領土拡張主義」「文化」属性との相性がよく,それぞれに関連する能力を伸ばしやすくなっている。
戦いの果てに,仏教に帰依した王
アショーカ
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古代インドで栄えたマウリヤ朝の第3代ラージャ(王)で,建国者である初代ラージャ,チャンドラグプタの孫に当たる。マウリヤ朝はアショーカの時代に最大領土となり,全盛期を迎えたが,その途上ではいくつもの戦いで多くの血が流れた。特にカリンガ国との戦争は凄惨なものになったという。
それを悔やんだアショーカは,一転して仏教の力による統治を進めることを宣言し,仏典をまとめ,各地に仏塔を建てるなどした。
このように,史実のアショーカには“二面性”のようなものがあるのだが,Civ7ではそのどちらも再現されている。基本ゲームでの属性は「外交」「領土拡張主義」だが,「創始者コンテンツパックDLC」に収録されている「世界の征服者」では「外交」「軍事」になり,固有能力も戦争の布告で戦闘力が上がるものになる。
武力に長けた草原の女王
アミナ
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16世紀頃に現在のナイジェリア北部に存在した国,ザザウの女王。王であった兄の下で騎兵隊として活躍し,兄の死後は自身が国を率いて領土を拡大していった。征服した先々の都市で恋人を作り,一夜を共にした翌朝には殺したという恐ろしい言い伝えもあるという。
そんなアミナだけに,Civ7の能力も軍事寄り。固有能力「ザザウの戦士女王」には,「平原と砂漠タイルにいるすべてのユニットの戦闘力が増加する」という効果がある。
アミナの人生は2021年に映画化されており,現在も配信サービスで視聴可能。プレイ前にこちらを見ると感情移入できそうだ。
新世界発見を後押し
イサベル
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15世紀後半から16世紀初頭にかけて,イベリア半島にあったカスティーリャ王国を治めた女王。ちなみにお菓子の「カステラ」は,カスティーリャのポルトガル語読みに由来するという説もあるらしい。
カトリックの教えに背く者を取り締まる「異端審問」,イスラム教勢力からイベリア半島を取り戻す「レコンキスタ」など,キリスト教に深く関わる政策を進めた。
Civ7でも宗教との相性がいいのかと思いきや,彼女の固有能力は,マップ上で自然遺産を発見するとゴールドを得られて,その自然遺産が遠方にあるとさらに効果が高まる「黄金の七都市」となっている。
これはイサベルがコロンブスの大西洋横断探検を支援するなどして新世界への道を切り拓いたことにちなんでいると思われる。海洋ユニットも使いやすくなっており,開始地点のバイアスに「沿岸」も入っているので,船を存分に活用しよう。
生涯の旅人にして自由人
イブン・バットゥータ
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14世紀に活動したモロッコ人の旅行家。「旅行家が指導者になるのか」と思う人もいるだろうが,並の旅行家ではない。
彼は21歳のときにメッカ巡礼に出発し,エジプトやシリアを経てメッカにたどり着いたのだが,その後も旅を続け,中央アジアやインド,スマトラ,中国にまで足を延ばした。結局,モロッコに戻ったのは出発から24年後で,その後もすぐ新たな旅に出発したという。
その広い知見が買われたのか,インドやモルディブでは高官として働いていたというから,“流しの上級公務員”といったところだろうか。
そんなイブン・バットゥータの属性は「ワイルドカード」で,属性ポイントの種類にとらわれず,自分の好きな指導者属性スキルを伸ばせる場面が多くなる。時代の変化にも柔軟に対応できそうだ。
夫に取って代わってロシア全盛期を築く
エカチェリーナ2世
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18世紀後半のロシア・ロマノフ朝の皇帝(女帝)。もともとはドイツの生まれでピョートル3世に嫁いだが,夫婦仲は悪く,夫の統治能力にも疑問を持ったため,クーデターによって自身が皇帝となった。
2020年に配信されたドラマ「THE GREAT 〜エカチェリーナの時々真実の物語〜」は,そんな夫婦を題材としたコメディとなっている。
夫を見限っただけあって,エカチェリーナ2世の政治手腕はかなりのもので,自由経済や宗教的寛容の促進,文化や教育の整備といった近代化を進めるとともに,クリミア半島の併合やポーランド領地の分割などで領土を拡大するなどして,ロシアの全盛期を築いた。
エカチェリーナの固有能力「北方の星」は,美術品などの「傑作」を集めることで文化力を高めやすくし,ツンドラに建設されている都市は文化力に応じた科学力を得るというもので,芸術を愛した面が反映されているようだ。
侵攻から内政重視へ
クセルクセス1世
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古代オリエント(現在の中東地域)を統一したアケメネス朝ペルシアの王の1人。
紀元前486年に王となった直後,バビロニアとエジプト地方に起きた反乱を鎮圧すると,父の遺志でもあったギリシャ侵攻に乗り出す。
映画「300 〈スリーハンドレッド〉」の題材にもなった「テルモピューレの戦い」などを経て,一時はアテナイ(アテネ)を占領したが,「サラミスの海戦」で手痛い敗戦を喫するなどして撤退した。
その後は一転して内政に励み,万国の門(クセルクセス門)などの建設事業や街道整備を推進するなどしたという。
そんな切り替えの早さ(?)が印象的なクセルクセス1世は,アショーカと同じく,基本ゲームとDLCで能力が異なる。
基本ゲームでの固有能力は,中立または敵領土で攻撃しているユニットの戦闘力が増加するといった効果がある「反乱の鎮圧者」だが,デラックス コンテンツパックDLCでは,ほかのすべての指導者との交易路の上限が増加するといった効果がある「シルクロード」だ。
広大な領土をまとめ,文明をもらたした“ヨーロッパの父”
シャルルマーニュ
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「シャルルマーニュって誰……?」となった人も,「カール大帝」という名前には聞き覚えがあるかもしれない。現在のフランスやドイツ,イタリア北部,オランダなど,ヨーロッパの大部分を領土としたフランク王国の王だ。
多くの軍事遠征を行う一方でキリスト教の発展にも力を入れており,聖職者の知見を高めるため,自身の宮廷に学者などの人材を集めた。それがカロリング朝ルネサンスと呼ばれる文化の隆盛につながる。
修道院ごとに異なっていた小文字の表記法の統一も,そういった流れの中で起こったもので,その「カロリング小字体」は,近代の書体の大元になったとされている。
ヨーロッパに秩序と文明をもたらした名君の属性は「軍事」と「科学」で,固有能力もその両方に関連するメリットがある「ヨーロッパの父」となっている。
仲間とともに戦う酋長
テカムセ
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アメリカ先住民部族の1つ,ショーニー族の酋長で,イギリスやフランスなどからの白人入植者に抵抗した人物。1811年にショーニー族を含む先住民部族の同盟が起こした戦いは,彼の名を取って「テカムセの戦い」と呼ばれている。
当時のアメリカ先住民には「土地はみんなのもの」という認識があり,さらには契約という概念もなかったため,ただ同然の値段で土地売買の契約書にサインしてしまう者もいたという。それが白人入植者との間に行き違いを生み,やがて争いに発展してしまったようだ。
テカムセの固有能力は,同盟都市国家の数に応じて食料や生産力,戦闘力が増加するというもので,「みんな」で協力するという考え方が反映されている。
なお,テカムセを指導者として使うには,DLC「テカムセ&ショーニー パック」が必要だ。本作のデラックスエディションおよび創始者エディションに収録されており,通常版の予約でも入手できる(リリース日以降は別途購入が必要)。
インカ帝国の成立を主導
パチャクテク
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15世紀頃,アンデス山中の小さな勢力の王位を継いだ後,急速に領土を拡大させ,インカ帝国として再編した人物。「空中都市」と呼ばれるマチュ・ピチュ遺跡も,彼の時代に建設が始まったとされている。
インカ帝国の首都クスコは標高約3400メートルというかなりの高地にあったため,パチャクテクの固有能力とアジェンダも,山岳が大きく影響するものとなっている。開始地点も山岳となることが多いので,地の利を生かしたいところだ。
平和を望んだエジプト初の女王
ハトシェプスト
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エジプト第18王朝のファラオであったトトメス2世の妻。夫の死後,後継者として指名されるもまだ幼かったトトメス3世の共同統治者となった。だが,実質的にはハトシェプストが単独のファラオとして采配を振るったようで,「エジプト初の女王」と呼ばれることもある。
ファラオとなってから,公式な場では髭を付けるなどして男装していたというが,Civ7のハトシェプストに髭はないようだ。
彼女は平和主義者で,周辺地域との交易によって国を潤し,その経済力を国内の建築事業に注ぎ込んだことで知られている。
固有能力「アメン神の妃」は,輸入した資源に応じて文化力が追加されたり,航行可能な河川に隣接する都市の建造物や遺産の建設に対する生産力が増加したりといった効果があるもの。やはり戦いではなく経済や文化での勝利を目指すのがよさそうだ。
敏腕スパイにして奴隷解放運動家
ハリエット・タブマン
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黒人奴隷の両親から生まれ,後に奴隷解放運動家となった人物。その人生を描いた映画「ハリエット」が2020年に公開されたり,アメリカの20ドル札の肖像画となる計画が持ち上がったりと,1913年の死から100年以上経った今もその功績が語り継がれている。
南北戦争への従軍経験もあり,主にスパイとして活躍したほか,アメリカ史上初の女性指揮官として南軍側のプランテーションを襲撃し,700人以上の奴隷を救出したとの記録もある。
そのため,奴隷解放運動家と言っても,Civ7でのプレイはときに相手を騙したり,武力を行使したりといったものになりそうだ。固有能力の「コンバヒー襲撃」は,スパイ活動アクションが実行しやすくなったり,宣戦布告された場合に戦争への支持を一定数得たりといった効果がある。
父を反面教師にした哲人王
フリードリヒ2世
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1740年から1786年まで,プロイセン(現在のドイツ北部からポーランド西部を領土とした王国)を治めた王。13世紀の神聖ローマ皇帝にも「フリードリヒ2世」がいるので,そちらとの混同に注意したい。
父のフリードリヒ・ヴィルヘルム1世は軍隊に多額の費用を投入し,自身の乱暴な振る舞いでも悪名高い王だった。学問と芸術を好んだ若きフリードリヒ2世はそれを見かねて友人と一緒に国外逃亡を図るが,あえなく捕らえられ,その友人の死刑が執行されるところを目の前で見ることになったという。
そんな悲しい経験があったからか,即位後は異端審問の際の拷問を廃止したり,貧しい人々のために国が備蓄していた穀物を安価で放出したりといった人道的な振る舞いで「哲人王」と呼ばれた。
だが,その一方で軍事力による領土拡大にも積極的で,マリア・テレジアのオーストリアとは再三にわたって戦いを繰り広げている。
フリードリヒ2世も基本ゲームとDLCで能力が異なるのだが,属性は順に「軍事・科学」「軍事・文化」となっている。学問や芸術を好んでも,王としてはしっかりと軍事に力を入れた仕事ぶりが反映されていると言えそうだ。
なお,同じくCiv7の指導者となっているエカチェリーナ2世とは,ともにポーランド王国に介入して領土の分割を認めさせた仲。そういった経緯を知っていると,Civ7での対決がいっそう面白くなりそうだ。
物理学者にして発明家,かつ政治家
ベンジャミン・フランクリン
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その名前を聞いて「学者さんじゃなかったっけ?」と思った人は間違っていない。1752年に凧を使った実験を行い,雷の正体が電気であることを明らかにしたのはこの人だ。
ほかにも新聞の編集者や発行人,発明家(遠近両用レンズを考案したのも彼だという)などの顔があり,“アメリカの平賀源内”といった感じの多才な人だったようだ。
そしてベンジャミン・フランクリンは,アメリカ独立の指導者の1人としても重要な人物だった。独立戦争中はフランスに赴いて同国の協力や参戦を取り付け,独立宣言の草案作成にも関わっている。政治家としての活躍は,2024年に配信が開始されたドラマ「フランクリン」でも描かれている。
Civ7での属性は,そんな活躍ぶりを反映して「外交」「科学」。固有能力「最初のアメリカ人」も,外交努力によって時代ごとの科学力が増加するといったものになっている。
下級貴族から皇帝に成り上がった戦いの天才
ナポレオン
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世界史にうとい人でも,ナポレオンの名前くらいは知っているだろう。下級貴族の家に生まれた彼は,フランス革命軍で頭角を現して司令官までのし上がり,1799年のクーデターで当時の政府から実権を奪って,フランス革命から続く国内の混乱を収拾した。
さらには皇帝となって周辺諸国への侵攻を開始。各地に傀儡政権を置くなどしてヨーロッパの大部分を実質的に支配したが,ロシア遠征の失敗などから苦境に陥り,1814年に皇帝を退位した。その後の混乱の隙を突いて再び皇帝に返り咲くも,1815年にイギリスやオランダの連合軍との間に起こったワーテルローの戦いで敗れ,これが最後の戦いとなった。
波瀾万丈の人生だっただけに,多くのドラマや映画の題材となっており,近年ではリドリー・スコット監督,ホアキン・フェニックス主演で映画化されている。
Civ7のナポレオンには「革命家」「皇帝」という2つのパーソナリティが用意されている(革命家はCiv7とCiv6,皇帝はCiv7で2Kアカウントの登録が必要)。
「革命家」の固有能力「大陸軍」は,すべての陸上ユニットの移動力が増加し,敵ユニットを倒すことで文化力を得るという,まさに戦いに明け暮れるようなものとなっている。
「皇帝」の固有能力「フランス皇帝」には,ターゲットにした文明の交易路を減らし,不平を引き起こすというものがあるが,これはナポレオンが出した大陸封鎖令(イギリスの弱体化を狙い,同国との貿易を禁じた)にちなむもののようだ。
日本との縁が深いフィリピンの国民的英雄
ホセ・リサール
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スペインの植民地となっていたフィリピンの独立運動に尽力した国民的英雄。著書でスペインの支配を批判したり,平和的な社会改革を目指すフィリピン民族同盟を結成したりと,武力に頼らない活動を行っていたが,直接関係がない武装蜂起の指導者として逮捕され,銃殺刑となった。
固有能力の「国民的英雄」は,ストーリーイベントの報酬を得る際,時代ごとに文化力とゴールドを追加で得られたり,祝宴の期間が延長されたりといった,彼の功績にふさわしい非常に穏やかなものとなっている。
1888年には2か月間ほど日本に滞在しており,日記には親しくなった日本人女性とのエピソードも書かれているという。また,日本の「さるかに合戦」と,フィリピンの民話「さるかめ合戦」の類似性を指摘した論文を執筆しているなど,何かと日本との縁が深く,東京の日比谷公園にはホセ・リサールの銅像が建てられている。
今の時代にも通じる「君主論」
マキャヴェッリ
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約500年前に刊行された著書「君主論」に書かれた「どんな手段であれ,結果として国家の利益になれば許される」という考え方(マキャベリズム)で知られる政治思想家。近年,世界各国で目立っている“自国第一主義”を語るうえで,同書を引き合いに出す人も多いようだ。
また,「行動せずに後悔するより,行動して後悔する方が賢明である」という,最近でもよく使われる言葉も残したとされており,割と身近なところでも今なお影響力が感じられる。
Civ7でのマキャヴェッリの固有能力「君主論」には,「外交アクションの提案が承諾された場合,時代ごとに一定量のゴールドを得る。拒否された場合はさらに多くのゴールドを得る」という効果がある。これは後悔より先に行動せざるを得ない。
2つの国で活躍したブレない人
ラファイエット
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1757年にフランスで生まれ,アメリカ独立戦争とフランス革命の両方に深く関わった政治家。
ラファイエットは父を殺したイギリスを憎んでおり,フランスがアメリカの独立戦争に協力することを聞きつけて志願したという。
帰国後に起こったフランス革命では,貴族の身分でありながら市民側を支持。後のナポレオンによるクーデターも支持したが,皇帝就任には反対し,ナポレオン退位後の王政復古にも反対するなど,革命の理念を貫き通した。
それを反映させたものなのか,Civ7の固有能力「両大陸の英雄」は,固有の外交努力「改革」によって追加の社会政策スロットを獲得でき,これを支持した指導者にも社会政策スロットが追加されるという効果がある。
日本人にはなじみ深い,邪馬台国の女王
卑弥呼
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日本人にとっては世界史ではなく日本史の登場人物というイメージかもしれない卑弥呼は,239年に邪馬台国の女王として魏に貢物を献上し,「親魏倭王」の称号を与えられたことで知られている。
そこから名前が取られている固有能力「親魏倭王」は,同盟を結ぶことで双方の科学力を高められるほか,ほかの指導者から外交のアクションがあった場合,コストをかけずに支持できるといった効果を持つ。やはり史実と同様に,頼れる仲間を見つけることが重要になりそうだ。
自分だけで勝利を目指したいなら,「創始者コンテンツパックDLC」に収録されているもう1つのパーソナリティ「大巫女」を使うと良さそうだ。
こちらは卑弥呼が宗教的権威によって邪馬台国を治めた面が強調されたもので,幸福度関連の建造物のメリットが大きくなる。
厳しいCivの世界を儒教の教えで生き延びられるか?
孔子
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紀元前6世紀から紀元前5世紀にかけて活動した,儒教の始祖とされる思想家。儒教は,仁(人を思いやること),智(善悪を正しく判断すること),礼(礼儀を尽くすこと),義(私欲にとらわれないこと),信(嘘をつかないこと)からなる「五常」が中核となっている教えで,日本を含む東アジアの社会に今なお強い影響を及ぼしているとされる。
固有能力の「科挙」は,都市をいち早く成長させ,科学力を推進していくプレイに合ったもの。家族の関係や勤勉さを重要視した孔子の考えが反映されているのかもしれない。
武力行使やスパイ活動などもいとわない魑魅魍魎がひしめくCiv7の世界を,儒教の教えで勝利できるか否かはプレイヤーの腕次第だ。
ジャングルで戦ったベトナムのジャンヌ・ダルク
徴側
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中国の漢王朝に支配されていたベトナムで西暦40年に反乱を起こした姉妹の姉。漢の反撃により反乱は3年ほどで鎮圧されたが,姉妹は「ベトナムのジャンヌ・ダルク」と呼ばれるなど,ベトナム独立の象徴として讃えられている。
徴姉妹には,ゾウに乗って漢軍と戦ったという勇ましいエピソードがある。また,戦いは雨期のジャングルで行われることになり,あまりの蒸し暑さに漢軍は苦戦を強いられたという。
Civ7の徴側は指導者なので,当然ながら最前線の戦闘には参加しないのだが,固有能力「徴姉妹」は,戦闘ユニットを統率する司令官が育成しやすくなったり,熱帯にある都市の科学力が上がったりというものになっている。
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- 編集部:荒井陽介
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