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理名さん,夕莉さん,朱李さんが語った「劇場版総集編 ガールズバンドクライ【後編】なぁ、未来。」舞台挨拶レポート
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この劇場版総集編は,TVアニメ「ガールズバンドクライ」を再編集した作品だ。【前編】では,第1話〜第7話の内容がまとめられ,今回の【後編】は第8話〜第13話を中心に再編集されている。【前編】同様に,一部追加カットや演出の追加・変更が加えられているほか,オープニングとエンディングはどちらも新規映像で,新曲が使用されている。
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怒りも喜びも哀しさも全部がぶちこまれた「劇場版総集編ガールズバンドクライ【後編】なぁ、未来。」――トゲトゲのその先へ
2025年11月14日より,全国の劇場で「劇場版総集編ガールズバンドクライ【後編】なぁ、未来。」が公開されている。TVアニメを再編集した前後編構成の劇場版で,【後編】ではトゲナシトゲアリの5人が歩み出す物語が,青臭くもまぶしく描かれていく。
公開初日を迎えた舞台挨拶
【前編】の好評もあり,【後編】に対するファンからの期待が高まっていたなかで公開初日を迎えたこの日。大きな拍手に包まれて登壇した理名さん,夕莉さん,朱李さんの3人は,【後編】の公開に対する喜びとともに,劇場に集まったファンへ感謝の言葉を伝えた。
挨拶のあとは,司会進行を務めた東映アニメーションの平山理志氏からの質問に,3人がそれぞれ回答していく流れで進む。まずは「劇場版総集編【後編】の公開を迎えた率直な感想」が問われた。
理名さんは,あらためて本作の素晴らしさを感じたと興奮気味に語り,本作を見た人に何かしらのきっかけやアイデアを与えられる作品だと続けた。
夕莉さんは,アフレコや放送で何度も見ているものの,総集編として新規カットなどを含めて見ると,見終わってすぐにもう一度見たくなるほどだと述べ,それほど良い作品なので何回も見てほしいと話した。
朱李さんは,【後編】はアニメでも盛り上がるポイントが多く,ライブシーンもすごいと振り返り,関われたことを本当に幸せに思っていると,作品への思いを語った。
次は,印象に残っているシーンについてそれぞれが回答していった。
理名さんは,TVアニメでは第8話に当たり,桃香が仁菜に「ダイヤモンドダスト」(以下,ダイダス)のライブを見せ,思いをぶつけ合うシーンを挙げた。特に仁菜が桃香を柱に押し付け,涙ながらに気持ちを吐き出す場面は,アフレコでも苦労した思い出があるとのことだった。
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夕莉さんも理名さんと同じく第8話だが,挙げたのはその少し前のシーン。ステージ裏の通路で,仁菜に対し桃香が「ダイダスは最初から今の音楽をやりたかったわけではないこと」「考えた末に今の形を選んだこと」などを語る場面を選んだ。アフレコで最も苦戦したシーンでもあり,印象深かったようだ。
また,第10話に当たる仁菜と姉のやり取りも挙げ,姉が父も母も仁菜を愛していることを告げた後に言う「ありがとう,生きててくれて。私も愛してるよ」というシーンは泣きましたと話していた。
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朱李さんは,ルパが仁菜に熊本行きのチケットを渡す,第10話に当たるシーンを挙げた。暗くなりすぎてもダメで,かといって感情を押し殺しすぎてもダメという,演技面で一番大変だった場面だったと振り返った。
また,第9話のすばるの部屋で,苦手なヘビから逃げる桃香のシーンでのルパを挙げ,あの出来事で,それまで少し猫を被っていたルパの素が見えるようになっていったと語った。
さらに,夕莉さんが挙げていた第10話での仁菜と家族のシーンでは追加カットがあったことに触れ,仁菜の父を宗男と名前で呼びながら,宗男のシーンで感動していたと明かすと,会場からは「宗男」と名前で呼んだことに対して笑いも起きていた。
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続いては理名さんに,仁菜が家族と和解したシーンについてどう思ったかが質問された。
理名さんはすぐに「分かる! って思いました」と答えると,中学生のころからやりたいことはあったが,未成年で親に止められていた当時の様子を語り,似ている部分や重なる部分があると続けた。
さらに,18歳という年齢になり,仁菜の気持ちだけでなく両親の気持ちも理解できるようになったことで,どちらの気持ちも分かるがゆえに複雑な思いで見ていたこと,そして最終的に無事和解できたことに安心したことなど,感情の変化も交えて話していた。
夕莉さんは,アニメではなくリアルのトゲトゲメンバーはどんな存在なのかと問われると,上京後はほぼ毎日一緒にいるのがトゲトゲメンバーで,上京して初めてのことばかりだったなか,メンバーといっしょに乗り越えてきたことを戦友のようだと表現し,かけがえのない存在だと語った。
それを聞いた2人がとても嬉しそうな表情を見せ,トゲトゲの仲の良さも感じられて印象的だった。
朱李さんにも夕莉さんと同様の質問がされると,リアルのトゲトゲメンバーは全員,ルパから見た智のような感覚だと表現していた。劇中でルパと智が互いに支え合っているように,リアルのトゲトゲも支え合っており,戦友で家族のような,かけがえのない存在だと語っていた。
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ここで,予定にはなかったが流れで理名さんにも,2人と同様の質問がされた。理名さんの回答も2人と同じく,家族のような存在とのこと。
年齢的に理名さんが一番年下ということもあり,ほかのメンバーが全員姉のように感じられる一方で,年の差を感じないほど仲良しでもあると笑顔で話し,「これからもよろしくおねがいします」とあらためて2人に頭を下げていた。
次は,【後編】での追加カットに関するアフレコについて,3人それぞれが感想を語った。
理名さんは,シーンごとにキャラクター同士の関係値が違うことや,久しぶりのアフレコでもあったため,演じ分けが難しく大変だったと振り返った。
夕莉さんは,緊張感はあったものの楽しかったと語り,このタイミングで再び桃香を演じることができたのが良かったと笑顔で話した。
朱李さんは,あまり喋っていないとのことだったが,あらためてアフレコの難しさを感じるとともに,久しぶりにアフレコができたことを喜んでいた。
ここで,【後編】最大の見せ場となるライブシーンの話題として,フルサイズになった「運命の華」への感想が3人に求められた。
理名さんは,ストレートに「私たちじゃん」とリアルのトゲトゲとの親和性に驚いた様子を見せた。
夕莉さんは,ライブシーンでのメンバー同士の絡み方や演奏中の表情などを挙げ,実際に自分たちがステージに立っているように感じられる動きにとても感動したと語った。
朱李さんは,曲の後半で入るハモリ部分に夕莉さん(桃香)が入っていないことを挙げ,実際のライブでも入っていないことから再現性の高さを説明したほか,仁菜とルパの絡みや,客席後方で仁菜の父親がいい表情をしていることも教えてくれた。
気づかなかった人は,ぜひもう一度見てチェックしてみてほしい。
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いずれも新曲が使用された【後編】のオープニングとエンディングについては,オープニングらしいオープニングで,エンディングは【前編】と違い少し明るい印象になっていて,良い終わり方だったと理名さんが語ると,夕莉さんと朱李さんもそれに同調。
映像と合わせることで曲の解像度が上がり,映画ならではのオープニングとエンディングで,2曲ともすごく良い楽曲になっているので何度も見てほしいと続けていた。
なお,ここでは【前編】の舞台挨拶で聞き忘れていたということで,新曲が使用され映像も新規だった【前編】のオープニングについても簡単に感想を述べていた。
【後編】の舞台挨拶も,【前編】と同様に公開初日のこの日を皮切りに,多くの劇場で開催される。それぞれがさまざまな地方へ行けることをとても楽しみにしていると語るなか,所沢での舞台挨拶が埼玉西部ライオンズのライオンズサンクスフェスタ(ファン感謝祭)と同日であることに朱李さんが言及する一幕もあった。
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トークはここで終了となり,【前編】の舞台挨拶と同様,3人が当選者の名前をその場で書き入れるサイン色紙の抽選会を実施。その後,3人は口を揃えて舞台挨拶ツアーを楽しみにしていること,【後編】も【前編】同様とても良い作品になっていること,何度でも見てほしいという思いを伝え,初日舞台挨拶は終了した。
筆者としても,本当に良い作品に仕上がっていると断言できる内容になっているので,ぜひ「劇場版総集編 ガールズバンドクライ【後編】なぁ、未来。」を劇場で味わってほしい。
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ガールズバンドクライ First Riff
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