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「Battlefield 6」を快適にしたい! 全20種類のGPUでベンチマーク対決。ボーナスで買うグラフィックスカードはどれか
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印刷2025/11/21 17:00

テストレポート

「Battlefield 6」を快適にしたい! 全20種類のGPUでベンチマーク対決。ボーナスで買うグラフィックスカードはどれか

 Electronic Arts(以下,EA)の人気FPSであるBattlefieldシリーズの最新作「Battlefield 6」(以下,BF6)。発売に先立って行われたオープンβテストでは,4億2000回もの対戦が行われ,発売後は3日間で700万本以上を売り上げるなど,人気シリーズの最新作だけあってかなりの注目を集めている。

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 BF6を快適に遊ぶためには,どんなGPUが必要なのか。本稿では,用意できた20製品のデスクトップPC向けグラフィックスカードを使って,どれくらいの性能が出るかを確かめてみた。


ゲームエンジンは最新のFrostbite。各社の超解像度技術にも対応


 BF6は,EA傘下にあるスウェーデンの「DICE」とイギリスの「Criterion Games」,ロサンゼルスの「Ripple Effect」,カナダの「Motive」といった4スタジオが,「Battlefield Studios」として共同で開発した。
 ゲームエンジンには,EA独自の「Frostbite」最新版を採用している。新Frostbiteエンジンは,DICEが開発を担っており,「Tactical Destruction」と呼ぶ戦術的にオブジェクトの破壊を利用する機能に重点を置いている。
 建物を破壊して敵の進路をふさいだり,逆に破壊することで進路を確保したりといった具合に,破壊するビジュアル効果を新しいFrostbiteエンジンは美しく表現するというわけだ。

 また,NVIDIAの「DLSS 4」やAMDの「FSR 4」,それにIntelの「XeSS」といった超解像度&フレーム生成技術に対応。DLSS 4ではマルチフレーム生成も利用できるので,フレームレートを高めることが可能だ。
 そのほかにも,システム遅延を減らす技術として,NVIDIAの「NVIDIA Reflex」や,AMDの「Radeon Anti-Lagテクノロジー」にも対応している。

 BF6の必要および推奨動作環境で,CPUとGPUは以下のようになっている。

表1 BF6の必要および推奨動作環境
  必要動作環境 推奨動作環境
CPU Core i5-8400以上
Ryzen 5 2600以上
Core i7-10700以上
Ryzen 7 3700X以上
GPU GeForce RTX 2060以上
Radeon RX 5600 XT以上
Intel Arc A380以上
GeForce RTX 3060 Ti以上
Radeon RX 6700 XT以上
Intel Arc B580以上

 必要動作環境のCPUは,6コア以上のもので,GPUはミドルクラス市場向け以上が必要だ。それが推奨動作環境になると,CPUは8コア16スレッド以上,GPUの要求性能も上がる。それでも,ハイエンド市場向けのGPUを推奨とする最新ゲームが多い中で,BF6のハードルは,かなり抑えられていると言っていい。


グラフィックスのプリセットは7種類


 さて,BF6のグラフィックスに関する設定は,「設定」の「グラフィックス」にまとまっている。
 用意されている性能プリセットは「自動(バランス)」「自動(パフォーマンス)」「カスタム」の3種類で,こちらはその名のとおり,性能に関するプリセットだ。

グラフィックの品質には7つのプリセットが用意されている
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 一方,それとは別に「グラフィックの品質」という項目に「オーバーキル」「最高」「高」「中」「低」「自動」「カスタム」という7つの設定が用意されている。
 これらを変更すると「グラフィックの品質設定」の内容が一括して切り替わる仕組みだ。なお,グラフィックの品質設定の中身は,「テクスチャの品質」や「エフェクトの品質」,「太陽光による影の品質」「反射の品質」など,設定は多岐にわたる。

「グラフィックの品質」を変更すると,グラフィック品質の内容が一括して設定されるという仕組みだ
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BF6における超解像&フレーム生成技術の設定
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 また,「高度な設定」には「アップスケーリング技術」という項目があり,ここからDLSSやFSR,それにXeSSを選択可能だ。
 DLSS 4が利用可能な場合は,すぐ下に「NVIDIAマルチフレーム生成」という項目が表れて,「オフ/2/3/4」と補間フレーム数を選べる。なお,DLSS 3までしか利用できない場合や,FSRを選択している場合は,フレーム生成のオン/オフ切り替えだけだ。

 使用するグラフィックスメモリ容量は,グラフィックの品質を最高にした状態で,1920×1080ドットが8GB前後,2560×1440ドットが8.5GB前後,3840×2160ドットで10GB前後となった。
 つまり,グラフィックスメモリ容量が8GBのカードでは,1920×1080ドットならその容量内に収まるといったところ。

 ちなみに,グラフィックの品質をオーバーキルに変更すると,グラフィックスメモリ容量は「8394MB」必要となり,かなり描画負荷が増大していることが分かる。


テストにはキャンペーンモードを利用。フレーム生成を適用したテストも実施


 今回のテストでは,グラフィックス設定を使用するGPUに依らず固定する。まず,性能プリセットをカスタムに設定したうえで,グラフィックの品質を「最高」に指定した。
 事前にテストした限りでは,オーバーキルでは描画負荷が高過ぎたので,プレイアブルな範囲で描画負荷が高めなものという観点から最高を選択した次第だ。

 また,「アップスケーリングの品質」は,DLSS,FSR問わず「クオリティー」に統一している。
 さらに,アンチエイリアシングを「TAA」に設定した状態と,DLSS 4で補間フレームを1〜3に指定している状態,さらにDLSS 3やFSR 3/4でフレーム生成を有効にしている状態でもそれぞれテストを行って,フレームレートがどの程度伸びるのかも確かめよう。

 BF6にはベンチマークモードがないので,テストではキャンペーンモードを利用する。キャンペーンモードを始めると,すぐに車に乗り込んで基地を脱出するシーンがある。このシーンでは,車が一定のルートを自動で走行するため,プレイヤーの操作という不確定さを極力抑えることができるわけだ。
 走行中は,銃撃戦や爆発シーンもあるため,描画負荷は比較的高い。そのため,このシーンで高いフレームレートが得られれば,快適にゲームができるかどうかの指標たりえると判断した次第だ。

 なお,ベンチマークレギュレーションで利用しているフレームレート計測ツール「CapFrameX」(Version 1.7.4)では,生成したフレームを正確に測定できない。
 そこで今回は,NVIDIA製計測ツールである「FrameView」(Version 1.6)を使い,平均フレームレートと1パーセンタイルフレームレートを計測した。

 これらを踏まえた具体的なテスト方法は,キャンペーンモードの「常に忠実」で,敵との戦闘の後,車に乗り込むシーンに移る。そこで,車が動き出してからの1分間のフレームレートをFrameViewで測定した。得られるフレームレートには若干のバラツキが見られたため,テストを2回行い,その平均を結果として採用している。

 テストに用いるグラフィックスカードは,以下のとおりで,計20製品を用意した。比較的多くのユーザーが現時点で使用しているか,店頭で購入できるGPUをテストする意図で選んでいる。

●GeForce RTX 50シリーズ
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MSI GeForce RTX 5050 8G VENTUS 2X OC
(グラフィックスメモリ容量8GB)
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●GeForce RTX 40シリーズ
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●Radeon RX 9000,7000シリーズ
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PowerColor Hellhound AMD Radeon RX 7600 XT 16GB GDDR6
(グラフィックスメモリ容量16GB)
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 グラフィックスカード以外のテスト環境は,表2のとおり。

表2 テスト環境
CPU Core i9-14900K(P-core 定格クロック3.2GHz,P-core 最大クロック5.6GHz,24C32T,Intel Smart Cache容量36MB)
マザーボード ASRock Z790 Steel Legend Wi-Fi(Intel Z790,BIOS 20.02)
メインメモリ Corsair VENGEANCE RGB DDR5 PC5-48000 DDR5 SDRAM 16GB×2(DDR5-5600の40-40-40-76設定で利用)
ストレージ CFD CSSD-M2M1TEG1VNE(PCIe 3.0 x4,1TB)
電源ユニット CoolerMaster V1200 Platinum(定格1200W)
OS Windows 11 Pro 25H2(Build 26200.3775)
チップセットドライバ Intel チップセットINFユーティリティ 10.1.20266.8668
グラフィックスドライバ GeForce:GeForce 581.57 Driver
Radeon:AMD Software Adrenalin Edition 26.10.2

 なお,使用したグラフィックスドライバは,いずれも,テスト時点での最新版で,BF6への対応を謳ったバージョンだ。

 テスト解像度はいつもどおり,3840×2160ドット,2560×1440ドット,1920×1080ドットの3つを選択している。


フレーム生成を利用する場合はメモリ容量に注意


 以下では,文中とグラフ中ともに,GPU名からGeForceとRadeonを省略することを断ったうえで,まずはTAAのみ設定し,フレーム生成をオフにした状態のテスト結果であるグラフ1〜3を見ていこう。

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 BF6を快適にプレイするためには,やはり1パーセンタイルフレームレートが60fps以上欲しいところ。そのためには,平均フレームレートはおおむね80fps以上必要となる。
 それを踏まえると,3840×2160ドット(以下,4K)で平均80fps以上の結果を出したGPUは,GeForceシリーズではRTX 5070 Ti以上と,RTX 4080以上の7製品。ただ,RTX 4080 SUPERとRTX 4080は,1パーセンタイルフレームレートが60fpsを超えておらず,超えたのはRTX 4090のみと,少々厳しい結果となっている。
 一方のRadeonシリーズは,平均フレームレート80fps以上を記録したGPUはなかった。しかし,RX 9070は1パーセンタイルフレームレートが60fpsを超えているので,4Kでも快適なプレイが望めそうだ。

 続いて2560×1440ドット(以下,1440p)において,平均フレームレートが80fpsを超えるGPUには,RTX 5060 Ti以上,RTX 4070以上,RX 7800 XT以上の15製品となり一気に裾野が広がった。
 また,RX 9060 XTは平均フレームレートが80fpsを割っているものの,1パーセンタイルフレームレートでは60fpsを上回っており,プレイに支障はないと言っていい。

 1920×1080ドット(以下,フルHD)では,さらに多くのGPUで平均フレームレートが80fpsを上回った。ただ,RTX 4060は,1パーセンタイルフレームレートが60fpsを下回り,RX 7600 XTも,ギリギリ60fpsに届いていない。そのため,この結果から見ると,BF6をフルHDで快適に遊ぶためには,RTX 4060 Ti以上,もしくはRX 7800 XT以上のGPUが必要といえよう。
 推奨動作環境でも触れたとおり,GPUへのハードルは,それほど高くない。

 では次に,フレーム生成を有効にした状態のテストに移ろう。まずは,DLSS 4でマルチフレーム生成を「2」に指定,もしくはDLSS 3およびFSR 4でフレーム生成を「有効」にした状態を,ここでは「DLSS 2x/FSR フレーム生成オン」と表記する。その結果がグラフ4〜6だ。

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 GeForceシリーズとRadeonシリーズともに,威勢よくフレームレートを伸ばしており,RTX 5060 TiやRTX 4070 SUPER,それにRX 9060 XTなども4Kで平均フレームレート80fps以上,1パーセンタイルフレームレート60fps以上を満たしている。
 フルHDにいたっては,すべてのGPUで快適にプレイできるフレームレートを記録した。

 フレームレート生成オフの状態から,どのくらい伸びたかを計算してみたが,RTX 5060とRTX 5050,それにRTX 4060 TiとRTX 4060の4製品は,あまり伸びていない。これらのGPUは,グラフィックスメモリ容量が8GBしかなく,これが足かせになって,フレーム生成を利用してもフレームレートがあまり向上しないと思われる。
 つまり,フレーム生成の利用を前提にするのであれば,グラフィックスメモリ容量が12GB以上のGPUを選びたいところだ。

 なお,RX 9070は,フレーム生成を有効にするとRTX 7900 XTに逆転を許してしまっている。これは,RX 9070のシェーダユニット「Stream Processor」数が3584基であるのに対して,RX 7900 XTは5376基と多いためだろう。RDNA 4とRDNA 3のアーキテクチャの違いがあっても,シェーダユニット数の差が,BF6でフレーム生成を有効にした場面で効いてくるのではないだろうか。
 このあたりは,BF6のFSR 4に対する最適化が十分でない印象だ。

 続いては,NVIDIAマルチフレーム生成を「3」に設定した状態を「DLSS 3x」,「4」に設定した状態を「DLSS 4x」として計測した結果がグラフ7〜9となる。当然ながらGeForce勢のみで,Radeonの結果はない。

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 RTX 5060 Ti以上のGPUは,DLSS 2x/FSR フレーム生成オンよりフレームレートを伸ばし,RTX 5090にいたっては,4Kでも平均フレームレートがDLSS 3xで370fps超え,DLSS 4xで450fps以上にまで達している。
 その一方,RTX 5060とRTX 5050のフレームレート伸び率を,フレームレート生成オフの状態と比較してみると,RTX 5060は,DLSS 3xの平均フレームレート1.83〜2.48倍程度,DLSS 4xで2.91〜3.19倍程度といったところ。
 RTX 5060 Tiで伸び率を算出すると,DLSS 3xが2.35〜2.70倍程度,DLSS 4xで2.82〜3.26倍程度だったので,上位モデルと比べて,RTX 5060におけるDLSS 3xの結果が見劣りする。

 RTX 5050の平均フレームレートも,DLSS 3xで1.74〜2.11倍程度なので,GeForce RTX 50シリーズのエントリー〜ミドルクラスGPUは,マルチフレーム生成を利用してもBF6の平均フレームレートが伸び悩むようだ。

 その傾向は,1パーセンタイルフレームレートでより顕著になっている。DLSS 3xにおけるRTX 5060の伸びは1.45〜1.82倍程度,RTX 5050の伸びは1.43〜1.46倍程度に留まり,RTX 5060 Tiの2.04〜2.34倍程度とくらべても低い。
 やはりグラフィックスメモリ容量が8GBでは,BF6においてマルチフレーム生成でもフレームレートは大きく伸びないことが分かる。

 最後に,ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用いて,テスト中のシステム全体の最大消費電力を計測した結果がグラフ10だ。

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 見てのとおり,RTX 5090の極端な消費電力の高さが目立つ。RTX 5090は,4Kでも快適なゲームプレイを実現する高いフレームレートを発揮しているものの,その消費電力が934Wと,1000Wに迫っている点はいただけない。
 RTX 4090も,800Wを超えている。このクラスのGPUのユーザーは,消費電力を気にかけないのかもしれないが,それでもこの結果を見ると,組み合わせる電源ユニットは,慎重に選ぶべきといえよう。

 RTX 5080やRTX 5070 Tiは700W弱と,消費電力が低くはないが,RTX 4080 SUPERを下回っており,現実的な範囲に収まっているといえるのではないだろうか。
 RX 9070とRX 9060 XTは,RX 7900 XTやRX 7800 XTをも下回り,RTX 4080以下の結果を示している点は好印象だ。


マルチプレイモードを遊んでみるとテスト結果より高いフレームレートを発揮


 以上のテスト結果を踏まえると,BF6の描画負荷はある程度抑えられており,4Kのような高解像度でのプレイでもない限り,多くのGPUで快適に遊べるといえる。

 試しにRTX 5060 Tiを使用して32人対32人の対戦モード「コンクエスト」を,解像度がフルHD,フレーム生成がオフの状態で遊んでみた。
 「エンパイアステート」のマップだったが,平均フレームレートは約130fps,1パーセンタイルフレームレートが約100fpsと,今回のテストより高い結果が得られた。
 もちろん,マップや周辺の状況によりフレームレートは変わるが,キャンペーンモードのほうが描画負荷が高い傾向にあるようだ。

 つまり,マルチプレイモードで快適にプレイするために,描画負荷が高い状況を想定してGPUの選択を行うのであれば,今回のテスト結果は参考になるだろう。年末商戦時期に向けて,グラフィックスカードやPC選びの参考になれば幸いだ。

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